「会社員の妻は仕事を辞めずに産育休を取得するのが最適解」…だと思っていた:1
記事の90%くらいが愚痴ですが、妊活中の人、特に旦那さんに読んでほしい。
会社員である場合、妊娠した女性が「寿退社します☆」と言って仕事をこれ幸いとばかりに辞めてしまうのは 経済的な観点から見ればもったいないと、独身時から思っていました。(弊社には寿退社する人はあまりいませんが)
結婚してちょこちょこ調べてみたらなおさら、妊娠したら産休まで働き、産育休をフルで取得するのが最も合理的な選択で、共働き会社員にとっての最適解だという思いは強くなる。
なぜなら 会社員は専業主婦(寿退社含む)や自営業である場合に比べて出産後にもらえるお金が多く、様々な恩恵が受けられるのである。
現状で恩恵を享受できるお得な制度は少しでも使いたい。
会社員である場合、妊娠した女性が「寿退社します☆」と言って仕事をこれ幸いとばかりに辞めてしまうのは 経済的な観点から見ればもったいないと、独身時から思っていました。(弊社には寿退社する人はあまりいませんが)
結婚してちょこちょこ調べてみたらなおさら、妊娠したら産休まで働き、産育休をフルで取得するのが最も合理的な選択で、共働き会社員にとっての最適解だという思いは強くなる。
なぜなら 会社員は専業主婦(寿退社含む)や自営業である場合に比べて出産後にもらえるお金が多く、様々な恩恵が受けられるのである。
現状で恩恵を享受できるお得な制度は少しでも使いたい。
◆「産休まで働き続けることの経済的メリット」は多い。そして見逃せない。
・会社員が出産する場合、育休を取得すれば出産から1年(保育園が見つからなければ最長2年まで)もの間、育児に専念しつつ雇用保険から育児休業給付金を受け取ることができる。
その額、支給対象期間(1か月)当たり、原則として休業開始時賃金日額×支給日数の67%(育児休業の開始から6か月経過後は50%)相当。要は半年間は月給の67%、それ以降は50%。(但し、上限はあり)
・(寿退社してもうまくすればもらえるんですが)働いていれば産休中の期間、健保から出産手当金も出る。
1日当たり、支給開始日の以前12ヶ月間の各標準報酬月額を平均した額÷30日×(2/3)。
・しかも健保から出る出産手当金も、雇用保険から出る育児休業給付金も、(あとはほとんどの属性の人がもらえる出産育児一時金42万円も)こいつらは非課税。
・もしつわりがひどくて休まざるを得なくなった場合は傷病手当金が出る。
・更に、申請すれば産・育休中の社会保険料が免除されるという素晴らしい特典まである。
・育休終了後 時短で復帰して給料が下がった時、養育期間標準報酬月額特例申出書にて、出産後に標準報酬月額が下がっても、将来受け取る年金を下げることなく働くことができる。
・会社の福利厚生でお祝い金が設定されていれば、受け取ることができる。
更に、「妊娠出産を機に仕事を辞めたことで発生するデメリット」も見逃せません。
もちろん数百万にもなる上記の恩恵が受けられないということもあるけれど、
妊婦や乳幼児持ちの女性が就職先を新しく探す場合、非妊娠時や子どもなしの状態と比べて選択肢が狭まります。
子どもの体調により事前申告のない急な休みや早退が発生する、お迎えがある等で一定時刻を超えて働けない、子どもの行事に合わせて休みの希望が細かい、時短勤務希望、等、主に労働時間に関して制約ができるからです。
彼女に国家資格や魅力的なキャリアがあれば別ですが、限られた労働条件を提示しての雇用は難しい。
「子どもが大きくなってから働きに出る」、という選択もキャリアブランクが発生し、以前と同じ・もしくはそれより良い条件での雇用は難しくなる。更に働いていない期間は収入が発生しない分、経済的な損失になります。
妊娠中に会社を辞めるか辞めないかというその違いで、もらえるお金には数百万、何年も職に就かない場合には4桁万円にもなる差がつくわけです。
もちろん母子の健康が優先ですが、切迫流産やひどい悪阻等の入院・自宅安静を言い渡されるような事態でない限り、わずか数か月程度の間、多少のつわりがあっても働いておく方がベターな選択でしょう。
