結婚指輪探訪記4-婚約指輪のデザインと実用性-
結婚指輪探訪記1-婚約指輪を見に行ってみた-
結婚指輪探訪記2-婚約指輪の相場と要不要-
結婚指輪探訪記3-婚約指輪を安く手に入れたい-
の続きです。
値段も大切ですが、ゼクシィの調査では、最も指輪選びで重視されるのはデザインとのことです。
一生モノの指輪、もちろんのこと自分が気に入ったデザインが良い。
調べている最中に、ツイッターで相互フォローしていただいているセロンさんがブログ「22歳からの貯蓄学」で婚約指輪の金額やあれこれという記事を書かれていますが、彼の書いた他のエントリー(今は非公開かな?)を見て
「結婚指輪と重ねづけできる婚約指輪」にするのもいいなあとえらく魅力を感じてしまいました。
せっかくいただける高価な婚約指輪、定位置がタンスの中になってしまっては非常にもったいない。
タンスの中はいわば天岩戸。光を一度閉じ込めたが最後、出すのに非常に苦労する、私にわずかに残された女子力の墓場なのです。
私は貧乏性なので、毎日とは言わずとも 日の目を見せてあげたい。少なくとも彼に支払ってもらったコストに見合う程度には。
重ねづけできて普段使いが可能な婚約指輪であれば、気分やTPOに応じてチョイスでき、非常に実用性の高い買い物になる。
これから買う結婚指輪の着け合わせも考えた上、指輪の形や太さ(厚さ)が大体合いそうなものを選ばなくては。
ちなみに、重ねづけを前提としてマリッジリング(ペア)・エンゲージリングの3本がセットになっている「セットリング」なるものも市場にはあるのですが、これはセットで買ったからと言って安いということは一切なく(名目上「割引」になるお店はありますが、割引後の価格が正確な値段だと思う)、むしろ結構高価であることが多いです。指輪3本分のセットデザイン料や、セットリングという付加価値が上乗せされているからではないかと推測します。
さて、婚約指輪はデザインを大きく分類することができ、
・ソリティア:一粒ダイヤモンドがドーンとついている「ザ・婚約指輪」
・メレ:一粒ダイヤモンド、その横にも宝石がついていて華やか
・パヴェ:小さなダイヤモンドがウオォォって感じで敷き詰められていてキラキラ
・エタニティ:指輪周りが同じサイズの小さなダイヤモンドで覆われていてキラキラ
・スリーストーン:3つ石が並んでいる
こういった分類があるようです。
何を選ぶかは完全に好みです。
参考まで、ゼクシィの結婚トレンド調査によると、婚約指輪で一番選ばれるデザインは王道のソリティア、僅差で次点はメレで、この2つのスタイルで8割以上を占めるとのことでした。皆大きな宝石がボンッとついているのがお好きなんですね。
これがソリティア。形が合っていればシンプルな結婚指輪と重ねてつけても問題ない。
8割以上のカップルはこのスタイルの指輪か、メインの宝石の横にもシャランラと小さい宝石がついているメレの指輪をチョイスする。

<画像:カルティエのオンラインショップより>
これがエタニティ。普段使いと重ねづけに適している。

<画像:ゼクシィ2016年2月号別冊付録より>
自分の好みと実用性を照合していった結果、この二つのスタイルのどちらかにしようかな、と思いました。
なお、結婚指輪はシンプルなものを選びたいので、婚約指輪はそれなりに華やかであるとなお良い。
そしてここからコスト面と実用面を考察。
まずコスト。
基本的にどの指輪も高価ですが、そのうち「エタニティ」「メインの宝石がついていないパヴェ」のような大粒ダイヤがなく、小さなダイヤモンドが複数散りばめられているスタイルの指輪の方が、一粒ダイヤの指輪よりも コストに幅があるように感じました。
コスト幅がある=低価格帯が存在するという意味です。
これらの指輪のメインとなる散りばめられる小さなダイヤモンド、いわゆる「メレダイヤ」には基本的に鑑定書がつきません。
「世界に一つだけのダイヤ」の質によって価格が決まり、鑑定書で品質を証明しなければならないソリティアやメレと比べると、鑑定書不要のメレダイヤがメインとなる指輪は相対的にコストを下げやすいのではないかと推測します。
