アラサー女だけど1000円カットに行ってみたのでレポートする
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髪を切るのに1000円カットに足を踏み入れてみました。
1000円カットとは一般の美容室と異なり
・カットは1000円、時間は10~20分
・予約不可、指名不可
・料金前払い制
・シャンプーやトリートメント、マッサージ、ヘッドスパ、ドリンク等のサービスは基本的にない
結論から言うと1000円カットのコンセプトと自分のニーズが合致するならアリかなと思いました。
「時間重視でサービス不要、カットのみお願いしたい」というニーズを持つ私にとってはコストパフォーマンスが良かったお店でしたのでレポートします。
1000円カットといえば「おっさんが髪を切る床屋」というイメージでしたので特に20代30代の女性が利用するものではないのだろうと思い、これまでヘアカットはネットのクーポンやフリーペーパーの割引チケット、ご新規特典などを利用して美容室で髪を切っていました。美容院のカットの相場は大体3千円~5千円、4千円前後の価格帯が多い印象です。
きっと世の中の女子の大多数も、美容院で髪を整えてもらっているのでしょう。
髪を切るのに1000円カットに足を踏み入れてみました。
1000円カットとは一般の美容室と異なり
・カットは1000円、時間は10~20分
・予約不可、指名不可
・料金前払い制
・シャンプーやトリートメント、マッサージ、ヘッドスパ、ドリンク等のサービスは基本的にない
結論から言うと1000円カットのコンセプトと自分のニーズが合致するならアリかなと思いました。
「時間重視でサービス不要、カットのみお願いしたい」というニーズを持つ私にとってはコストパフォーマンスが良かったお店でしたのでレポートします。
1000円カットといえば「おっさんが髪を切る床屋」というイメージでしたので特に20代30代の女性が利用するものではないのだろうと思い、これまでヘアカットはネットのクーポンやフリーペーパーの割引チケット、ご新規特典などを利用して美容室で髪を切っていました。美容院のカットの相場は大体3千円~5千円、4千円前後の価格帯が多い印象です。
きっと世の中の女子の大多数も、美容院で髪を整えてもらっているのでしょう。
◆足を踏み入れてみるきっかけ
暑苦しくなってきた髪を出産前に切りたいのですが、1時間以上パーマ液の匂いが充満した空間にい続けては具合が悪くなりそう。美容院の椅子に座りっぱなしの体勢もきついかもしれない。
子どもが産まれてしまえば、もうしばらく髪を切る機会がなかろう。髪も抜けると聞くし。
美容院って時間かかるじゃないですか。事前に予約が必須で、日時が合わないと断られることもあるし、雨だろうが風だろうがその日時に行かないといけないのも仕事に行かねばならないみたいで苦手で。
予約してるはずなのに入店したら混んでいて、入店後にも15分待って、呼ばれたら氏名や電話番号、住所などの個人情報の聴取と希望の髪型のカウンセリングが始まり、椅子に案内されてから飲み物が出てきて雑誌読みながら15分待って、アシスタントらしき人がシャンプーとヘッドマッサージしてくれて、席に戻ったらやっぱり美容師さんが来るまで待ち、美容師さんと世間話しながらチョキチョキ切られ、営業トークでその店オススメのトリートメントやネイルを勧められつつ、美容師さんは同じ時間で何人もかけもちしているから髪切った後は濡れたままタオル巻きつけてまた待つことになり、その間アシスタントの人が念入りに乾かしてくれたり肩をマッサージしてくれて、戻ってきた美容師さんが仕上げをしてワックスを髪につけてくれて…。
で、入店してから出るまでには1時間半経ってたなんてこともザラなわけです。
私にとって美容院とは、カネと時間と心に余裕がある時にしか行けない空間なのです。
というわけで噂では10分で終わるらしい1000円カットを試してみることにしました。
思いのほか良ければ1000円カットに乗り換えてしまおうという下心も秘めつつ。
シャンプーがないらしいのと客層が違いすぎて明らかに浮いていたらどうしようという一抹の不安を残して。