…と、実際に妊娠するまで疑いなく思っていて、産休まで働く気まんまんでした。
しかし実際に妊娠してフルタイムで働いてみて、その考えが甘ったれていたことを思い知ったのです。
今後、もしも「産休まで働いた方がこんなにオトク!辞めずに働こう☆」系の記事を発見して、その記事を書いた人が男性だった時、
実際に自分でプレイしないくせにグラウンドにいる野球選手に向かって「そこはそうじゃないだろ!こうだろ!」とヤジを飛ばすギャラリーのおっさんと同じに見えてしまいそうなくらい世界観が変わりました。
タイトルをつけるなら「さようなら、QOL」というところでしょうか。
私にとっては産休までの半年間は、上記のカネを得る代わりにいろいろなものを犠牲にした期間になりました。
「失ったいろいろなもの」は2つ目の記事に後述しますが、特に妊娠9週~20週の期間中は耐えるだけの苦しい戦いで、現世でここまでの仕打ちを受ける理由が思い浮かばなかったので 前世で二度漬け禁止の串カツ屋で二度漬けを犯すほどの禁忌に触れ、前世で背負ったカルマが現世において罰として顕れているのではないかと何度も思ったほどです。マジで。
◆妊婦を守る制度はある…が自分に有効であるとは限らない
さて、いくら苦しいと言っても安易に仕事を辞める前に、自衛策を考えるのが先です。
自衛する手段は、妊婦を守る制度を調べて最大限に活用することです。
時間外労働や休日出勤・深夜労働の免除を申し出る。
妊婦時短制度を利用する。
母性健康管理指導事項連絡カードを医師に書いてもらい、職場に労務や通勤に関して軽減措置を講じてもらう。
傷病休暇を取得する。
いずれも素晴らしい制度なのですが、実際の有用性は本人の症状や職場によると思います。
私の場合、さっそく妊婦通院休暇を申請して規程の休みを増やしてもらい、妊婦への労務負担軽減措置として遠方や泊まりがけの出張、夜間の勤務、休日出勤は免除してもらえました。
新規の仕事は増えることなく、業務で重いものを持つこともなく、休みは他の人より多くいただけた方だと思います。産休も通常よりかなり早めにいただきます。
ありがたいのですが、しかし…十分ではなかった。私の業務は減ることはなく、つわりの全盛期も残業しなければなりませんでした。何かあった時のフォロー体制がなく私の代替人員がいなかったので、倒れそうな時も頼れる人・替わってくれる人がいなくてメチャクチャ苦しかったなあ。休みたくてもすぐに休めないしね。
で、「どれくらい労務を軽減してもらえるか」ということについては、医師からの明確な指示があったり、会社にマニュアルでも整備されていない限り 基本的には現場の裁量や上長の判断に依存することになります。
そりゃ人によって体調は違うので待遇が一律にならないのは最もだとして、問題は上司が判断したまでのレベルでしか救済されないのです。で、大体その判断権を持つ上司って男性だったりするんですよね。
だから妊婦の命運は職場環境で決まる。上司の良心・知識・そして想像力に待遇が左右されるのです。
妊婦に対しての理解度って人それぞれでして、「妊婦が2km歩くなんてとんでもない!」みたいな認識の人から、「立ってるのが辛いとか何で?別にまだお腹大きくないじゃん」と思うような人まで様々なわけです。
「流産確率や奇形発生率が高くなる時期がいつ頃で、どんなことに気を付けるべきか」とか「つわりのピークはいつ頃か」とか「週数〇週の時はおおよそ母体にどんな症状が出てきて、早急に受診が必要な症状とはどんなことか」という理解は皆無に等しいので細やかな配慮を得られることはまずないでしょう。
特に流産確率が意外に高いことは世間に知られていません。(全妊娠の15%程と言われている)
てか私も自分が妊娠するまで知らなかったし、妊婦本人が調べるなり周知するなりの対策が必要です。
で、私の上長はどうだったかと言うともちろん例外なく…。
てか自分の奥さんの産休がいつからなのかも把握してなかったしな…。
