妊娠生活とフルタイム勤務を両立するには
2018年センター試験(地理)に登場し脚光を浴びたムーミンよろしくな体型になってきましたが、健診上は特に目立ったトラブルもなく妊娠も7か月目に入りました。
安定期になっても謎の痒みと湿疹、便秘と耳鳴りと貧血に悩まされる日々です。
法定の産休まではまだ期間がありますが、余りまくっている有給を使用して一足お先の産前休暇を取得するつもりでおります。
さて、自分がいる環境が周りに勤め人しかいない環境だからかもしれませんが、友人や同僚を見る限り「働く妊婦」は世の中多い印象。
世の中妊娠と同時に仕事を辞める人もいるのでしょうが、自分の周りの狭い世界に限って言えば、「結婚出産を機に専業主婦となった」という人はあまり見ません。だいたい皆働いて産育休を取得しています。
私の場合 この約二か月半の間は到底「しあわせマタニティライフ♪」などと頭に花咲くようなことが言えるような状態ではなく、何もできない地獄のような日々が続きましたので、妊娠後何食わぬ顔でフルタイムで働き続ける妊婦さんを見ると、「本当に私と同じ人間なのかな?前世でさぞ徳を積んだのかな?ニュータイプかな?ああいやこの世の自分以外の存在は幻影なのでは?」と疑ったほどです。
悪いことに仕事の繁忙期も重なり、
「 実を言うと私はもうだめです。 突然こんなこと言ってごめんね。 でも本当です。 2、3日後にものすごい残業があります。それが終わりの合図です。 程なく大きめのヒステリーが来るので気をつけて。 それがやんだら、少しだけ間をおいて終わりがきます。」
と最終兵器妻のごとく夫に告げたい状態が続きました。
さて、体調不良+フルタイム勤務の両立(というかやり過ごし)で必要不可欠、もしくはこれがあれば妊娠中でもこんなに辛い思いをせず働けたのに…と思ったことを挙げておきます。
安定期になっても謎の痒みと湿疹、便秘と耳鳴りと貧血に悩まされる日々です。
法定の産休まではまだ期間がありますが、余りまくっている有給を使用して一足お先の産前休暇を取得するつもりでおります。
さて、自分がいる環境が周りに勤め人しかいない環境だからかもしれませんが、友人や同僚を見る限り「働く妊婦」は世の中多い印象。
世の中妊娠と同時に仕事を辞める人もいるのでしょうが、自分の周りの狭い世界に限って言えば、「結婚出産を機に専業主婦となった」という人はあまり見ません。だいたい皆働いて産育休を取得しています。
私の場合 この約二か月半の間は到底「しあわせマタニティライフ♪」などと頭に花咲くようなことが言えるような状態ではなく、何もできない地獄のような日々が続きましたので、妊娠後何食わぬ顔でフルタイムで働き続ける妊婦さんを見ると、「本当に私と同じ人間なのかな?前世でさぞ徳を積んだのかな?ニュータイプかな?ああいやこの世の自分以外の存在は幻影なのでは?」と疑ったほどです。
悪いことに仕事の繁忙期も重なり、
「 実を言うと私はもうだめです。 突然こんなこと言ってごめんね。 でも本当です。 2、3日後にものすごい残業があります。それが終わりの合図です。 程なく大きめのヒステリーが来るので気をつけて。 それがやんだら、少しだけ間をおいて終わりがきます。」
と最終兵器妻のごとく夫に告げたい状態が続きました。
さて、体調不良+フルタイム勤務の両立(というかやり過ごし)で必要不可欠、もしくはこれがあれば妊娠中でもこんなに辛い思いをせず働けたのに…と思ったことを挙げておきます。
■夫の協力
夫のサポートがあって良かった。というかなかったらもう破綻していました。
仕事と「食う・寝る」という生きるための基本動作に時間体力のリソースを全て持って行かれる(というかそれすら行うに足りず日常動作ですら満足にできなかった)ので、家事余力なんてゼロでした。娯楽や余暇もゼロ。
幸いにして夫は「自分の身の回りのことを自分でやる」という一人の大人としての基本的な行動力が備わっているほか、私の分の食器洗いやご飯の支度までしてくれるというありがたい夫でした。彼の方が帰宅が早く、食糧の買い出しにも行ってくれます。
妊娠前からですが、朝早く起きて弁当の準備をしてくれているのを見ると、「夫もニュータイプなのか…!?」と疑惑を抱きつつ頭が下がる毎日です。
これがもし、婚活市場でごまんと出会った「ボクは家事が苦手だから料理や掃除などの家事は女の人にやってもらいたいな☆もちろん結婚したら子どもも欲しいな☆ボクの稼ぎだけでは家族が養えない、奥さんになったら君も働いてネ☆」などとのたまう夫だったら高確率で妊娠期間中に婚姻関係が破綻していたでしょう。
まあ私が「家事・妊娠・仕事」の3点を同時並行できるほどスペックが高くなかっただけかもしれんが…。
男性諸君はとりわけ妊娠出産育児期は注意してくれたまえ、女性はこの期間に感じた嬉しかったことも不快だったことも一生覚えているらしいゾ!