(ただし「婚約指輪」にカテゴライズされるとデザインや鑑定書の有無に関係なく、いかなる指輪でも値段が劇的に上がるので注意。婚約指輪としてのエタニティでは20~40万くらいはします)
そして実用。
特別な時だけつけるなら何を選んでも問題ないですが、普段使いするのなら引っかからない・汚れにくい・石が取れる心配が少ない指輪が良い。
しかし心境的には、形状的に明らかに日常生活に適さないであろうことが容易に想像できても、婚約指輪には一粒のダイヤモンドがついた王道のソリティアを選びたいという気持ちがある。
反面、これを選ぶとつけられるシーンは限られるため、天岩戸に封印される確率が非常に高くなる。
指輪は好みで選べば良いですが、購入後に生かすも殺すも、「自分が指輪を、どんなシ-ンで、どんな頻度で、どんな気持ちでつけるのか」購入前によく吟味しておくことが必要ではないか。
これを吟味する上で、実は私の場合 一度ソリティアの指輪をデモンストレーションで数日程度装着してどんな塩梅なのか試してみたのが最も効果的でした。
オカンからもらったソリティアの指輪があったので、数日程度つけっぱなしで生活してみたのです。
ソリティアの指輪はやはりすごく気分が良くなるものです。光を取り込んでキラキラときれいに輝き、手元が華やかになって特別な気分も味わえる。
ですが、意外にも「装着しているだけ」で、だいぶ”ソリティアの指輪への憧れ”が満たされました。
いや、満たされたというより満たされてしまったと言うべきか。
実は「彼からもらった」というプレミアムがなくとも、好みの指輪(あくまでもデザインは好みのものでなければならない)をつけること自体が、隠れし「指輪欲」の昇華に繋がるのです。
そうして「ソリティアそのもの」に満足した時、冷静になって考えられたのが実用性デメリット。
ソリティアの指輪に憧れているうちはデメリットは見えません。いや薄々はわかってるんだけど「憧れ」という不合理な靄にかき消される。一度ソリティアの指輪に満足して、冷静になって初めて見えるものです。
これをつけられるシーンは多くない。
良くもあり悪くもある点ですが、圧倒的存在感ゆえに自分でも気になってしまうし、目立つので人と話す時に目線も指に集めてしまうのがわかりました。
直球で言うと邪魔シーンを選ぶため仕事や家事の時など、普段ははずしてお出かけ時やフォーマルな時など特別な時だけつけることになるだろうし、そうなると天岩戸送りの確率が猛烈と高くなるだろう。
また、微妙にサイズが違う指輪だと石のベストポジションを維持するのが大変だ。手の甲側につけていた宝石がしょっちゅう手のひら側にクルンと回ってしまい気が散ってしまう上、そうなるとせっかくの宝石が目立たないという難点がある。
もともともらいもので指輪のサイズが実際の指より大きかったのでわかりましたが、年を取ってくると指のサイズが変わるので注意です。
アクセサリーをたくさん所持しているモテorオシャレウーマンならいざ知らず、私のような「普段アクセサリーをつける習慣のない」女性の場合、意外とデモンストレーションは大事かもしれない。
ジルコニアだと3桁円で買えるし、なんなら近所の雑貨屋さんにもある。

ソリティアを選ぶ際にはこういった「天岩戸リスク」も考慮に入れた上で選びたいものです。
さて、もう一つの候補であるエタニティですが、
新婚の友人とお茶した時に見せてもらった結婚指輪がエタニティでした。
ネットで画像を見ると少し地味に見えるエタニティですが、実物はこんなにキラキラ華やかできれいなのか~と思いました。(友人は結婚指輪がエタニティで婚約指輪はソリティアでした)
実物を見て「良いなぁ」と感じる、これ大事。
結婚指輪に選ぶ人もいるくらいだから、エタニティはそれなりに華やかでそれなりに日常使いに耐えるのではないか。
そういうわけで第一候補のデザインは結婚指輪と合わせられて普段使いもできそう&サイズが合わなくなってきてクルクル回ってしまっても気にならない「エタニティ」、次点で憧れを昇華できたものの結婚指輪と重ねづけするのが楽しそうな「ソリティア」とすることにしました。