◆1000円カットの利用レポート
某田舎にある有名チェーンではない1000円カットを利用しました。
お店ごとに細かい違いはあるのかもしれませんが、どこも大まかな流れは似ているのではないかと思います。
・お店に入って受付または券売機で料金を前払い。
受付にはレジとメニュー表しかない。美容院は受付に所狭しと並べられたオススメのシャンプートリートメントのPOPやら炭酸泉スパやらネイルやらアロマオイルやらの案内がありますが、それがないのでだいぶシンプルです。
私と入れ違いでマダムが出ていきましたが、女性でホッ。入店時には他にお客さんがいない状態で待つことなくラッキーでした。
美容院では必須の「会員登録」もない。氏名も連絡先も一切聞かれず。
・受付にいたお姉さんが受付なのかと思いきやそのお姉さんが理容師さん(美容師さんかもしれない)で、料金を払った次の瞬間には「こちらにどーぞー」と案内される。
見れば店員さんは2人のお姉さんしかいない。2人とも理容師さんで、受付係の人はいないもよう。
ふと美容院には謎に受付専門で笑顔の若い女の子が二人くらい並んでいるよなあと思い出す。必ず見習いっぽいアシスタントの人とかいるし、美容師さんも指名できるようになのか必ず数人いる。場合によってはネイリストさんも待機してたりしますな。
なるほど「1000円カットが予約不可」である理由はこれか。1000円カットは受付係などおらず、人件費を最小限にしてあるわけだ。
店舗は何の装飾もなくラグジュアリー感はないがまあ床屋というほど床屋の感じでもなく、シンプルな美容室という様相。(法的には理容室かな)
シャンプー台やマッサージ機、謎の高性能医療機器みたいな機械とかが鎮座している美容院に比べると設備は「鏡と椅子と荷物入れ」だけで簡素ですね。
パーマ液独特のあの変なにおいがしないだけで私は満足でした。
・ケープを着せてもらい、どんな希望か聞かれたので簡潔に注文。
私は「結べるくらいの長さで切って、重くなりそうなら梳いて軽くしてほしい」とオーダー。
「これくらいの長さですけどいいですか?」「段は入れます?」「前髪はどうします?」と追加で聞いてくれるお姉さん。
美容院で聞かれる内容とほぼ同じ。世間話はなし。
・さっそくチョキチョキタイム。
噂通りシャンプーはありません(そもそもシャンプー台がない)が、霧吹きで髪を湿らせてから切ってくれました。なんだ、シャンプーがないと言っても髪を濡らしてくれるのか。
それなら不必要に界面活性剤でゴリゴリ洗われるシャンプーはむしろいらんのでは…と思ってしまった。毎回美容院で頭を洗われて仕上げにワックスをつけてもらうたびに、「この後誰にも会わないし、どうせ夜には風呂に入って洗い落とすんだよなあ」ともったいなく思ってしまうことを思い出した。我ながら貧乏性すぎる。
シャンプーがないので、「熱くないですか?」と聞いてくれるアシスタントさんに本当は微妙に熱いが「大丈夫です~」なんて気を遣って返事をする、というイベントも省かれている。
ふと気づいた。私はここに来るまで「髪を切る時にシャンプーがされないことが不安」だと思っていたのだが、実は「乾いた状態で髪を切られることが不安」だったのだ。
美容院では異常なまでに活躍する髪を拭くためのタオルがここでは一枚も登場しないし、髪を切るのに集中しているお姉さんとは世間話の一つもない。黙々と効率的な時間が過ぎる。
・カット開始後、高齢者らしきおじさんが入店し隣に座る。おじさんに奇異の目で見られるか?と一瞬怯むも、おじさんは私のことなど歯牙にもかけずパパッと注文し切ってもらい、そして私より後に来たのに私より早く帰って行った。私のカット時間はおっさんの倍くらいだったと思う。私は回転率の低い客なのだ…、と思うとなんだか申し訳なかった。
・髪切り後はドライヤーで乾かしてもらい、くしで髪をといてもらう。美容院と違って切った髪を吸い取る掃除機のような謎機械があるらしいというのは事前に調べて知っていたが、これは最後に一瞬だけ登場し「ズオッ」と吸い取られて「ああ、これか」とわずかに興奮する。でも髪をといているうちに大体余分な髪は落ちていたし、必要なのだろうかと思ってしまった。
