配偶者の美容・被服費が高いと思った時、どうする
お互い納得している金額なら改めて話し合う必要もないと思いますが。
夫婦でも男女差が出てくる費用。それが美容・被服費。
趣味費とかもそうでしょうか。
普段お世話になっている&参考にさせていただいている投資家界隈の皆さんは家計が堅実すぎてあまり諍いは見ないのですが、
この世の中には妻の美容費の高さに懊悩する既婚男子がいて、
夫の理解を得られず浪費と言われて憤る妻が多数いるのではないか。と思うのです。
(もちろん逆もあり)
なお、私の美容費・被服費合わせても年間1万円を切りそうな我が家は 基本的に「妻が美容・服飾費にお金を使いすぎ問題」で夫と喧嘩になったことはないのですが。
結婚式前にブライダルエステについて調べていることを知った夫が「えっ?高いやつでしょ、そんなもの受けるの?」という反応をし、「そんな無駄なものに…」という言外のメッセージを感じて夫に北斗神拳を見舞いたくなったことはあります。(なお、式場だとシェービングだけで2.7万であるのを確認し、近隣の理容院で3~4千円のところ探して行った)
今回の記事を書く過程でいくつか夫に聞き取りを行っていくと、今はないが今後けんかになるのではないか という種も出てきました。
北斗神拳の応酬、無用な争いを避けるための策はないのでしょうか。
夫婦でも男女差が出てくる費用。それが美容・被服費。
趣味費とかもそうでしょうか。
普段お世話になっている&参考にさせていただいている投資家界隈の皆さんは家計が堅実すぎてあまり諍いは見ないのですが、
この世の中には妻の美容費の高さに懊悩する既婚男子がいて、
夫の理解を得られず浪費と言われて憤る妻が多数いるのではないか。と思うのです。
(もちろん逆もあり)
なお、私の美容費・被服費合わせても年間1万円を切りそうな我が家は 基本的に「妻が美容・服飾費にお金を使いすぎ問題」で夫と喧嘩になったことはないのですが。
結婚式前にブライダルエステについて調べていることを知った夫が「えっ?高いやつでしょ、そんなもの受けるの?」という反応をし、「そんな無駄なものに…」という言外のメッセージを感じて夫に北斗神拳を見舞いたくなったことはあります。(なお、式場だとシェービングだけで2.7万であるのを確認し、近隣の理容院で3~4千円のところ探して行った)
今回の記事を書く過程でいくつか夫に聞き取りを行っていくと、今はないが今後けんかになるのではないか という種も出てきました。
北斗神拳の応酬、無用な争いを避けるための策はないのでしょうか。
◇男性の認識
※私は美容費の高い妻を持ったことがないので想像です
なぜ、妻は高価な化粧品や化粧水、乳液、美容液を使うのか。ドラッグストアで安く売っている化粧水ではだめなのか。
化粧するなとは言わない、しかし消えてなくなる消耗品、小さな瓶1本に数千円。そんなに高いものである必要はあるのか。
なぜ、高額な美容器具を買ったり、エステやネイルやホットヨガに行きたがるのか。
はたまた結婚式前限定のやたら高い十数万のエステは要るのか。
なぜ、自分には名前の読み方すらわからないブランドのバッグや服を欲しがるのか。
近くのファッションセンター〇〇〇〇で同じ素材で似た服を買うのではだめなのか。
というか、あるやん、その服。我が家のタンスに同じ服あるやん。
だろうか。
婚活でも「かわいい/美しい女性」はモテるが、「美に金をかけている/ブランド好きな女性」は全力で敬遠される。
今まで男性の言動を小耳に挟んできたことを照合すれば、美容関連業と無縁な男性の多くは美容にかけるカネと実際の美しさに相関はないという認識を持っている人が一定数いるように感じる。
まあ私も高額な美容商品の価格を形成しているのは主に「ブランド・技術・デザイン料」だと思っているので、同じ成分やら同じようなデザインやらで安価なものがあればそれにするが、実際カネをかけている女子は美人が多い現実を目の当たりにすると、かけたカネと美しさには比例とは言えないがまあまあ相関がある印象だ。
「自然な美」は多くの男性に望まれる。
シンプルな白いワンピース・ナチュラルメイク・ナチュラルネイル・黒髪清楚の女性はいつの時代も人気が高い。
「カネをかけて作られた美」は、「自然な美」に反するのだ。
