土台を築いておきたい

つらつらと駄文。

私は大雑把に「だいたい人生でこれをするにはこれくらいのお金が必要になるだろう」とするおおよそのお金は考えているのですが、やはりそれも土台があってこそ試算する価値があるのだろうと思います。


「若いうちから未来を試算して行動する」という行為は堅実ではあれど、不確定です。
頭の中にあってもそれが実行にまで至るかどうかも別の話。

それに、人生は計画通りにはいかない。あらゆるリスクを想定して綿密に計画していたとしても予期せぬことだって必ず出てくるので、試算はあくまでも試算に留めるべきでしょうな。
また、「人生のゆらぎ」を楽しむのも人生の醍醐味の一つでもある。

実際のところ誰もが10年先、20年先、40年先、を見据えられるわけではなく。
(もちろん、備えはあるに越したことはない)

とはいえ盤石の、は無理としても「それなりに(自分のできる範囲で)」基礎を築いておく方がベターなのは違いありません。
過度の不安、過剰な備えは不要だと思いますが、だからといって未来(とりわけ結婚・育児・介護・老後費用などの予測できる支出)に対して備えを放棄するというのは悪手だと思うからです。
公的制度に頼るにせよ、将来(悪い方に)変更される可能性が高いことは、若ければ若い人ほどリスクとして留意すべきか…。

若いうちから築いておける基礎として思い浮かぶものは、

◆金銭感覚の土台
◆収入を得るための土台

でしょうか。

◆金銭感覚の土台

金銭感覚は生来の性格も影響するのでしょうが、自身の生育環境や体験、他者の考えや知識に触れることによっても培われるものだと思います。
いずれの要素で決定づけられるにせよ、金銭感覚を是正するのはなかなか難しいのですが。

資産形成でよく言われるアドバイスは「低コストで生活しよう!」ということですが、これは解の一つではあっても必ずしもそれが人生を楽しむ上での最適解になるとは限りません。
価値のある体験には、お金が必要になることも多いからです。
過度な節約は、機会の損失にもなり得る。

だから「若い時に何がなんでも低コストにこだわる」ということではなく、若いうちに「生活水準に幅を持たせる」ことができるようになっておくと今後の人生で役に立つのではないかと思います。

「生活水準に幅を持たせる」とはなんぞやということですが、要は「必ずしも節制する必要はないけれど、必要な時に今よりも低コストな生活水準に移行できるようにしておく」ということです。

貧困やら貧乏やらの特集を見ていると、「リストラされて大黒柱の収入がなくなって生活が破綻した!子供の習い事もやめなきゃ、旅行にももう行けません…外食もできない…」「前は年収700万あったのに、今では200万円です…。不幸だ…。企業のせいだ…。国のせいだ…。」と己の境遇の不運を嘆く人も多い印象ですが、国の制度はさておき個人世帯レベルの観点で見れば、年収700万が年収200万になったなら、有利な制度を探し、収入を増やす方策を検討するか、あるいは年収200万の生活に移行するしかありません。

収入が少なくなった時に自分はどうするのか、というシミュレーションをしておくだけでも生活は変わってくるはず。

もっとも、人間は楽をしたがる生物。一旦上げた生活水準を容易には下げられません。私が貧困になってネット料金の節約のためネットを手放せと言われても、恐らく無理でしょう。人によっては「車」「スマホ」「エアコン(などの便利家電)」などが該当になると思いますが、こういった”一度手に入れたら手放せないもの”は、手放さなくてもいいものの、「ある程度の中毒性があるもの」と認識しておくだけでも違ってくるでしょう。
その中毒性と保有にかかるコストを理解していれば、「最初から持たないようにする」という選択肢も出てきます。

歳を取るにつれて「手放せないもの」は増えていく。
状況が変わった時に自分にとって大事なものを手元に残せるように、余裕のあるうちから取捨選択しておくのも、妙味ではありませんか。


◆収入を得るための土台

マネーハック的な記事みたいになってきましたが、この手の記事では「年収を上げよう!」「副収入で収入を増やそう!」という方策が示唆されます。
(年収を上げる、稼ぐ、…はもちろん大事だけど、確実にそれができれば誰も苦労せん…。)

稼ぐ力を持つ人は当然資産形成、ひいてはさまざまなことに対する備えをしやすいのですが、単純に「どうやったら稼げるか」というだけではなく、「このように働くと税金がどうなるのか」、「失職時のリカバリーをどうするか」という点においても、若いうち・収入があるうちから考えておくといいかな~と思うんですよね。

もちろん収入は多いに越したことはありませんが、ずっと心身ともに健康で、ずっと同じ職場で、ずっと同じ環境で、働き続けられるとも限りませんからね。
やむを得ず辞める時にもリカバリーが必要になるわけです。

その際、再就職を検討するにも働き方にはさまざまあり、雇用によって保険も税金も異なる。

とりわけライフステージによって就労形態を変えていく可能性が比較的高い女性や、何かしらの持病(家族性疾患含む)などのリスクファクターを持っている人は現時点で若かったとしても、留意しておくべきでしょう。