■経験者(特に身内)からのアドバイスや共感
「妊娠は人それぞれ」とは言われていてまさしくその通りなのですが、人それぞれゆえに他人に自分の症状、ひいては主観的な苦痛を理解してもらうのは妊婦同士であっても無理です。これは言葉を尽くしても正しくは伝わりません。
そんな中「あるある!辛いよね~。食べられるもの変わるよね!」と”共感”をしてくれる人がいるというのは非常に妊婦のメンタル的にも大事であると同時に、身近な人が「こういうふうになったよ」とアドバイスをくれることによって、周囲への理解が進みます。
私の場合、夫に「妊婦」を理解してもらうのには私の言葉ではなく、お義母さんからエピソードを話していただいたのが大きかったです。
妊娠初期の頃は割と夫との理解がすれ違っていて、不幸が発生してました。
例えば
私「今すぐに食べないと死にそう、それもクリーム系のものじゃないと食べられない、他のものは食べられない、買ってくる」
夫「あと一時間でご飯できるよ、時間まで我慢できない?クリームは今家にないから別のを食べなよ。」
「空腹で死にそう」というのは比喩ではなく本当に生命の危険を感じるレベルの飢餓感だし、この飢餓感はわずか数秒で起こるし、特定のもの以外一切受け付けないので「代わりの食材」など妊婦界には存在しないし、一度空腹になってもその時食べられないと数分で再び吐き気が起こり食べられなくなる…ということがこの時は理解されていなかった。
夫なりに「妊婦に必要な栄養素」を調べて食材を調理してくれたり、「栄養のないものをそんな食べ方をしていては母子に良くないのでは」と考慮してくれていたのですが、知識と実態が違いすぎると悲惨です。
「食べられない」と伝えていた魚を「DHAが豊富だから」と夫が調理し、「ダメだと申したはず、なぜ作る」と喧嘩になったこともしばしば。(この時は1時間以上かけて食べた、でも食べきれなかった)
んだば、義実家に行った時に「食べられる時に食べられるものを食べたらいいのよ、私の時はご飯の炊けるにおいがダメになっちゃって~」とお義母さんが夫にいろいろ語ってくれたあたりで、夫の理解を少しずつ得られるように。
今では夫は好きなものを食べさせてくれるし、休日中に寝ていても起こされることがなくなりました。
■整備された職場環境
社風って結構重要です。
職場がそもそも「妊娠したら寿退社する風潮だ」とか「今まで産育休を取った社員がおらず実績が無い」とか「専業主婦時代を生きてきた上司で、妊婦が働く環境に理解が無い」とかいう状況の会社も世の中あると思うんですが、そういう社風のところは産育休がさぞ取りづらかろう。
実際中途で入社してきた職員さんの前職についてうかがうと、「産休後すぐに復帰が原則で、育休を1年取る社員なんていなかった」という香ばしい話も聞いたことがあります。
弊社は割と福利厚生のあたりはキチンとしてまして、当然のように産育休や妊婦通院休暇(弊社では有給)も取れます。
出産に関する書類に関しても取りまとめて事前に送付してくれ、不明点について問い合わせたところ任意で提出する書類についてもアナウンスしてくれるとのこと。
初めてのことだらけでどんな書類を揃えてどんな手続きを取ればいいのかよくわからん私にとっては、なかなか頼もしい。
まあ別に妊娠が判明したからと言って業務を軽減してくれるということはなかったので、働きやすかったかどうかと言えば力強くNOですけど。