後ろで鏡をパカッと開いて「こんな感じでどうですか?」と言われて確認、希望の長さになっているのを確認して「あ、大丈夫です」と答えて終了。
所要時間は恐らく、20分くらいだったと思う。
デメリットとしては美容院と違って、切り直したいところが見つかっても後ろが並んでるのがわかると申し出にくかろうこと。
・仕上がりの感想としては、美容院で切ってもらったのとさしたる差はない印象。細かい希望がなければ十分。
思ったのは、オーダーが簡潔な分 意図が伝わらなかったりして短く切られてしまったりすると元に戻せないので、実際の希望よりも少し長めになるようにオーダーすると安心かなということ。
1000円だから思いつくことだけど。(4000円するとどうしても1回で希望通りに切ってもらいたくなる)
◆4千円の美容院とのサービス・技術の差
あくまでも口コミで見る「理美容院の評判」は施設ではなく理美容師個人の技術や対応に言及したもので、担当が誰に当たったかでだいぶ変わってくると思うんですよね。
体感的な感想ですが 同じ価格帯のお店・または同じお店に勤めているスタイリストさんの間でも技量には相当な差が出るので、「お店を価格帯ごとに分別して技術の差を比較する」のは無意味なことではないかと思っています。
上手下手は我々素人の消費者にとっては結局のところ、「自分が満足がいく仕上がりになったかどうか」という一点のみが評価の対象になる。美容院でも1000円カットでも満足な仕上がりになれば「アタリ」、不満ならば「ハズレ」。
1000円だから下手だ4000円だから上手いということにはならない。
ちなみに私は「入浴後・翌日でも再現性がある髪」にしてくれる美容師さんがアタリだと思っています。
店を出て家に帰るまでにバサバサに崩れてしまうようなカットをする美容師さんは「下手な美容師さん」、翌日に自分でブローした際も髪型が維持される美容師さんは満足度が高く「上手な美容師さん」になる。
もっとも、1000円カットは気に入った人がいても指名不可ですし、ほぼワンオペというビジネスモデルを考えると個人が持っている経験・技量の幅が大きい可能性はあります。美容院は基本的に指名数や技術に応じて美容師さんがランク付けされていたりしますので初見にもおおよその技量が把握しやすく、その点美容院は有利ですね。
事前に近隣の美容室と1000円カットの理美容師の求人要件を比べてみましたが、社員の待遇を極端に落とすことで1000円を実現しているわけではなさそうです。昇給システムは違うようですが。
この低コストは特段社員の待遇を低くしたり低技術の人を安く雇って実現しているのではなく、その他のコストを削減して回収していることになります。
で、実際に店舗に行ってみて「なるほど、なるほど」と感心。
1000円カットは設備全般・装飾・マッサージやトリートメントなどの付加サービスにコストをかけず、客の回転率や営業効率に特化して利益を積み上げるというビジネスモデルでやっているわけだ。
さらに言えば回転率のみならず、シャンプーやタオル、水道代、ドライヤーの電気代、客に出すドリンク、カット以外の設備、設備を設置するための土地等のコストもかからず、経費は極限まで削減されている。
◆実際の客層
すいているであろう平日を狙い、お客さんが少ないのを目視してから入店しました。
「予約不可」というのは裏を返せば自分の好きなタイミングで入れる、ということなので混んでいれば他の用事を済ませることができていいですね。
様子を見て、入りにくそうならそのままUターンしてもいいわけです。
ネットで調べた事前情報ですと「女性が入っているのは見たことない」との口コミもあり、最悪入ったらおっさんだらけで奇異の視線を向けられるならそれはそれでいいやと思い入ったのですが、
私が入店してから退店するまで20分程度でしたが、6人見たお客さんのうち、5人が女性でした。
まあ同年代はいなくて、年齢層はマダムでしたが。
てか30分くらいの間に私も入れて7人も来たわけですね。それを2人でさばくとすればそりゃ10分カットも伊達じゃない。
◆あくまでもニーズの問題