更にそれを大金までかけて行おうとする女性など信じられない、妻や恋人ならお金をかけないで美しくいてほしいというのが彼らの本音ではなかろうか。
自然な美が好まれるのは別に良いと思うが、
彼らの求める「自然なる美」は、自然であるからして金はかからないと認識されているように思う。
薄化粧にさして金はかからないはず。染めない髪に金はかからないはず。あの娘のストレートの黒髪は地毛のはず。薄い色のネイルに金はかからないはず。シンプルで清楚な服装に金はかからないはず。
そしてもう一点、夫と会話して気づいたのですが、男性は何にいくらかかるのかの相場をよく知らずイメージで高いと言っている場合があることがわかった。
美容費に月3万、高い。化粧水1本に3千円、高い。ということだ。
まあ夫が女性の化粧品や被服の相場等について異様に詳しかったらそれはそれでワンダーランドへの扉が開かれるのですが、夫に商品知識が無く相場がわからない状態では 理解を得ることは難しいし、値段の高低の判定や要不要の判断も男女で一致することはない。しかも女性の美容費という性質上、興味を持ってもらうことは困難だ。
女性が「これが必要なの」、男性が「高すぎる。いらない」と言ってしまえば、喧嘩になったりどちらかに不満が残る。
いずれ我が家でも起こりそうだ。これが「後々喧嘩になりそうな種」だ。
この認識こそが男女の意識の差を生む要因ではなかろうか、と推測する。
◇女性の認識
※私は美にお金をかける女性であったことは一度もないのでこれも想像です
一方、女性にとってお金をかけた美は「偽ること」ではなく、「理想の姿に近づくための試行の産物」なのだ。
現実の自分と理想の自分にはギャップがあるが、化粧やネイル、服飾の工夫は理想とのギャップを埋める現実的かつ有効な手段であり、ツールなのだ。
美しさを求めるその過程には様々な選択肢が現れ、何かしらのコストがかかるものが多い。
肌や髪のケア、ファッションや化粧、髪型、体型の維持・改善にも様々な試行錯誤が行われ、理想を阻害するトラブルを解決するための様々なツールや情報がこの世には存在している。
(中には「悩み」につけ込んだ、やたら高額で不自然なほど口コミの良い怪しげなものが紛れているので注意しなければならない)
そして無限にあるその選択肢の中から「効果がありそうなもの」を取捨選択して件の方法に辿り着くわけだ。
時には妥協しながら、やみくもに金を使うのではなく、コストも考慮する場合も多々ある。
同じ施術を安くしてくれるサロンがないかや、同じ商品をもっと安く売っているお店がないかをチェックしたりする。
より良い代替案を調べて提示してくれるわけでもない状態で夫に「無駄なことだ」「なぜそんなくだらないことにそんなにお金をかけるんだ」という態度をされれば、それは当然腹が立つのではないかと推測する。
そして「こちらが頑張っていることも知らないで…」「どれだけお金がかかるかも知らないで…」と不満を抱く要因になる。
要は、
「お互い理解できかねる」のだ。
◇どうすればよいのか
例外としては、美容師、美容部員、モデル等、職業上美を必要とする妻の場合には何も言うべきではない。
彼女たちは自身の仕事道具に投資しているだけである。
さて、過程はさておき結果として美容費に家計を圧迫されてはよろしくないのだ。
どうすればよいか。
お互いがお互いを知らない・理解できないという要因でこの虚しい争いが起こるなら、話し合いをして”知る努力””理解する努力”をすべきだろうか。
妻は夫にプレゼンを行い、夫は妻の言葉に理解を示すべきだろうか。
否。
いや、それができるのならすれば良い。
しかし思ったのだが、
どちらかが必要でどちらかが不要だと思っている対立意見で・かつコストがかかるものについて「話し合いで解決する」というのはまず不可能だ。
これは美容費に限らず、片方に理解のできない趣味などもそうだろう。
夫に化粧品のプレゼンをしても、まず「耳を傾けてもらう」とステップにすら辿り着くまい。
本来なら、「必要なものは買う。不要なものは買わない」とするのが家計管理だが、夫婦で違うのだからこの基準は意味をなさなくなる。別の基準を設けるべきではないか。
とりわけ美容費の「要・不要(どれまでが必要経費で、どこからが娯楽か)」の線引きについては折り合いをつけるのが本当に難しいと思う。