「妊婦時短制度」なる制度も世の中用意されていてもちろん弊社でも申請できるわけですが、そもそも有給が余りまくってるのにわざわざ給料が減る(ついでに言うと産育休中の給付金も減る)この制度を使う意味がわからず。有給は産休中にどうせ消えることになるのでちまちま小賢しく使っていましたが、自由に使えるほどの職場環境ならそもそも有給なんざ余らない説。
(もっとも、余りまくった有給は早めに産休に入ることで消化してもらえましたが)
嘔吐等のつわりがひどかったり、腹痛や出血等の危険な兆候があったり、切迫流産の恐れがあったり、妊娠高血圧症候群等が見られたりする場合、主治医が判断した場合には「母性健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらうことによって職場に勤務時間の配慮や業務の軽減等、対策を講じてもらえるそうです。
もらえるそうです。と書いたのは、私は24時間体調がすこぶる悪いだけで医学的には「検査値オールクリア・胎児に異常なし・子宮頸管の長さバッチリ・腹痛出血なし」の満点妊婦だったのです。貧血もあったけど血液検査では正常。妊婦健診で体調不良を訴えてもカードどころか「よくあること」で済まされてそもそも診てもらうことすらなかったです。
妊婦健診とは母子の異常が医学的にないか発見・確認するためのものなのです。命に別状のない苦しみについては基本的に経過観察という名のノータッチになります。
とすると世間様では、「例えそこに症状があっても、数値にさえ出て来なければ正常で、病名がつかなければ健康」と判断されるのです。
あれですね、中学校の時に具合が悪い学校休むと言って、熱を測ったけど平熱だし嘔吐も貧血もなく喉の腫れもなく、「どこも悪くないじゃん、仮病を使うな」と言われて結局学校に行かされるような、あんな感じの理不尽さですよ。
問題がないのはいいことなんですが、名前のつかない病に侵され、身体にも精神も異常をきたしているこの状態の一体どこが健康で順調なのか、と誰にぶつけたらいいのかわからん怒りがありましたね。
個人的には「妊娠は病気じゃない」は肯定されるとしても、「病気じゃない=だから正常だ」ではなく「病気ではないが正常な状態でもない」と認識されて欲しいところです。
傷病休暇…。
特につわりの全盛期に体調が悪すぎてどうにか使えないかどうか考えましたが、カードさえ無理なのに私が使えるわけありませんね。
必ずしも「経過に問題がない妊婦」=「体調良好、健康」ではないことが今回の件で身を持ってわかりましたので、経過が順調だと聞いても旦那さんや周りの人が「良かったね~」と言う時は本人の体調を探ってからの方が無難です。
この世の全てを恨みながら体調不良に苦しんでいる経過良好な妊婦も存在するからです。
というわけで私は産休までフルタイムで働くことになりました。
長くなったので2つに分けます。
次の記事は体験談というかただの愚痴になります。
・会社員が出産する場合、育休を取得すれば出産から1年(保育園が見つからなければ最長2年まで)もの間、育児に専念しつつ雇用保険から育児休業給付金を受け取ることができる。
その額、支給対象期間(1か月)当たり、原則として休業開始時賃金日額×支給日数の67%(育児休業の開始から6か月経過後は50%)相当。要は半年間は月給の67%、それ以降は50%。(但し、上限はあり)
・(寿退社してもうまくすればもらえるんですが)働いていれば産休中の期間、健保から出産手当金も出る。
1日当たり、支給開始日の以前12ヶ月間の各標準報酬月額を平均した額÷30日×(2/3)。
・しかも健保から出る出産手当金も、雇用保険から出る育児休業給付金も、(あとはほとんどの属性の人がもらえる出産育児一時金42万円も)こいつらは非課税。
・もしつわりがひどくて休まざるを得なくなった場合は傷病手当金が出る。
・更に、申請すれば産・育休中の社会保険料が免除されるという素晴らしい特典まである。
・育休終了後 時短で復帰して給料が下がった時、養育期間標準報酬月額特例申出書にて、出産後に標準報酬月額が下がっても、将来受け取る年金を下げることなく働くことができる。
・会社の福利厚生でお祝い金が設定されていれば、受け取ることができる。
