結婚したらマイホームを買う?
結婚後に家を持つことについて。
30歳を超えてくると、ちらほらと既婚の友人らが家を持つことも増えてきました。
今回の「家」とは、「不動産投資用の(自分が住むためのものではない)家」と「自分が住むための家」のうち、後者…すなわちマイホームについてです。
独身時の私は「非所持」派。
2016年3月保有投信成績~「ITTINさんは不動産は買わないの?」という疑問。
この時、不動産を買う意思がないことを書いた上で、
”誤解をしないでいただきたいのですが、不動産所有や不動産投資を否定しているのではありません。
あくまで「ITTINさんは黄色い服を着ないのか」と言われて「パーソナルカラー診断したら合わない色だったんです」と言っているだけのことと同じ。
体型が変われば黄色い服を検討する日も来るのかもしれん”
と言っていましたが、黄色い服を再検討する機会は、結婚によってちらっとだけ訪れました。
30歳を超えてくると、ちらほらと既婚の友人らが家を持つことも増えてきました。
今回の「家」とは、「不動産投資用の(自分が住むためのものではない)家」と「自分が住むための家」のうち、後者…すなわちマイホームについてです。
独身時の私は「非所持」派。
2016年3月保有投信成績~「ITTINさんは不動産は買わないの?」という疑問。
この時、不動産を買う意思がないことを書いた上で、
”誤解をしないでいただきたいのですが、不動産所有や不動産投資を否定しているのではありません。
あくまで「ITTINさんは黄色い服を着ないのか」と言われて「パーソナルカラー診断したら合わない色だったんです」と言っているだけのことと同じ。
体型が変われば黄色い服を検討する日も来るのかもしれん”
と言っていましたが、黄色い服を再検討する機会は、結婚によってちらっとだけ訪れました。
◆先に結論
夫婦で話し合ったところ、
「当面、家の購入はしない(「〇年後には…」という計画や予定もひとまずなし)」という次第になりました。賃貸派のままです。
自分の周りの狭い範囲を見る限りでは、共働き・高収入・安定職のいずれかで ある程度の収入見込があり、夫婦のどちらか一方が賃貸派で、どちらか一方がマイホ-ムを熱烈に購入したい夫婦の場合、だいたい住宅購入の流れになってますね。
顕性遺伝子と潜性遺伝子のかけ合わせみたいなもんで、その二つがかけ合うと顕性遺伝子の形質になっちまうもんなんだと周りを見て思ったりしてます。
※最近は優性・劣性ではなく顕性・潜性と言うそうな
昔懐かしメンデルの法則で言うと、まあなんだ我々は賃貸派形質を持つ潜性遺伝子同士だったわけですな。(わかりにくい)
夫には夫の。
妻には妻の「住宅に対する価値観」があります。
細かいところでは考え方も違うのでしょうが、我々は夫婦ともに「できれば身軽な賃貸を希望。相手がどぉ~~~~~~しても欲しいというなら購入を検討してもいいかな…」という温度感でして、こと住宅に関して夫婦間で熱い意見が衝突してけんかになる、ということはありませんでした。
夫は私と同じく家を持つことに執着があるわけではなく、一国の主を夢見て家を欲しがるタイプではなかった。
我々2人にとって身軽な、住み替えが容易な賃貸物件の選択をすることになりました。
まあ住宅に関しては「家に関しての価値観が合って良かった」という話ではあるのですが、実際には「相手にある程度パートナーの意見を尊重する”寛容さ”がお互いにある」ことの方が夫婦生活を円滑にするためには遥かに重要な気はします。
なお、今「家が欲しい」と申し立ててみたらどうなるんだろうと思ったので「見えるぞ、マイホームが…ッ。庭付きの一戸建てが見える、見えるぞッ…!」とガヤってみたところ、「どうしたの、体調が悪いの?それは夢だよ」という返事が返ってきました。
ここらへんの価値観はほんと人それぞれですから、
夫婦のうち片方が「どうしても自分達の家(マンション)を買いたい」ってなると、やっぱり購入の流れになってたかな。
とりわけ「住宅」「教育」「介護」この3点においてはお金だけでなくその他の面についても課題が出てくる。
なぁなぁにしてはならず、互いに考え方を共有していく必要があるでしょう。
◆私の意見
私にとっての賃貸のメリットとデメリット。(購入した場合との比較ではありません)
【メリット】
・ライフステージや家族構成、勤務地、収入等「生活の変化」に応じて住み替えができる
・コストが明確である