パートナーの合意を得て買わないといけないのなら、スカート一つ買うのに「おしゃれのためのものか、必要で買うものか」でいちいち意見が割れることになる。非常にめんどくさい。
この場合、決めるべきは「要・不要」ではなく「カネ」である。
予算面で折り合いをつけ、なるべく不毛な論議などせず、お互い無駄な労力は避けるべきだ。
美容費を設定して家計から出すのかそれとも各人の小遣いから出すのかは家庭で自由だが、
カネのことさえ決まればあとはその範囲内でご自由にどうぞ、というスタイルがお互いにとって良いと思う。
◆美容費の予算は手取り収入の〇%として、かつ年間で設定する
美容院代や化粧品、服などは価格と頻度(何か月に1回か)から割り出して年間のだいたいの美容費を数字として算出できる。
幸運にも家計簿をつけていれば算出が容易だ。
あくまで一つの提案だが、やみくもに「これは高い、やめてくれ」「これは必要な出費なんだから」と主張するのではなく、まずはその数字を夫婦で確かめ、適正な金額なのか夫婦で認識することから始まる。
夫婦で話し合いを行うのはその後だ。
夫婦それぞれ「美容費は手取り収入の何%が適正だと思うか」を確認してみよう。
家計の運営上、「どの費目が収入の何%を占めるか」の”バランス”は結構重要なのである。
その他の費目も見直すついでに美容費を見直してもいいかもしれない。
木を見るより先に森を見る。
夫婦でその数値がズレている場合にはまずは美容費の要不要よりこの点をすり合わせる。
そして、美容費が年間の手取り収入の何%を占めているかの確認をする。
主観ですが一般的な収入の家庭なら手取り世帯収入の3~5%の範囲内が適正かなと思う。
手取り年収500万家庭であれば、金額では年間15万未満なら「少なめ」、年間20万前後なら「普通」、それを大幅に超えてくると「高め」という印象だ(あくまで個人の感想、人によって違うはず)。
数字の力は割と強力で、年間の数字にすると多額のお金を使っていることに気づく。
数字を見ることは「こんなに使っていたのか。美容費に使っているうちのどれかをもう少し安いのにしてみようかな?」と考えるきっかけになる。
年間が無理なら、季節ごと(夏冬、春夏秋冬)の半期・四半期ごとに設定する。
月間の予算では少なく感じてしまい、何もできないように錯覚してしまうからだ。
「月々2万円でやりくりしてくれ」と「年間24万円を自由に使ってくれ」では気分が違うのだ。
◆「オシャレの原動力」となる主因ごとに適切な方法は異なる
そもそも「なぜ妻は金をかけて美しくなりたがるのか」「なぜ自分はオシャレをするのか」、考えてみるとする。
内的要因と外的要因、あるいはその両方の場合がある。妻は、自分は、どちら寄りだろうか。
●内的要因
要は「自分のため」にするオシャレである。
内的要因が主因の女子はかなりのオシャレ好きさんである。
オシャレの原動力が「きれいになりたい」「こういう髪型にしてみたい」「こういうかわいい服を着てみたい」という純粋な願望から来るものだからだ。
この場合、夫は美容費は密かに”美容費と趣味費を兼ねる”として認識した方がよい(妻にとっては「必要経費を兼ねる」ので、あくまで認識に留める)。
彼女たちは、自分に似合うファッションや、自分の肌に合う化粧水、自分の顔に合うメイクなども勉強して熟知している。「化粧品はこのブランドのこの商品じゃないとだめ」というこだわりの品もある。
こちらの理由が強い場合は代替案の提示もあまり意味はなさない。
例えば「ハンドクリームはロクシタン(30ml・1,400円)じゃないと絶対にだめ」と言っている妻に、「ねえ、ニベア(50g・203円)にしてみない?」と代替案を提案しても受け入れてもらえる可能性は低い。
サッカーの監督に初めてサッカー場を訪れた野次馬が選手を変えろ!と申しつけて受理されるくらいの成功率だと思う。
逆に言うと、好きなブランドが決まっているというのは、年間の予算が出しやすいということでもある。内的要因が主因の妻の美容費は費用をやりくりする上でも調節がしやすい。
●外的要因
「誰かに見せるため」にするオシャレである。
夫の顔を立てる場合や、好きな異性に気に入られたい場合、他人の服装にうるさいコミュニティに属している場合など。
見栄などもその要因である。
「めんどくさいけど外に出るから仕方なく化粧しよう」という派もこれだ。そうだ、私のことだ。