更に、「妊娠出産を機に仕事を辞めたことで発生するデメリット」も見逃せません。
もちろん数百万にもなる上記の恩恵が受けられないということもあるけれど、
妊婦や乳幼児持ちの女性が就職先を新しく探す場合、非妊娠時や子どもなしの状態と比べて選択肢が狭まります。
子どもの体調により事前申告のない急な休みや早退が発生する、お迎えがある等で一定時刻を超えて働けない、子どもの行事に合わせて休みの希望が細かい、時短勤務希望、等、主に労働時間に関して制約ができるからです。
彼女に国家資格や魅力的なキャリアがあれば別ですが、限られた労働条件を提示しての雇用は難しい。
「子どもが大きくなってから働きに出る」、という選択もキャリアブランクが発生し、以前と同じ・もしくはそれより良い条件での雇用は難しくなる。更に働いていない期間は収入が発生しない分、経済的な損失になります。
妊娠中に会社を辞めるか辞めないかというその違いで、もらえるお金には数百万、何年も職に就かない場合には4桁万円にもなる差がつくわけです。
もちろん母子の健康が優先ですが、切迫流産やひどい悪阻等の入院・自宅安静を言い渡されるような事態でない限り、わずか数か月程度の間、多少のつわりがあっても働いておく方がベターな選択でしょう。
…と、実際に妊娠するまで疑いなく思っていて、産休まで働く気まんまんでした。
しかし実際に妊娠してフルタイムで働いてみて、その考えが甘ったれていたことを思い知ったのです。
今後、もしも「産休まで働いた方がこんなにオトク!辞めずに働こう☆」系の記事を発見して、その記事を書いた人が男性だった時、
実際に自分でプレイしないくせにグラウンドにいる野球選手に向かって「そこはそうじゃないだろ!こうだろ!」とヤジを飛ばすギャラリーのおっさんと同じに見えてしまいそうなくらい世界観が変わりました。
タイトルをつけるなら「さようなら、QOL」というところでしょうか。
私にとっては産休までの半年間は、上記のカネを得る代わりにいろいろなものを犠牲にした期間になりました。
「失ったいろいろなもの」は2つ目の記事に後述しますが、特に妊娠9週~20週の期間中は耐えるだけの苦しい戦いで、現世でここまでの仕打ちを受ける理由が思い浮かばなかったので 前世で二度漬け禁止の串カツ屋で二度漬けを犯すほどの禁忌に触れ、前世で背負ったカルマが現世において罰として顕れているのではないかと何度も思ったほどです。マジで。
◆妊婦を守る制度はある…が自分に有効であるとは限らない
さて、いくら苦しいと言っても安易に仕事を辞める前に、自衛策を考えるのが先です。
自衛する手段は、妊婦を守る制度を調べて最大限に活用することです。
時間外労働や休日出勤・深夜労働の免除を申し出る。
妊婦時短制度を利用する。
母性健康管理指導事項連絡カードを医師に書いてもらい、職場に労務や通勤に関して軽減措置を講じてもらう。
傷病休暇を取得する。
いずれも素晴らしい制度なのですが、実際の有用性は本人の症状や職場によると思います。
私の場合、さっそく妊婦通院休暇を申請して規程の休みを増やしてもらい、妊婦への労務負担軽減措置として遠方や泊まりがけの出張、夜間の勤務、休日出勤は免除してもらえました。
新規の仕事は増えることなく、業務で重いものを持つこともなく、休みは他の人より多くいただけた方だと思います。産休も通常よりかなり早めにいただきます。
ありがたいのですが、しかし…十分ではなかった。私の業務は減ることはなく、つわりの全盛期も残業しなければなりませんでした。何かあった時のフォロー体制がなく私の代替人員がいなかったので、倒れそうな時も頼れる人・替わってくれる人がいなくてメチャクチャ苦しかったなあ。休みたくてもすぐに休めないしね。
で、「どれくらい労務を軽減してもらえるか」ということについては、医師からの明確な指示があったり、会社にマニュアルでも整備されていない限り 基本的には現場の裁量や上長の判断に依存することになります。
そりゃ人によって体調は違うので待遇が一律にならないのは最もだとして、問題は上司が判断したまでのレベルでしか救済されないのです。で、大体その判断権を持つ上司って男性だったりするんですよね。