1000円カットと美容院、「どっちが良くてどっちが悪い」という問題ではなく、個人のニーズに合わせて選べばいいんだなあという感想。
「1000円でカットの技術”だけ”を売っている」というのが私の1000円カットへの印象です。
逆に言えば、美容院の金額は「技術+サービス+設備」に対して支払う対価なのですね。
この「サービス」や「設備」が要るか、要らないかというところで分かれてくる。
1000円カットは私のニーズを満たしてくれてすごくお得に感じました。
しかしこれは「カットの技術部分だけを買いたい、細かいカウンセリングや会員登録、ドリンクもマッサージもスパも世間話もトリートメントの勧誘もいらぬ」という私のニーズに合致しているだけであって、美容院のコスパが悪いという話ではありません。
「ドリンクや美容師さんとのお話タイム」「おもてなし」「癒しの空間」「美容相談」「まつエクやネイル等」を美容院に求める人にとっては、1000円カットでは到底満足などできないでしょう。
ともあれイメージで食わず嫌いしていると、自分のニーズに合ったサービスがあっても見逃してしまうこともあります。
自分のニーズに合ったサービスを選びたいものです。
暑苦しくなってきた髪を出産前に切りたいのですが、1時間以上パーマ液の匂いが充満した空間にい続けては具合が悪くなりそう。美容院の椅子に座りっぱなしの体勢もきついかもしれない。
子どもが産まれてしまえば、もうしばらく髪を切る機会がなかろう。髪も抜けると聞くし。
美容院って時間かかるじゃないですか。事前に予約が必須で、日時が合わないと断られることもあるし、雨だろうが風だろうがその日時に行かないといけないのも仕事に行かねばならないみたいで苦手で。
予約してるはずなのに入店したら混んでいて、入店後にも15分待って、呼ばれたら氏名や電話番号、住所などの個人情報の聴取と希望の髪型のカウンセリングが始まり、椅子に案内されてから飲み物が出てきて雑誌読みながら15分待って、アシスタントらしき人がシャンプーとヘッドマッサージしてくれて、席に戻ったらやっぱり美容師さんが来るまで待ち、美容師さんと世間話しながらチョキチョキ切られ、営業トークでその店オススメのトリートメントやネイルを勧められつつ、美容師さんは同じ時間で何人もかけもちしているから髪切った後は濡れたままタオル巻きつけてまた待つことになり、その間アシスタントの人が念入りに乾かしてくれたり肩をマッサージしてくれて、戻ってきた美容師さんが仕上げをしてワックスを髪につけてくれて…。
で、入店してから出るまでには1時間半経ってたなんてこともザラなわけです。
私にとって美容院とは、カネと時間と心に余裕がある時にしか行けない空間なのです。
というわけで噂では10分で終わるらしい1000円カットを試してみることにしました。
思いのほか良ければ1000円カットに乗り換えてしまおうという下心も秘めつつ。
シャンプーがないらしいのと客層が違いすぎて明らかに浮いていたらどうしようという一抹の不安を残して。
◆1000円カットの利用レポート
某田舎にある有名チェーンではない1000円カットを利用しました。
お店ごとに細かい違いはあるのかもしれませんが、どこも大まかな流れは似ているのではないかと思います。
・お店に入って受付または券売機で料金を前払い。
受付にはレジとメニュー表しかない。美容院は受付に所狭しと並べられたオススメのシャンプートリートメントのPOPやら炭酸泉スパやらネイルやらアロマオイルやらの案内がありますが、それがないのでだいぶシンプルです。
私と入れ違いでマダムが出ていきましたが、女性でホッ。入店時には他にお客さんがいない状態で待つことなくラッキーでした。
美容院では必須の「会員登録」もない。氏名も連絡先も一切聞かれず。
・受付にいたお姉さんが受付なのかと思いきやそのお姉さんが理容師さん(美容師さんかもしれない)で、料金を払った次の瞬間には「こちらにどーぞー」と案内される。
見れば店員さんは2人のお姉さんしかいない。2人とも理容師さんで、受付係の人はいないもよう。
ふと美容院には謎に受付専門で笑顔の若い女の子が二人くらい並んでいるよなあと思い出す。必ず見習いっぽいアシスタントの人とかいるし、美容師さんも指名できるようになのか必ず数人いる。場合によってはネイリストさんも待機してたりしますな。