(固定資産税がない、支払うべき賃料は契約時に既に決まっている、退去時を除き基本的に修繕費等の突発的なコスト発生はしない)
・勤務先で設定されている家賃補助が受けられる・社宅が利用できる環境なら安く済む
・転勤や離婚が生じた時の損害が最小限になる
【デメリット】
・退去の時にモメるリスクあり
・ペットを飼ったりリフォームしたり設備を追加したり壁にピンを刺したり、という自由はない(厳密には許可を取ればできるが、退去時にもとに戻さないといけないので結局しない)
・「ここに居を構えた」感が一切ない(いつまでも「仮住まい」という感覚)
・勤務先に住宅補助制度があっても使えない、住宅ローン控除を使うことがない
・一般的にガス等インフラは大家が提携している業者を使わないといけない
メリットは自分にとって重要で、デメリットはまあ慣れてはいるし許容できるかなといった感じ。
「賃貸と持家ではどちらがオトクか」みたいな議論も世の中あるのですが、んなもん個々の家庭の状況や会社の補助なんぞでいくらでも変わってくるので正解はなく、価値観や性格、そして家庭の状況や収入に応じて「住みたい家」を選べばいい気もする。
私はと言えば、持家は最初からン千万の契約がついて回る高額な買い物ですし、資産にもなりますが負債にも成り得るという理由から少しマイホーム購入は重荷に感じてしまいます。
同じ場所に同じ収入で住み続ける前提でのシミュレーションが「持家の方が金銭的にオトク!」という結果を弾き出したとしても賃貸を選択するでしょう。
また、「一か所に定住し続けるということが今のライフスタイルに合わないから」という消去法的な要因で賃貸派になっていますが、別に持ち家が嫌だ不合理だどうしても賃貸がいい と言うのではなく、
別に家を持つことそのものには特に反対する理由もなく、賛成なのです。
お金があれば、という条件ですが。
ほんとこれに尽きる。やっぱりこの世の中人生の選択肢を広げるのはカネですよ。
人生で稼げるお金は有限のものです。
共働きだろうが安定した職だろうが投資をしていようが、無尽蔵に得られるわけではない。
人生何があるかはわからないので正確には予測できませんが、今の時点から算出できる「我々が生涯で稼ぐであろう額」はおおよそ目途がついている。
「結婚」「車」「家」「出産」「教育」「子供の結婚」「老後」「介護(親世代)」「介護(自分・配偶者)」「死」。
生活するだけでもお金はかかりますが、人生これらのことにおいてはとりわけ大きなお金がかかる。
人間が生まれること生き続けることはもちろん、死ぬことでさえ何かしらのコストがかかるのです。
一昔前はともかく、今はどうかというと、「ふつう」の収入で全てを理想通りにこなすことができるのは、運もありますが稀なことだと思います。
そして私達は、「ふつう」の会社員なのです。
自分達の収入だけで全てをこなすのに無理が生じるなら、「人生において何を重視して何に消費するのか」優先順位をつけて配分を決めていく必要があります。
上記の「めっちゃカネがかかる事象」について、私は個人的には「家」と「車」そして「結婚」にそこまでウェイトをかけなくてもよいと思っているのです。
(とはいえ結婚式をしたので結婚にまあまあお金がかかりましたが、お祝い金を含めた収支トータルではさほど支出しなかった)
いや背景や考え方は人それぞれなのであくまで私だけの話ですけど、代わりに「教育」と「介護」は重視したい。
まあ何を選択しようが人生で何色の服を選んで着るかという違いなので、どれが正しいというのはなく好きな色を選べば良いのだと思います。
◆家に求める条件
私自身は特に住む家に別段こだわりがあるわけではなく、雨風を凌げる屋根や壁があって、清潔で、プライバシーが確保できる家であれば、賃貸だろうが一戸建てだろうがどっちでも良い。
でも、ひとつ性格の話をすれば私は飽きっぽいし、「永遠に変化のない環境」は実は苦手なのです。
家を買って、ずっと同じ家、同じ地域に飽きずに永住できるだろうか、という不安がある。
大学に入学し一人暮らしを始め、就職してからは様々な地域を転々とし、他地域との違いを楽しみながら住んできた身からすると、「ずっと同じ場所に住み続けなければならない」というのは少し窮屈な感じがします。
これに共感を得られる人は少ないかもしれませんが、私はこれからずっと
「その土地でその生活を営み続けることに飽きてしまう不安」と戦い続けなければならない。
飽きるという表現よりもっと適切な表現があるような気もしますが、ボキャブラリーがないのだ。