だから妊婦の命運は職場環境で決まる。上司の良心・知識・そして想像力に待遇が左右されるのです。
妊婦に対しての理解度って人それぞれでして、「妊婦が2km歩くなんてとんでもない!」みたいな認識の人から、「立ってるのが辛いとか何で?別にまだお腹大きくないじゃん」と思うような人まで様々なわけです。
「流産確率や奇形発生率が高くなる時期がいつ頃で、どんなことに気を付けるべきか」とか「つわりのピークはいつ頃か」とか「週数〇週の時はおおよそ母体にどんな症状が出てきて、早急に受診が必要な症状とはどんなことか」という理解は皆無に等しいので細やかな配慮を得られることはまずないでしょう。
特に流産確率が意外に高いことは世間に知られていません。(全妊娠の15%程と言われている)
てか私も自分が妊娠するまで知らなかったし、妊婦本人が調べるなり周知するなりの対策が必要です。
で、私の上長はどうだったかと言うともちろん例外なく…。
てか自分の奥さんの産休がいつからなのかも把握してなかったしな…。
「妊婦時短制度」なる制度も世の中用意されていてもちろん弊社でも申請できるわけですが、そもそも有給が余りまくってるのにわざわざ給料が減る(ついでに言うと産育休中の給付金も減る)この制度を使う意味がわからず。有給は産休中にどうせ消えることになるのでちまちま小賢しく使っていましたが、自由に使えるほどの職場環境ならそもそも有給なんざ余らない説。
(もっとも、余りまくった有給は早めに産休に入ることで消化してもらえましたが)
嘔吐等のつわりがひどかったり、腹痛や出血等の危険な兆候があったり、切迫流産の恐れがあったり、妊娠高血圧症候群等が見られたりする場合、主治医が判断した場合には「母性健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらうことによって職場に勤務時間の配慮や業務の軽減等、対策を講じてもらえるそうです。
もらえるそうです。と書いたのは、私は24時間体調がすこぶる悪いだけで医学的には「検査値オールクリア・胎児に異常なし・子宮頸管の長さバッチリ・腹痛出血なし」の満点妊婦だったのです。貧血もあったけど血液検査では正常。妊婦健診で体調不良を訴えてもカードどころか「よくあること」で済まされてそもそも診てもらうことすらなかったです。
妊婦健診とは母子の異常が医学的にないか発見・確認するためのものなのです。命に別状のない苦しみについては基本的に経過観察という名のノータッチになります。
とすると世間様では、「例えそこに症状があっても、数値にさえ出て来なければ正常で、病名がつかなければ健康」と判断されるのです。
あれですね、中学校の時に具合が悪い学校休むと言って、熱を測ったけど平熱だし嘔吐も貧血もなく喉の腫れもなく、「どこも悪くないじゃん、仮病を使うな」と言われて結局学校に行かされるような、あんな感じの理不尽さですよ。
問題がないのはいいことなんですが、名前のつかない病に侵され、身体にも精神も異常をきたしているこの状態の一体どこが健康で順調なのか、と誰にぶつけたらいいのかわからん怒りがありましたね。
個人的には「妊娠は病気じゃない」は肯定されるとしても、「病気じゃない=だから正常だ」ではなく「病気ではないが正常な状態でもない」と認識されて欲しいところです。
傷病休暇…。
特につわりの全盛期に体調が悪すぎてどうにか使えないかどうか考えましたが、カードさえ無理なのに私が使えるわけありませんね。
必ずしも「経過に問題がない妊婦」=「体調良好、健康」ではないことが今回の件で身を持ってわかりましたので、経過が順調だと聞いても旦那さんや周りの人が「良かったね~」と言う時は本人の体調を探ってからの方が無難です。
この世の全てを恨みながら体調不良に苦しんでいる経過良好な妊婦も存在するからです。
というわけで私は産休までフルタイムで働くことになりました。
長くなったので2つに分けます。
次の記事は体験談というかただの愚痴になります。
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