外的要因が主因でオシャレをする女性の場合、「オシャレを見せたい誰か」が認めてくれることが重要だ。
余談だが、この「誰か」が他ならぬ夫であればラッキーで、劇的に美容費が削減できる可能性がある。
しかしこの場合、「君はもう十分きれいだよ、だからもう金のかかる〇〇をする必要はないんだ…!」という言い方ではだめだ。
「(美容院に頻繁に髪を切りに行く妻に対して)僕は髪がもう少し長い方が好みなんだ」「(頻繁に髪を染める妻に対して)実は昔から、黒い髪が好きなんだ」というように、”申し訳ないけど自分の好みに合わせてくれないか”ということにして妻に金のかかる施術をやめてもらいましょう。
なんだこう書くと女は面倒ですな。
また、外的要因が主因でオシャレに励む妻の場合、内的要因と違って低コストな代替案の提案は有効です。
同じ服を着まわしていると貧乏人扱いされるような地域に住んでいたり、ブランドモノを持っていないと馬鹿にされるようなコミュニティにもし妻が放り込まれてしまった場合、1万円未満で買えるそこそこ大粒のジルコニアの指輪を買ってあげましょう。
後はわかるな。
夫婦で考えればコストの高い美容費は減る…かもしれません。
※すべて私の想像に基づいて書かれています
※私は美容費の高い妻を持ったことがないので想像です
なぜ、妻は高価な化粧品や化粧水、乳液、美容液を使うのか。ドラッグストアで安く売っている化粧水ではだめなのか。
化粧するなとは言わない、しかし消えてなくなる消耗品、小さな瓶1本に数千円。そんなに高いものである必要はあるのか。
なぜ、高額な美容器具を買ったり、エステやネイルやホットヨガに行きたがるのか。
はたまた結婚式前限定のやたら高い十数万のエステは要るのか。
なぜ、自分には名前の読み方すらわからないブランドのバッグや服を欲しがるのか。
近くのファッションセンター〇〇〇〇で同じ素材で似た服を買うのではだめなのか。
というか、あるやん、その服。我が家のタンスに同じ服あるやん。
だろうか。
婚活でも「かわいい/美しい女性」はモテるが、「美に金をかけている/ブランド好きな女性」は全力で敬遠される。
今まで男性の言動を小耳に挟んできたことを照合すれば、美容関連業と無縁な男性の多くは美容にかけるカネと実際の美しさに相関はないという認識を持っている人が一定数いるように感じる。
まあ私も高額な美容商品の価格を形成しているのは主に「ブランド・技術・デザイン料」だと思っているので、同じ成分やら同じようなデザインやらで安価なものがあればそれにするが、実際カネをかけている女子は美人が多い現実を目の当たりにすると、かけたカネと美しさには比例とは言えないがまあまあ相関がある印象だ。
「自然な美」は多くの男性に望まれる。
シンプルな白いワンピース・ナチュラルメイク・ナチュラルネイル・黒髪清楚の女性はいつの時代も人気が高い。
「カネをかけて作られた美」は、「自然な美」に反するのだ。
更にそれを大金までかけて行おうとする女性など信じられない、妻や恋人ならお金をかけないで美しくいてほしいというのが彼らの本音ではなかろうか。
自然な美が好まれるのは別に良いと思うが、
彼らの求める「自然なる美」は、自然であるからして金はかからないと認識されているように思う。
薄化粧にさして金はかからないはず。染めない髪に金はかからないはず。あの娘のストレートの黒髪は地毛のはず。薄い色のネイルに金はかからないはず。シンプルで清楚な服装に金はかからないはず。
そしてもう一点、夫と会話して気づいたのですが、男性は何にいくらかかるのかの相場をよく知らずイメージで高いと言っている場合があることがわかった。
美容費に月3万、高い。化粧水1本に3千円、高い。ということだ。
まあ夫が女性の化粧品や被服の相場等について異様に詳しかったらそれはそれでワンダーランドへの扉が開かれるのですが、夫に商品知識が無く相場がわからない状態では 理解を得ることは難しいし、値段の高低の判定や要不要の判断も男女で一致することはない。しかも女性の美容費という性質上、興味を持ってもらうことは困難だ。
女性が「これが必要なの」、男性が「高すぎる。いらない」と言ってしまえば、喧嘩になったりどちらかに不満が残る。
いずれ我が家でも起こりそうだ。これが「後々喧嘩になりそうな種」だ。
この認識こそが男女の意識の差を生む要因ではなかろうか、と推測する。