まあ、旦那さんにはこのあたりの感覚伝わっていないので、このあたりは今後弊害になってくる…のかもしれない。
◆今後考えが変わる可能性はある
私や夫は賃貸で良いのです。それを選択して今の家にいるわけだから、満足しています。
しかし、もし次に「黄色い服を買うかどうか」検討するなら、子供ができたときでしょうか。
「帰れる実家がそこにある」ことは、子供にとって非常に意義があることだと思います。
結婚した今でも、私の安心して帰れる場所は幼少期から大学入学までを過ごした実家だと思うからです。
何かあった時の心のよりどころ、「実家」はあった方が良い。
何にしろ、人生の選択肢は常に多くあった方がよい。
賃貸にしろマイホームを選択するにしろ、様々な思考や選択を経てその家に落ち着く。
「家」というのも人生の選択の結果なんだなあと、なんとなく思う秋の夜更けであった。
夫婦で話し合ったところ、
「当面、家の購入はしない(「〇年後には…」という計画や予定もひとまずなし)」という次第になりました。賃貸派のままです。
自分の周りの狭い範囲を見る限りでは、共働き・高収入・安定職のいずれかで ある程度の収入見込があり、夫婦のどちらか一方が賃貸派で、どちらか一方がマイホ-ムを熱烈に購入したい夫婦の場合、だいたい住宅購入の流れになってますね。
顕性遺伝子と潜性遺伝子のかけ合わせみたいなもんで、その二つがかけ合うと顕性遺伝子の形質になっちまうもんなんだと周りを見て思ったりしてます。
※最近は優性・劣性ではなく顕性・潜性と言うそうな
昔懐かしメンデルの法則で言うと、まあなんだ我々は賃貸派形質を持つ潜性遺伝子同士だったわけですな。(わかりにくい)
夫には夫の。
妻には妻の「住宅に対する価値観」があります。
細かいところでは考え方も違うのでしょうが、我々は夫婦ともに「できれば身軽な賃貸を希望。相手がどぉ~~~~~~しても欲しいというなら購入を検討してもいいかな…」という温度感でして、こと住宅に関して夫婦間で熱い意見が衝突してけんかになる、ということはありませんでした。
夫は私と同じく家を持つことに執着があるわけではなく、一国の主を夢見て家を欲しがるタイプではなかった。
我々2人にとって身軽な、住み替えが容易な賃貸物件の選択をすることになりました。
まあ住宅に関しては「家に関しての価値観が合って良かった」という話ではあるのですが、実際には「相手にある程度パートナーの意見を尊重する”寛容さ”がお互いにある」ことの方が夫婦生活を円滑にするためには遥かに重要な気はします。
なお、今「家が欲しい」と申し立ててみたらどうなるんだろうと思ったので「見えるぞ、マイホームが…ッ。庭付きの一戸建てが見える、見えるぞッ…!」とガヤってみたところ、「どうしたの、体調が悪いの?それは夢だよ」という返事が返ってきました。
ここらへんの価値観はほんと人それぞれですから、
夫婦のうち片方が「どうしても自分達の家(マンション)を買いたい」ってなると、やっぱり購入の流れになってたかな。
とりわけ「住宅」「教育」「介護」この3点においてはお金だけでなくその他の面についても課題が出てくる。
なぁなぁにしてはならず、互いに考え方を共有していく必要があるでしょう。
◆私の意見
私にとっての賃貸のメリットとデメリット。(購入した場合との比較ではありません)
【メリット】
・ライフステージや家族構成、勤務地、収入等「生活の変化」に応じて住み替えができる
・コストが明確である
(固定資産税がない、支払うべき賃料は契約時に既に決まっている、退去時を除き基本的に修繕費等の突発的なコスト発生はしない)
・勤務先で設定されている家賃補助が受けられる・社宅が利用できる環境なら安く済む
・転勤や離婚が生じた時の損害が最小限になる
【デメリット】
・退去の時にモメるリスクあり
・ペットを飼ったりリフォームしたり設備を追加したり壁にピンを刺したり、という自由はない(厳密には許可を取ればできるが、退去時にもとに戻さないといけないので結局しない)
・「ここに居を構えた」感が一切ない(いつまでも「仮住まい」という感覚)
・勤務先に住宅補助制度があっても使えない、住宅ローン控除を使うことがない
・一般的にガス等インフラは大家が提携している業者を使わないといけない
メリットは自分にとって重要で、デメリットはまあ慣れてはいるし許容できるかなといった感じ。