さて、第一候補のエタニティですが、「他の指輪と比べて安い」なんてことはなく「値段の幅が広い」という印象です。低価格のものも探せばあるが、それなりに値が張るものがほとんど。
エタニティには指輪全周が宝石に覆われている「フルエタニティ」と、
半周だけ宝石が散りばめられている「ハーフエタニティ」があり、
当然宝石が多く使われているフルエタニティの方がコストが高いです。
もちろん選ぶはハーフエタニティ。
指輪を目立たせたくない場合にクルリと回せばシンプルな指輪に早変わりするので便利。
宝石の面積が少なければ指輪の強度も増し、お直しもしやすい。
表(手の甲側)が輝いていれば裏(手のひら側)はシンプルでも十分です。かつフルエタニティよりコストが安いとなれば、ハーフエタニティ一択です。
◆再びお店に行ってみた
いろいろ見ていると「比較的安く買えそうなオンラインショップでいいんじゃないか…」、とも思えてきましたが、実は「自分の指のサイズがわからない」という地味に困ったことがありまして、指輪のサイズ測定も兼ねて再び実店舗に見に行くことにしました。あとやっぱり直接試着して確かめたい。
ついでに彼のサイズも測ってもらい、結婚指輪を買う時の参考にしよう。
実際にうかがったのは結婚指輪の専門店アイプリモ。
専門店で品質安心&リーズナブルなお値段という口コミを見た&店舗へのアクセスが比較的良かったというのが理由です。
アイプリモは全国に展開しているようです。
いざお店を前にすると「なんか入りづらそう…本当に行く?」「だってそのためにここまで来たんだよ…」と肝試しに来た小学生のごとき会話をして尻込みしましたが、
一回通り過ぎたあと勇気を出して広くはない店内に足を踏み入れると、黒を基調として間接照明がほのかに灯る高級ホテルのような内装に、上品なスーツを身にまとったお姉さんが出迎えてくれました。
普段なら絶対に踏み入れることのないラグジュアリーな空間…ッ!
飲み物にお菓子まで振る舞われたところに、「結婚指輪と婚約指輪どちらをお探しですか?」と聞かれ、婚約指輪を見せてもらうことに。
アイプリモにもやはりショーケースの中に並べられた宝石のついた指輪(値札つき)がありましたが、良心的だと思ったのは
指輪の値札が全て税込み表記だったこと。これは「あ、指輪はここで買おう」と思ったほど個人的に超好感ポイントでした。
というのもオンラインショップなどでも多くのお店では税抜価格で表示されており、わかりにくいことこの上ないのです。
価格が極力見えないように・または可能な限り安く見えるように表記されているお店の何と多いことか。
価格もまあ相場通り~若干リーズナブルといった価格帯のようです。
控えめに要望を伝えて婚約指輪を見せてもらい、ついでに指輪のサイズを測ってもらったあと、エタニティの指輪も見せてもらうことに。
見せてもらうと、ありました。税込価格10万円の細身のハーフエタニティのリング。
やはり読み通り!この幅と厚さなら細身の結婚指輪とも合わせやすそうだ。予算内でもいける。
よし、これにするかな。
おや…。
予定では銀色に輝くプラチナ+ダイヤの指輪を狙っていましたが、他のエタニティも念のため一通り試着させてもらったら、プラチナ(推定)のエタニティの硬質な輝きよりも、候補になかった同じデザイン・幅で色違いのピンクゴールド+ダイヤのエタニティの方が…なんか優しい光で装着時にしっくりくる気がする。
店員のお姉さんいわく、「日本人の黄色の肌には銀色よりもピンクの方が馴染みが良いんです」とのこと。
ほお。
忘れてはいけない、前記事の通り、プラチナよりもピンクゴールドの方がお値段も安いのです。
現に、プラチナとピンクゴールドでは2万円違いました。
ピンクゴールドとか…なんか女子力が高そうすぎて私には無縁な単語なので全く興味を持てず最初から除外していたのですが、試着してみて肌に合うなら話は別。
「こっちの方が合う」と彼にも熱心に推され、予定を変更してピンクゴールド+ダイヤのエタニティの購入へ至る。
「うっかり温泉に持って行ってはいけない」という制約がつきましたが、特にそれ以外では目立った問題はなさそうです。