■職場・上長の理解
まあこれに関しては現場の裁量が多分にあると思うのですが、運の悪いことに私の働く部署には妊娠を経験した人や妊婦を妻に持つ男性社員など「実状」を知る人がおらず、フルタイムで働くのに大変な苦労を伴いました。
同じ職場で第二子妊娠は難しいだろうな…。
出勤すれば健常とみなされ、立って歩けるうちは妊娠前と同じ体調・妊娠前と同じパフォーマンスで働けると思われていたからです。
全妊娠のうち流産の可能性は15%程度と言われており、そのうちの8割以上は妊娠12週までに起こるとのこと。
加えて一般的には8~16週頃はつわりの最盛期でもあります(私は20週くらいまでひどかったですが)。
すなわち妊娠初期こそ腹痛や出血の兆候に注意しなければならず、加えて体調も最高に悪い、という働く上では最もハイリスクな時期なのですが、妊娠初期は外見上変化がないので周囲にはリスクが高い時期であることすら理解されにくいのです。
かつ、妊娠が判明して間もなくのことで、休むにしても引継ぎや人員配置などが間に合わず職場に迷惑をかけることにもなるので、休みづらいんですよね。
ここんとこ理解を得られていれば、もう少し楽に働けたかなぁと思います。
■感謝の言葉
「妊婦だから周りから配慮されて当然」だと思ってはいけない。
妊娠は自身の選択の結果であるので、周囲からの配慮には「ありがとう」を返そう。
■説明力
「職場の理解」云々と書きましたが、そら自分の体調不良なんて他人はわかりません。
自分の状況をしっかり周囲に伝える努力と工夫が大事です。
私の場合、体調悪くても割と平然としてるように見えるみたいなんだよね。
私には女子力だけではなく説明力も足りないのかもしれない…。
■結論
結局は「子どもは一人じゃ産めない」ってのがここ数か月で得た結論です。
一人では無理で、周りの協力が不可欠なのだ。
育児だけじゃなくて既に妊娠の時点でそうなんですね。
周囲を頼りつつ、産休までゆっくりやっていくことにします。
夫のサポートがあって良かった。というかなかったらもう破綻していました。
仕事と「食う・寝る」という生きるための基本動作に時間体力のリソースを全て持って行かれる(というかそれすら行うに足りず日常動作ですら満足にできなかった)ので、家事余力なんてゼロでした。娯楽や余暇もゼロ。
幸いにして夫は「自分の身の回りのことを自分でやる」という一人の大人としての基本的な行動力が備わっているほか、私の分の食器洗いやご飯の支度までしてくれるというありがたい夫でした。彼の方が帰宅が早く、食糧の買い出しにも行ってくれます。
妊娠前からですが、朝早く起きて弁当の準備をしてくれているのを見ると、「夫もニュータイプなのか…!?」と疑惑を抱きつつ頭が下がる毎日です。
これがもし、婚活市場でごまんと出会った「ボクは家事が苦手だから料理や掃除などの家事は女の人にやってもらいたいな☆もちろん結婚したら子どもも欲しいな☆ボクの稼ぎだけでは家族が養えない、奥さんになったら君も働いてネ☆」などとのたまう夫だったら高確率で妊娠期間中に婚姻関係が破綻していたでしょう。
まあ私が「家事・妊娠・仕事」の3点を同時並行できるほどスペックが高くなかっただけかもしれんが…。
男性諸君はとりわけ妊娠出産育児期は注意してくれたまえ、女性はこの期間に感じた嬉しかったことも不快だったことも一生覚えているらしいゾ!