「賃貸と持家ではどちらがオトクか」みたいな議論も世の中あるのですが、んなもん個々の家庭の状況や会社の補助なんぞでいくらでも変わってくるので正解はなく、価値観や性格、そして家庭の状況や収入に応じて「住みたい家」を選べばいい気もする。
私はと言えば、持家は最初からン千万の契約がついて回る高額な買い物ですし、資産にもなりますが負債にも成り得るという理由から少しマイホーム購入は重荷に感じてしまいます。
同じ場所に同じ収入で住み続ける前提でのシミュレーションが「持家の方が金銭的にオトク!」という結果を弾き出したとしても賃貸を選択するでしょう。
また、「一か所に定住し続けるということが今のライフスタイルに合わないから」という消去法的な要因で賃貸派になっていますが、別に持ち家が嫌だ不合理だどうしても賃貸がいい と言うのではなく、
別に家を持つことそのものには特に反対する理由もなく、賛成なのです。
お金があれば、という条件ですが。
ほんとこれに尽きる。やっぱりこの世の中人生の選択肢を広げるのはカネですよ。
人生で稼げるお金は有限のものです。
共働きだろうが安定した職だろうが投資をしていようが、無尽蔵に得られるわけではない。
人生何があるかはわからないので正確には予測できませんが、今の時点から算出できる「我々が生涯で稼ぐであろう額」はおおよそ目途がついている。
「結婚」「車」「家」「出産」「教育」「子供の結婚」「老後」「介護(親世代)」「介護(自分・配偶者)」「死」。
生活するだけでもお金はかかりますが、人生これらのことにおいてはとりわけ大きなお金がかかる。
人間が生まれること生き続けることはもちろん、死ぬことでさえ何かしらのコストがかかるのです。
一昔前はともかく、今はどうかというと、「ふつう」の収入で全てを理想通りにこなすことができるのは、運もありますが稀なことだと思います。
そして私達は、「ふつう」の会社員なのです。
自分達の収入だけで全てをこなすのに無理が生じるなら、「人生において何を重視して何に消費するのか」優先順位をつけて配分を決めていく必要があります。
上記の「めっちゃカネがかかる事象」について、私は個人的には「家」と「車」そして「結婚」にそこまでウェイトをかけなくてもよいと思っているのです。
(とはいえ結婚式をしたので結婚にまあまあお金がかかりましたが、お祝い金を含めた収支トータルではさほど支出しなかった)
いや背景や考え方は人それぞれなのであくまで私だけの話ですけど、代わりに「教育」と「介護」は重視したい。
まあ何を選択しようが人生で何色の服を選んで着るかという違いなので、どれが正しいというのはなく好きな色を選べば良いのだと思います。
◆家に求める条件
私自身は特に住む家に別段こだわりがあるわけではなく、雨風を凌げる屋根や壁があって、清潔で、プライバシーが確保できる家であれば、賃貸だろうが一戸建てだろうがどっちでも良い。
でも、ひとつ性格の話をすれば私は飽きっぽいし、「永遠に変化のない環境」は実は苦手なのです。
家を買って、ずっと同じ家、同じ地域に飽きずに永住できるだろうか、という不安がある。
大学に入学し一人暮らしを始め、就職してからは様々な地域を転々とし、他地域との違いを楽しみながら住んできた身からすると、「ずっと同じ場所に住み続けなければならない」というのは少し窮屈な感じがします。
これに共感を得られる人は少ないかもしれませんが、私はこれからずっと
「その土地でその生活を営み続けることに飽きてしまう不安」と戦い続けなければならない。
飽きるという表現よりもっと適切な表現があるような気もしますが、ボキャブラリーがないのだ。
まあ、旦那さんにはこのあたりの感覚伝わっていないので、このあたりは今後弊害になってくる…のかもしれない。
◆今後考えが変わる可能性はある
私や夫は賃貸で良いのです。それを選択して今の家にいるわけだから、満足しています。
しかし、もし次に「黄色い服を買うかどうか」検討するなら、子供ができたときでしょうか。
「帰れる実家がそこにある」ことは、子供にとって非常に意義があることだと思います。
結婚した今でも、私の安心して帰れる場所は幼少期から大学入学までを過ごした実家だと思うからです。
何かあった時の心のよりどころ、「実家」はあった方が良い。
何にしろ、人生の選択肢は常に多くあった方がよい。
賃貸にしろマイホームを選択するにしろ、様々な思考や選択を経てその家に落ち着く。
「家」というのも人生の選択の結果なんだなあと、なんとなく思う秋の夜更けであった。