まあピンクゴールドは経年で酸化したり、油分や皮脂によって変色することがあるようですが、定期的にクリーニングに行って変色の進行を遅らせることにしよう。(クリーニングは無料)
なお、一応うかがってみたところ店員のお姉さんいわく
「婚約指輪にエタニティはもちろんありです」とのことでした。
なお、アイプリモは会員に登録すると表示価格から5%引きになるそうで、8万円から5%オフになり、婚約指輪の値段は76,000円と相成りました。
実は一見お得なこの値引き 結構曲者でして、ブライダル市場に出回っている物品の多くは大人の事情がモリモリ上乗せされた上で価格が決められており、値引き前提の金額で設定されているわけです。
結婚式場の契約でそれを嫌と言うほど感じ取ってきた私は当然、指輪もだめもとで値引き交渉しようと思っていました。
だが既にこういった社内で規程されている値引きサービスがあるのなら話は別。だって自分が店員だったら「既にお値引きさせていただいていますので♪」とお断りしますからね。
つまりこの会員特典、お得なように見せると同時に実は客とのトラブルのもとになる「価格交渉」を上手に回避しているのです。
やっぱりここはね、我々のような一見の消費者より、あちらさんの方が一枚も二枚も上手なのよ。
まあ、予算内におさまったし、お姉さんがとても親切な良い人できれいでかわいかったので甘受しまふ。後で直筆のお手紙もくれました。
んでこの会員特典、指輪のクリーニングが無料になり、顧客のデータには購入した指輪の詳細が残るので紛失やお直しの時も役に立つ。アフターサービスはなんか5年くらい何かしらつくっぽいが指輪ごとに違いそう。(役に立たない口コミ)
手元に届くまで一か月を要しましたが、「婚約指輪を手に入れる」という目的は達した。

残すは結婚指輪です。
こっちは結婚式の時に指輪交換で使用するし、なんなら結婚後の生活でも日常的に装着するものなので婚約指輪よりも必須の品物。
結婚指輪のコスト削減方法も基本的に婚約指輪と同じです。
なお、結婚指輪のお値段は二人分合わせて45,360円でした。
1本あたり22,680円。
婚約指輪選びはこれにて終了。
次の記事は結婚指輪、長々と続くこの記事も最後になるはず。
結婚指輪探訪記2-婚約指輪の相場と要不要-
結婚指輪探訪記3-婚約指輪を安く手に入れたい-
の続きです。
値段も大切ですが、ゼクシィの調査では、最も指輪選びで重視されるのはデザインとのことです。
一生モノの指輪、もちろんのこと自分が気に入ったデザインが良い。
調べている最中に、ツイッターで相互フォローしていただいているセロンさんがブログ「22歳からの貯蓄学」で婚約指輪の金額やあれこれという記事を書かれていますが、彼の書いた他のエントリー(今は非公開かな?)を見て
「結婚指輪と重ねづけできる婚約指輪」にするのもいいなあとえらく魅力を感じてしまいました。
せっかくいただける高価な婚約指輪、定位置がタンスの中になってしまっては非常にもったいない。
タンスの中はいわば天岩戸。光を一度閉じ込めたが最後、出すのに非常に苦労する、私にわずかに残された女子力の墓場なのです。
私は貧乏性なので、毎日とは言わずとも 日の目を見せてあげたい。少なくとも彼に支払ってもらったコストに見合う程度には。
重ねづけできて普段使いが可能な婚約指輪であれば、気分やTPOに応じてチョイスでき、非常に実用性の高い買い物になる。
これから買う結婚指輪の着け合わせも考えた上、指輪の形や太さ(厚さ)が大体合いそうなものを選ばなくては。
ちなみに、重ねづけを前提としてマリッジリング(ペア)・エンゲージリングの3本がセットになっている「セットリング」なるものも市場にはあるのですが、これはセットで買ったからと言って安いということは一切なく(名目上「割引」になるお店はありますが、割引後の価格が正確な値段だと思う)、むしろ結構高価であることが多いです。指輪3本分のセットデザイン料や、セットリングという付加価値が上乗せされているからではないかと推測します。
さて、婚約指輪はデザインを大きく分類することができ、