■経験者(特に身内)からのアドバイスや共感
「妊娠は人それぞれ」とは言われていてまさしくその通りなのですが、人それぞれゆえに他人に自分の症状、ひいては主観的な苦痛を理解してもらうのは妊婦同士であっても無理です。これは言葉を尽くしても正しくは伝わりません。
そんな中「あるある!辛いよね~。食べられるもの変わるよね!」と”共感”をしてくれる人がいるというのは非常に妊婦のメンタル的にも大事であると同時に、身近な人が「こういうふうになったよ」とアドバイスをくれることによって、周囲への理解が進みます。
私の場合、夫に「妊婦」を理解してもらうのには私の言葉ではなく、お義母さんからエピソードを話していただいたのが大きかったです。
妊娠初期の頃は割と夫との理解がすれ違っていて、不幸が発生してました。
例えば
私「今すぐに食べないと死にそう、それもクリーム系のものじゃないと食べられない、他のものは食べられない、買ってくる」
夫「あと一時間でご飯できるよ、時間まで我慢できない?クリームは今家にないから別のを食べなよ。」
「空腹で死にそう」というのは比喩ではなく本当に生命の危険を感じるレベルの飢餓感だし、この飢餓感はわずか数秒で起こるし、特定のもの以外一切受け付けないので「代わりの食材」など妊婦界には存在しないし、一度空腹になってもその時食べられないと数分で再び吐き気が起こり食べられなくなる…ということがこの時は理解されていなかった。
夫なりに「妊婦に必要な栄養素」を調べて食材を調理してくれたり、「栄養のないものをそんな食べ方をしていては母子に良くないのでは」と考慮してくれていたのですが、知識と実態が違いすぎると悲惨です。
「食べられない」と伝えていた魚を「DHAが豊富だから」と夫が調理し、「ダメだと申したはず、なぜ作る」と喧嘩になったこともしばしば。(この時は1時間以上かけて食べた、でも食べきれなかった)
んだば、義実家に行った時に「食べられる時に食べられるものを食べたらいいのよ、私の時はご飯の炊けるにおいがダメになっちゃって~」とお義母さんが夫にいろいろ語ってくれたあたりで、夫の理解を少しずつ得られるように。
今では夫は好きなものを食べさせてくれるし、休日中に寝ていても起こされることがなくなりました。
■整備された職場環境
社風って結構重要です。
職場がそもそも「妊娠したら寿退社する風潮だ」とか「今まで産育休を取った社員がおらず実績が無い」とか「専業主婦時代を生きてきた上司で、妊婦が働く環境に理解が無い」とかいう状況の会社も世の中あると思うんですが、そういう社風のところは産育休がさぞ取りづらかろう。
実際中途で入社してきた職員さんの前職についてうかがうと、「産休後すぐに復帰が原則で、育休を1年取る社員なんていなかった」という香ばしい話も聞いたことがあります。
弊社は割と福利厚生のあたりはキチンとしてまして、当然のように産育休や妊婦通院休暇(弊社では有給)も取れます。
出産に関する書類に関しても取りまとめて事前に送付してくれ、不明点について問い合わせたところ任意で提出する書類についてもアナウンスしてくれるとのこと。
初めてのことだらけでどんな書類を揃えてどんな手続きを取ればいいのかよくわからん私にとっては、なかなか頼もしい。
まあ別に妊娠が判明したからと言って業務を軽減してくれるということはなかったので、働きやすかったかどうかと言えば力強くNOですけど。
■職場・上長の理解
まあこれに関しては現場の裁量が多分にあると思うのですが、運の悪いことに私の働く部署には妊娠を経験した人や妊婦を妻に持つ男性社員など「実状」を知る人がおらず、フルタイムで働くのに大変な苦労を伴いました。
同じ職場で第二子妊娠は難しいだろうな…。
出勤すれば健常とみなされ、立って歩けるうちは妊娠前と同じ体調・妊娠前と同じパフォーマンスで働けると思われていたからです。
全妊娠のうち流産の可能性は15%程度と言われており、そのうちの8割以上は妊娠12週までに起こるとのこと。
加えて一般的には8~16週頃はつわりの最盛期でもあります(私は20週くらいまでひどかったですが)。
すなわち妊娠初期こそ腹痛や出血の兆候に注意しなければならず、加えて体調も最高に悪い、という働く上では最もハイリスクな時期なのですが、妊娠初期は外見上変化がないので周囲にはリスクが高い時期であることすら理解されにくいのです。
かつ、妊娠が判明して間もなくのことで、休むにしても引継ぎや人員配置などが間に合わず職場に迷惑をかけることにもなるので、休みづらいんですよね。
ここんとこ理解を得られていれば、もう少し楽に働けたかなぁと思います。
■感謝の言葉
「妊婦だから周りから配慮されて当然」だと思ってはいけない。
妊娠は自身の選択の結果であるので、周囲からの配慮には「ありがとう」を返そう。
■説明力
「職場の理解」云々と書きましたが、そら自分の体調不良なんて他人はわかりません。
自分の状況をしっかり周囲に伝える努力と工夫が大事です。
私の場合、体調悪くても割と平然としてるように見えるみたいなんだよね。
私には女子力だけではなく説明力も足りないのかもしれない…。
■結論
結局は「子どもは一人じゃ産めない」ってのがここ数か月で得た結論です。
一人では無理で、周りの協力が不可欠なのだ。
育児だけじゃなくて既に妊娠の時点でそうなんですね。
周囲を頼りつつ、産休までゆっくりやっていくことにします。