◇女性の認識
※私は美にお金をかける女性であったことは一度もないのでこれも想像です
一方、女性にとってお金をかけた美は「偽ること」ではなく、「理想の姿に近づくための試行の産物」なのだ。
現実の自分と理想の自分にはギャップがあるが、化粧やネイル、服飾の工夫は理想とのギャップを埋める現実的かつ有効な手段であり、ツールなのだ。
美しさを求めるその過程には様々な選択肢が現れ、何かしらのコストがかかるものが多い。
肌や髪のケア、ファッションや化粧、髪型、体型の維持・改善にも様々な試行錯誤が行われ、理想を阻害するトラブルを解決するための様々なツールや情報がこの世には存在している。
(中には「悩み」につけ込んだ、やたら高額で不自然なほど口コミの良い怪しげなものが紛れているので注意しなければならない)
そして無限にあるその選択肢の中から「効果がありそうなもの」を取捨選択して件の方法に辿り着くわけだ。
時には妥協しながら、やみくもに金を使うのではなく、コストも考慮する場合も多々ある。
同じ施術を安くしてくれるサロンがないかや、同じ商品をもっと安く売っているお店がないかをチェックしたりする。
より良い代替案を調べて提示してくれるわけでもない状態で夫に「無駄なことだ」「なぜそんなくだらないことにそんなにお金をかけるんだ」という態度をされれば、それは当然腹が立つのではないかと推測する。
そして「こちらが頑張っていることも知らないで…」「どれだけお金がかかるかも知らないで…」と不満を抱く要因になる。
要は、
「お互い理解できかねる」のだ。
◇どうすればよいのか
例外としては、美容師、美容部員、モデル等、職業上美を必要とする妻の場合には何も言うべきではない。
彼女たちは自身の仕事道具に投資しているだけである。
さて、過程はさておき結果として美容費に家計を圧迫されてはよろしくないのだ。
どうすればよいか。
お互いがお互いを知らない・理解できないという要因でこの虚しい争いが起こるなら、話し合いをして”知る努力””理解する努力”をすべきだろうか。
妻は夫にプレゼンを行い、夫は妻の言葉に理解を示すべきだろうか。
否。
いや、それができるのならすれば良い。
しかし思ったのだが、
どちらかが必要でどちらかが不要だと思っている対立意見で・かつコストがかかるものについて「話し合いで解決する」というのはまず不可能だ。
これは美容費に限らず、片方に理解のできない趣味などもそうだろう。
夫に化粧品のプレゼンをしても、まず「耳を傾けてもらう」とステップにすら辿り着くまい。
本来なら、「必要なものは買う。不要なものは買わない」とするのが家計管理だが、夫婦で違うのだからこの基準は意味をなさなくなる。別の基準を設けるべきではないか。
とりわけ美容費の「要・不要(どれまでが必要経費で、どこからが娯楽か)」の線引きについては折り合いをつけるのが本当に難しいと思う。
パートナーの合意を得て買わないといけないのなら、スカート一つ買うのに「おしゃれのためのものか、必要で買うものか」でいちいち意見が割れることになる。非常にめんどくさい。
この場合、決めるべきは「要・不要」ではなく「カネ」である。
予算面で折り合いをつけ、なるべく不毛な論議などせず、お互い無駄な労力は避けるべきだ。
美容費を設定して家計から出すのかそれとも各人の小遣いから出すのかは家庭で自由だが、
カネのことさえ決まればあとはその範囲内でご自由にどうぞ、というスタイルがお互いにとって良いと思う。
◆美容費の予算は手取り収入の〇%として、かつ年間で設定する
美容院代や化粧品、服などは価格と頻度(何か月に1回か)から割り出して年間のだいたいの美容費を数字として算出できる。
幸運にも家計簿をつけていれば算出が容易だ。
あくまで一つの提案だが、やみくもに「これは高い、やめてくれ」「これは必要な出費なんだから」と主張するのではなく、まずはその数字を夫婦で確かめ、適正な金額なのか夫婦で認識することから始まる。
夫婦で話し合いを行うのはその後だ。
夫婦それぞれ「美容費は手取り収入の何%が適正だと思うか」を確認してみよう。
家計の運営上、「どの費目が収入の何%を占めるか」の”バランス”は結構重要なのである。
その他の費目も見直すついでに美容費を見直してもいいかもしれない。
木を見るより先に森を見る。