・ソリティア:一粒ダイヤモンドがドーンとついている「ザ・婚約指輪」
・メレ:一粒ダイヤモンド、その横にも宝石がついていて華やか
・パヴェ:小さなダイヤモンドがウオォォって感じで敷き詰められていてキラキラ
・エタニティ:指輪周りが同じサイズの小さなダイヤモンドで覆われていてキラキラ
・スリーストーン:3つ石が並んでいる
こういった分類があるようです。
何を選ぶかは完全に好みです。
参考まで、ゼクシィの結婚トレンド調査によると、婚約指輪で一番選ばれるデザインは王道のソリティア、僅差で次点はメレで、この2つのスタイルで8割以上を占めるとのことでした。皆大きな宝石がボンッとついているのがお好きなんですね。
これがソリティア。形が合っていればシンプルな結婚指輪と重ねてつけても問題ない。
8割以上のカップルはこのスタイルの指輪か、メインの宝石の横にもシャランラと小さい宝石がついているメレの指輪をチョイスする。

<画像:カルティエのオンラインショップより>
これがエタニティ。普段使いと重ねづけに適している。

<画像:ゼクシィ2016年2月号別冊付録より>
自分の好みと実用性を照合していった結果、この二つのスタイルのどちらかにしようかな、と思いました。
なお、結婚指輪はシンプルなものを選びたいので、婚約指輪はそれなりに華やかであるとなお良い。
そしてここからコスト面と実用面を考察。
まずコスト。
基本的にどの指輪も高価ですが、そのうち「エタニティ」「メインの宝石がついていないパヴェ」のような大粒ダイヤがなく、小さなダイヤモンドが複数散りばめられているスタイルの指輪の方が、一粒ダイヤの指輪よりも コストに幅があるように感じました。
コスト幅がある=低価格帯が存在するという意味です。
これらの指輪のメインとなる散りばめられる小さなダイヤモンド、いわゆる「メレダイヤ」には基本的に鑑定書がつきません。
「世界に一つだけのダイヤ」の質によって価格が決まり、鑑定書で品質を証明しなければならないソリティアやメレと比べると、鑑定書不要のメレダイヤがメインとなる指輪は相対的にコストを下げやすいのではないかと推測します。
(ただし「婚約指輪」にカテゴライズされるとデザインや鑑定書の有無に関係なく、いかなる指輪でも値段が劇的に上がるので注意。婚約指輪としてのエタニティでは20~40万くらいはします)
そして実用。
特別な時だけつけるなら何を選んでも問題ないですが、普段使いするのなら引っかからない・汚れにくい・石が取れる心配が少ない指輪が良い。
しかし心境的には、形状的に明らかに日常生活に適さないであろうことが容易に想像できても、婚約指輪には一粒のダイヤモンドがついた王道のソリティアを選びたいという気持ちがある。
反面、これを選ぶとつけられるシーンは限られるため、天岩戸に封印される確率が非常に高くなる。
指輪は好みで選べば良いですが、購入後に生かすも殺すも、「自分が指輪を、どんなシ-ンで、どんな頻度で、どんな気持ちでつけるのか」購入前によく吟味しておくことが必要ではないか。
これを吟味する上で、実は私の場合 一度ソリティアの指輪をデモンストレーションで数日程度装着してどんな塩梅なのか試してみたのが最も効果的でした。
オカンからもらったソリティアの指輪があったので、数日程度つけっぱなしで生活してみたのです。
ソリティアの指輪はやはりすごく気分が良くなるものです。光を取り込んでキラキラときれいに輝き、手元が華やかになって特別な気分も味わえる。
ですが、意外にも「装着しているだけ」で、だいぶ”ソリティアの指輪への憧れ”が満たされました。
いや、満たされたというより満たされてしまったと言うべきか。
実は「彼からもらった」というプレミアムがなくとも、好みの指輪(あくまでもデザインは好みのものでなければならない)をつけること自体が、隠れし「指輪欲」の昇華に繋がるのです。
そうして「ソリティアそのもの」に満足した時、冷静になって考えられたのが実用性デメリット。