なるほど「1000円カットが予約不可」である理由はこれか。1000円カットは受付係などおらず、人件費を最小限にしてあるわけだ。
店舗は何の装飾もなくラグジュアリー感はないがまあ床屋というほど床屋の感じでもなく、シンプルな美容室という様相。(法的には理容室かな)
シャンプー台やマッサージ機、謎の高性能医療機器みたいな機械とかが鎮座している美容院に比べると設備は「鏡と椅子と荷物入れ」だけで簡素ですね。
パーマ液独特のあの変なにおいがしないだけで私は満足でした。
・ケープを着せてもらい、どんな希望か聞かれたので簡潔に注文。
私は「結べるくらいの長さで切って、重くなりそうなら梳いて軽くしてほしい」とオーダー。
「これくらいの長さですけどいいですか?」「段は入れます?」「前髪はどうします?」と追加で聞いてくれるお姉さん。
美容院で聞かれる内容とほぼ同じ。世間話はなし。
・さっそくチョキチョキタイム。
噂通りシャンプーはありません(そもそもシャンプー台がない)が、霧吹きで髪を湿らせてから切ってくれました。なんだ、シャンプーがないと言っても髪を濡らしてくれるのか。
それなら不必要に界面活性剤でゴリゴリ洗われるシャンプーはむしろいらんのでは…と思ってしまった。毎回美容院で頭を洗われて仕上げにワックスをつけてもらうたびに、「この後誰にも会わないし、どうせ夜には風呂に入って洗い落とすんだよなあ」ともったいなく思ってしまうことを思い出した。我ながら貧乏性すぎる。
シャンプーがないので、「熱くないですか?」と聞いてくれるアシスタントさんに本当は微妙に熱いが「大丈夫です~」なんて気を遣って返事をする、というイベントも省かれている。
ふと気づいた。私はここに来るまで「髪を切る時にシャンプーがされないことが不安」だと思っていたのだが、実は「乾いた状態で髪を切られることが不安」だったのだ。
美容院では異常なまでに活躍する髪を拭くためのタオルがここでは一枚も登場しないし、髪を切るのに集中しているお姉さんとは世間話の一つもない。黙々と効率的な時間が過ぎる。
・カット開始後、高齢者らしきおじさんが入店し隣に座る。おじさんに奇異の目で見られるか?と一瞬怯むも、おじさんは私のことなど歯牙にもかけずパパッと注文し切ってもらい、そして私より後に来たのに私より早く帰って行った。私のカット時間はおっさんの倍くらいだったと思う。私は回転率の低い客なのだ…、と思うとなんだか申し訳なかった。
・髪切り後はドライヤーで乾かしてもらい、くしで髪をといてもらう。美容院と違って切った髪を吸い取る掃除機のような謎機械があるらしいというのは事前に調べて知っていたが、これは最後に一瞬だけ登場し「ズオッ」と吸い取られて「ああ、これか」とわずかに興奮する。でも髪をといているうちに大体余分な髪は落ちていたし、必要なのだろうかと思ってしまった。
後ろで鏡をパカッと開いて「こんな感じでどうですか?」と言われて確認、希望の長さになっているのを確認して「あ、大丈夫です」と答えて終了。
所要時間は恐らく、20分くらいだったと思う。
デメリットとしては美容院と違って、切り直したいところが見つかっても後ろが並んでるのがわかると申し出にくかろうこと。
・仕上がりの感想としては、美容院で切ってもらったのとさしたる差はない印象。細かい希望がなければ十分。
思ったのは、オーダーが簡潔な分 意図が伝わらなかったりして短く切られてしまったりすると元に戻せないので、実際の希望よりも少し長めになるようにオーダーすると安心かなということ。
1000円だから思いつくことだけど。(4000円するとどうしても1回で希望通りに切ってもらいたくなる)
◆4千円の美容院とのサービス・技術の差
あくまでも口コミで見る「理美容院の評判」は施設ではなく理美容師個人の技術や対応に言及したもので、担当が誰に当たったかでだいぶ変わってくると思うんですよね。
体感的な感想ですが 同じ価格帯のお店・または同じお店に勤めているスタイリストさんの間でも技量には相当な差が出るので、「お店を価格帯ごとに分別して技術の差を比較する」のは無意味なことではないかと思っています。