夫婦でその数値がズレている場合にはまずは美容費の要不要よりこの点をすり合わせる。
そして、美容費が年間の手取り収入の何%を占めているかの確認をする。
主観ですが一般的な収入の家庭なら手取り世帯収入の3~5%の範囲内が適正かなと思う。
手取り年収500万家庭であれば、金額では年間15万未満なら「少なめ」、年間20万前後なら「普通」、それを大幅に超えてくると「高め」という印象だ(あくまで個人の感想、人によって違うはず)。
数字の力は割と強力で、年間の数字にすると多額のお金を使っていることに気づく。
数字を見ることは「こんなに使っていたのか。美容費に使っているうちのどれかをもう少し安いのにしてみようかな?」と考えるきっかけになる。
年間が無理なら、季節ごと(夏冬、春夏秋冬)の半期・四半期ごとに設定する。
月間の予算では少なく感じてしまい、何もできないように錯覚してしまうからだ。
「月々2万円でやりくりしてくれ」と「年間24万円を自由に使ってくれ」では気分が違うのだ。
◆「オシャレの原動力」となる主因ごとに適切な方法は異なる
そもそも「なぜ妻は金をかけて美しくなりたがるのか」「なぜ自分はオシャレをするのか」、考えてみるとする。
内的要因と外的要因、あるいはその両方の場合がある。妻は、自分は、どちら寄りだろうか。
●内的要因
要は「自分のため」にするオシャレである。
内的要因が主因の女子はかなりのオシャレ好きさんである。
オシャレの原動力が「きれいになりたい」「こういう髪型にしてみたい」「こういうかわいい服を着てみたい」という純粋な願望から来るものだからだ。
この場合、夫は美容費は密かに”美容費と趣味費を兼ねる”として認識した方がよい(妻にとっては「必要経費を兼ねる」ので、あくまで認識に留める)。
彼女たちは、自分に似合うファッションや、自分の肌に合う化粧水、自分の顔に合うメイクなども勉強して熟知している。「化粧品はこのブランドのこの商品じゃないとだめ」というこだわりの品もある。
こちらの理由が強い場合は代替案の提示もあまり意味はなさない。
例えば「ハンドクリームはロクシタン(30ml・1,400円)じゃないと絶対にだめ」と言っている妻に、「ねえ、ニベア(50g・203円)にしてみない?」と代替案を提案しても受け入れてもらえる可能性は低い。
サッカーの監督に初めてサッカー場を訪れた野次馬が選手を変えろ!と申しつけて受理されるくらいの成功率だと思う。
逆に言うと、好きなブランドが決まっているというのは、年間の予算が出しやすいということでもある。内的要因が主因の妻の美容費は費用をやりくりする上でも調節がしやすい。
●外的要因
「誰かに見せるため」にするオシャレである。
夫の顔を立てる場合や、好きな異性に気に入られたい場合、他人の服装にうるさいコミュニティに属している場合など。
見栄などもその要因である。
「めんどくさいけど外に出るから仕方なく化粧しよう」という派もこれだ。そうだ、私のことだ。
外的要因が主因でオシャレをする女性の場合、「オシャレを見せたい誰か」が認めてくれることが重要だ。
余談だが、この「誰か」が他ならぬ夫であればラッキーで、劇的に美容費が削減できる可能性がある。
しかしこの場合、「君はもう十分きれいだよ、だからもう金のかかる〇〇をする必要はないんだ…!」という言い方ではだめだ。
「(美容院に頻繁に髪を切りに行く妻に対して)僕は髪がもう少し長い方が好みなんだ」「(頻繁に髪を染める妻に対して)実は昔から、黒い髪が好きなんだ」というように、”申し訳ないけど自分の好みに合わせてくれないか”ということにして妻に金のかかる施術をやめてもらいましょう。
なんだこう書くと女は面倒ですな。
また、外的要因が主因でオシャレに励む妻の場合、内的要因と違って低コストな代替案の提案は有効です。
同じ服を着まわしていると貧乏人扱いされるような地域に住んでいたり、ブランドモノを持っていないと馬鹿にされるようなコミュニティにもし妻が放り込まれてしまった場合、1万円未満で買えるそこそこ大粒のジルコニアの指輪を買ってあげましょう。
後はわかるな。
夫婦で考えればコストの高い美容費は減る…かもしれません。
※すべて私の想像に基づいて書かれています
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