ソリティアの指輪に憧れているうちはデメリットは見えません。いや薄々はわかってるんだけど「憧れ」という不合理な靄にかき消される。一度ソリティアの指輪に満足して、冷静になって初めて見えるものです。
これをつけられるシーンは多くない。
良くもあり悪くもある点ですが、圧倒的存在感ゆえに自分でも気になってしまうし、目立つので人と話す時に目線も指に集めてしまうのがわかりました。
また、微妙にサイズが違う指輪だと石のベストポジションを維持するのが大変だ。手の甲側につけていた宝石がしょっちゅう手のひら側にクルンと回ってしまい気が散ってしまう上、そうなるとせっかくの宝石が目立たないという難点がある。
もともともらいもので指輪のサイズが実際の指より大きかったのでわかりましたが、年を取ってくると指のサイズが変わるので注意です。
アクセサリーをたくさん所持しているモテorオシャレウーマンならいざ知らず、私のような「普段アクセサリーをつける習慣のない」女性の場合、意外とデモンストレーションは大事かもしれない。
ジルコニアだと3桁円で買えるし、なんなら近所の雑貨屋さんにもある。
(マイクイーン)maikun レディース18K ホワイトゴールド メッキ 6本爪 キュービックジルコニア きらきら結婚リング アクセサリー サイズ:9 新品価格 | ![]() |

ソリティアを選ぶ際にはこういった「天岩戸リスク」も考慮に入れた上で選びたいものです。
さて、もう一つの候補であるエタニティですが、
新婚の友人とお茶した時に見せてもらった結婚指輪がエタニティでした。
ネットで画像を見ると少し地味に見えるエタニティですが、実物はこんなにキラキラ華やかできれいなのか~と思いました。(友人は結婚指輪がエタニティで婚約指輪はソリティアでした)
実物を見て「良いなぁ」と感じる、これ大事。
結婚指輪に選ぶ人もいるくらいだから、エタニティはそれなりに華やかでそれなりに日常使いに耐えるのではないか。
そういうわけで第一候補のデザインは結婚指輪と合わせられて普段使いもできそう&サイズが合わなくなってきてクルクル回ってしまっても気にならない「エタニティ」、次点で憧れを昇華できたものの結婚指輪と重ねづけするのが楽しそうな「ソリティア」とすることにしました。
さて、第一候補のエタニティですが、「他の指輪と比べて安い」なんてことはなく「値段の幅が広い」という印象です。低価格のものも探せばあるが、それなりに値が張るものがほとんど。
エタニティには指輪全周が宝石に覆われている「フルエタニティ」と、
半周だけ宝石が散りばめられている「ハーフエタニティ」があり、
当然宝石が多く使われているフルエタニティの方がコストが高いです。
もちろん選ぶはハーフエタニティ。
指輪を目立たせたくない場合にクルリと回せばシンプルな指輪に早変わりするので便利。
宝石の面積が少なければ指輪の強度も増し、お直しもしやすい。
表(手の甲側)が輝いていれば裏(手のひら側)はシンプルでも十分です。かつフルエタニティよりコストが安いとなれば、ハーフエタニティ一択です。
◆再びお店に行ってみた
いろいろ見ていると「比較的安く買えそうなオンラインショップでいいんじゃないか…」、とも思えてきましたが、実は「自分の指のサイズがわからない」という地味に困ったことがありまして、指輪のサイズ測定も兼ねて再び実店舗に見に行くことにしました。あとやっぱり直接試着して確かめたい。
ついでに彼のサイズも測ってもらい、結婚指輪を買う時の参考にしよう。
実際にうかがったのは結婚指輪の専門店アイプリモ。
専門店で品質安心&リーズナブルなお値段という口コミを見た&店舗へのアクセスが比較的良かったというのが理由です。
アイプリモは全国に展開しているようです。
いざお店を前にすると「なんか入りづらそう…本当に行く?」「だってそのためにここまで来たんだよ…」と肝試しに来た小学生のごとき会話をして尻込みしましたが、
一回通り過ぎたあと勇気を出して広くはない店内に足を踏み入れると、黒を基調として間接照明がほのかに灯る高級ホテルのような内装に、上品なスーツを身にまとったお姉さんが出迎えてくれました。
普段なら絶対に踏み入れることのないラグジュアリーな空間…ッ!