上手下手は我々素人の消費者にとっては結局のところ、「自分が満足がいく仕上がりになったかどうか」という一点のみが評価の対象になる。美容院でも1000円カットでも満足な仕上がりになれば「アタリ」、不満ならば「ハズレ」。
1000円だから下手だ4000円だから上手いということにはならない。
ちなみに私は「入浴後・翌日でも再現性がある髪」にしてくれる美容師さんがアタリだと思っています。
店を出て家に帰るまでにバサバサに崩れてしまうようなカットをする美容師さんは「下手な美容師さん」、翌日に自分でブローした際も髪型が維持される美容師さんは満足度が高く「上手な美容師さん」になる。
もっとも、1000円カットは気に入った人がいても指名不可ですし、ほぼワンオペというビジネスモデルを考えると個人が持っている経験・技量の幅が大きい可能性はあります。美容院は基本的に指名数や技術に応じて美容師さんがランク付けされていたりしますので初見にもおおよその技量が把握しやすく、その点美容院は有利ですね。
事前に近隣の美容室と1000円カットの理美容師の求人要件を比べてみましたが、社員の待遇を極端に落とすことで1000円を実現しているわけではなさそうです。昇給システムは違うようですが。
この低コストは特段社員の待遇を低くしたり低技術の人を安く雇って実現しているのではなく、その他のコストを削減して回収していることになります。
で、実際に店舗に行ってみて「なるほど、なるほど」と感心。
1000円カットは設備全般・装飾・マッサージやトリートメントなどの付加サービスにコストをかけず、客の回転率や営業効率に特化して利益を積み上げるというビジネスモデルでやっているわけだ。
さらに言えば回転率のみならず、シャンプーやタオル、水道代、ドライヤーの電気代、客に出すドリンク、カット以外の設備、設備を設置するための土地等のコストもかからず、経費は極限まで削減されている。
◆実際の客層
すいているであろう平日を狙い、お客さんが少ないのを目視してから入店しました。
「予約不可」というのは裏を返せば自分の好きなタイミングで入れる、ということなので混んでいれば他の用事を済ませることができていいですね。
様子を見て、入りにくそうならそのままUターンしてもいいわけです。
ネットで調べた事前情報ですと「女性が入っているのは見たことない」との口コミもあり、最悪入ったらおっさんだらけで奇異の視線を向けられるならそれはそれでいいやと思い入ったのですが、
私が入店してから退店するまで20分程度でしたが、6人見たお客さんのうち、5人が女性でした。
まあ同年代はいなくて、年齢層はマダムでしたが。
てか30分くらいの間に私も入れて7人も来たわけですね。それを2人でさばくとすればそりゃ10分カットも伊達じゃない。
◆あくまでもニーズの問題
1000円カットと美容院、「どっちが良くてどっちが悪い」という問題ではなく、個人のニーズに合わせて選べばいいんだなあという感想。
「1000円でカットの技術”だけ”を売っている」というのが私の1000円カットへの印象です。
逆に言えば、美容院の金額は「技術+サービス+設備」に対して支払う対価なのですね。
この「サービス」や「設備」が要るか、要らないかというところで分かれてくる。
1000円カットは私のニーズを満たしてくれてすごくお得に感じました。
しかしこれは「カットの技術部分だけを買いたい、細かいカウンセリングや会員登録、ドリンクもマッサージもスパも世間話もトリートメントの勧誘もいらぬ」という私のニーズに合致しているだけであって、美容院のコスパが悪いという話ではありません。
「ドリンクや美容師さんとのお話タイム」「おもてなし」「癒しの空間」「美容相談」「まつエクやネイル等」を美容院に求める人にとっては、1000円カットでは到底満足などできないでしょう。
ともあれイメージで食わず嫌いしていると、自分のニーズに合ったサービスがあっても見逃してしまうこともあります。
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