飲み物にお菓子まで振る舞われたところに、「結婚指輪と婚約指輪どちらをお探しですか?」と聞かれ、婚約指輪を見せてもらうことに。
アイプリモにもやはりショーケースの中に並べられた宝石のついた指輪(値札つき)がありましたが、良心的だと思ったのは
指輪の値札が全て税込み表記だったこと。これは「あ、指輪はここで買おう」と思ったほど個人的に超好感ポイントでした。
というのもオンラインショップなどでも多くのお店では税抜価格で表示されており、わかりにくいことこの上ないのです。
価格が極力見えないように・または可能な限り安く見えるように表記されているお店の何と多いことか。
価格もまあ相場通り~若干リーズナブルといった価格帯のようです。
控えめに要望を伝えて婚約指輪を見せてもらい、ついでに指輪のサイズを測ってもらったあと、エタニティの指輪も見せてもらうことに。
見せてもらうと、ありました。税込価格10万円の細身のハーフエタニティのリング。
やはり読み通り!この幅と厚さなら細身の結婚指輪とも合わせやすそうだ。予算内でもいける。
よし、これにするかな。
おや…。
予定では銀色に輝くプラチナ+ダイヤの指輪を狙っていましたが、他のエタニティも念のため一通り試着させてもらったら、プラチナ(推定)のエタニティの硬質な輝きよりも、候補になかった同じデザイン・幅で色違いのピンクゴールド+ダイヤのエタニティの方が…なんか優しい光で装着時にしっくりくる気がする。
店員のお姉さんいわく、「日本人の黄色の肌には銀色よりもピンクの方が馴染みが良いんです」とのこと。
ほお。
忘れてはいけない、前記事の通り、プラチナよりもピンクゴールドの方がお値段も安いのです。
現に、プラチナとピンクゴールドでは2万円違いました。
ピンクゴールドとか…なんか女子力が高そうすぎて私には無縁な単語なので全く興味を持てず最初から除外していたのですが、試着してみて肌に合うなら話は別。
「こっちの方が合う」と彼にも熱心に推され、予定を変更してピンクゴールド+ダイヤのエタニティの購入へ至る。
「うっかり温泉に持って行ってはいけない」という制約がつきましたが、特にそれ以外では目立った問題はなさそうです。
まあピンクゴールドは経年で酸化したり、油分や皮脂によって変色することがあるようですが、定期的にクリーニングに行って変色の進行を遅らせることにしよう。(クリーニングは無料)
なお、一応うかがってみたところ店員のお姉さんいわく
「婚約指輪にエタニティはもちろんありです」とのことでした。
なお、アイプリモは会員に登録すると表示価格から5%引きになるそうで、8万円から5%オフになり、婚約指輪の値段は76,000円と相成りました。
実は一見お得なこの値引き 結構曲者でして、ブライダル市場に出回っている物品の多くは大人の事情がモリモリ上乗せされた上で価格が決められており、値引き前提の金額で設定されているわけです。
結婚式場の契約でそれを嫌と言うほど感じ取ってきた私は当然、指輪もだめもとで値引き交渉しようと思っていました。
だが既にこういった社内で規程されている値引きサービスがあるのなら話は別。だって自分が店員だったら「既にお値引きさせていただいていますので♪」とお断りしますからね。
つまりこの会員特典、お得なように見せると同時に実は客とのトラブルのもとになる「価格交渉」を上手に回避しているのです。
やっぱりここはね、我々のような一見の消費者より、あちらさんの方が一枚も二枚も上手なのよ。
まあ、予算内におさまったし、お姉さんがとても親切な良い人できれいでかわいかったので甘受しまふ。後で直筆のお手紙もくれました。
んでこの会員特典、指輪のクリーニングが無料になり、顧客のデータには購入した指輪の詳細が残るので紛失やお直しの時も役に立つ。アフターサービスはなんか5年くらい何かしらつくっぽいが指輪ごとに違いそう。(役に立たない口コミ)
手元に届くまで一か月を要しましたが、「婚約指輪を手に入れる」という目的は達した。

残すは結婚指輪です。
こっちは結婚式の時に指輪交換で使用するし、なんなら結婚後の生活でも日常的に装着するものなので婚約指輪よりも必須の品物。
結婚指輪のコスト削減方法も基本的に婚約指輪と同じです。
なお、結婚指輪のお値段は二人分合わせて45,360円でした。
1本あたり22,680円。
婚約指輪選びはこれにて終了。
次の記事は結婚指輪、長々と続くこの記事も最後になるはず。