また男女で比べて言えば、男性と比べて収入が低くなりやすく、かつ結婚や妊娠で離職・休職せざるを得ない可能性のある女性の方が、リスクが高いのです。




「人生の先を見る」というその行為を突き詰めれば、死を見据えて終着点となります。

人生観には個人差があって、20代のうちから老後のお金まで考えて身の振り方を決めていく人間もいれば、定年間際でも「宵越しの金は持たねえ」と貯金を持たない人だっているわけで、生き方の選択は人それぞれ。

別にどうすればうまくいくとか老後不安を軽減するにはどうすればいい、ということに関しても、解はないと思う。
不必要に老後不安を煽る言葉に躍らされない程度に知識を備えて、どっしり構えていれば大抵のことは何とかなる、気はする。

されど当然どの方法を採用しても結果が同じになるなんてことはなく、悪手ももちろんあるし、それよりベターな選択も確かに存在するが、所詮それが正解だったかは後の自分自身が判定するしかない。
だからあれこれ人様の生き方にケチをつける筋合いもなければ、個人個人が自分の価値観に基づいて人生どうするか考えていけばいい話であるとも思う。

この世には公平な賢者も親身にアドバイスをくれる親切な人もいる、彼らの意見や生き方、いただけるのならアドバイスを参考にしていこうと思います。


死にかけたら価値観が変わって貯金しなくなった~というエピソードもたまに聞きます。
私もそのような体験をしたら「あの世に金は持って行けないんじゃーウヒャッハー」とか言いながら金を持たない人間になるのかもしれませんが。

とりあえず今のところは、自分の手持ちのカード、足元を確認しつつ先のことを考えていくとしましょう。

いつか人生の岐路に立つかも、いやもしかしたら、今立っているのかもしれないしね。

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No title

> 死にかけたら価値観が変わって貯金しなくなった

自分も「あ、やばいな」ってのは人生で2回あった(いずれも2000年以降)ので、
お金が猛烈に欲しいw割には妙にお金に対して淡泊です。

人生の岐路も何度も経験してるけど、
その都度、選択肢の中から(結果的に)最悪を選んで生きてきてるので、
これ以上岐路には遭遇したくないです(汗)。

でも後2回は人生の岐路に立つかもと、
最近そんな悪寒がするのですよ。

> ◆収入を得るための土台

岐路と絡めると転職は同業界・同業種が基本ですな。
社会の現実は男にも厳しく、
「40歳を過ぎたら学歴は関係なく、50歳を過ぎたら職歴も関係ない」
ですから。
資格のないおっさんには社会も厳しいということですな。

おっとぉ、背中チャックは開かない、開かないw

No title

行動できない人はいつも行動しなくていい理由を探し続けるそうですよ。自分のコンフォートゾーン、快適空間を変えたくない言い訳をどんどん探してだから私は間違っていないと自分を納得させるのです。
車とか手に入れたら手放せませんよね。行動範囲が恐ろしく広がるから東京でもない限りリターンが大きすぎますもんね。
手に入れてから手放すのなら賢い選択と言えるのでしょうけど、
そもそもリスクに恐れおののいて行動できない自分を正当化してるのなら、リスクの許容範囲を若いうちに広げる訓練をしておくべきですよ。

Re: No title

> 塩蔵さん

おはようございます!

> 自分も「あ、やばいな」ってのは人生で2回あった(いずれも2000年以降)ので、
> お金が猛烈に欲しいw割には妙にお金に対して淡泊です。

金はあの世には持って行けねぇ…(笑)

> 人生の岐路も何度も経験してるけど、
> その都度、選択肢の中から(結果的に)最悪を選んで生きてきてるので、
> これ以上岐路には遭遇したくないです(汗)。

選ばなかった方の道は、もっと悪路だったかもしれませんぜ…?ニヤリ

> でも後2回は人生の岐路に立つかもと、
> 最近そんな悪寒がするのですよ。

それはいやな予感にゃ……!
次の岐路ではより良い選択になりますように。


> > ◆収入を得るための土台
> 岐路と絡めると転職は同業界・同業種が基本ですな。
> 社会の現実は男にも厳しく、
> 「40歳を過ぎたら学歴は関係なく、50歳を過ぎたら職歴も関係ない」
> ですから。
> 資格のないおっさんには社会も厳しいということですな。

特に他にやりたいことがあるとかブラックすぎるとかの問題がなければ同業界ですよね。
年齢に見合った経験がないと、心機一転は難しい…。
おっさん頑張りまする。

> おっとぉ、背中チャックは開かない、開かないw

じじじじー。。。

コメントありがとうございます!

Re: No title

>あきさん

おはようございます!

> 行動できない人はいつも行動しなくていい理由を探し続けるそうですよ。自分のコンフォートゾーン、快適空間を変えたくない言い訳をどんどん探してだから私は間違っていないと自分を納得させるのです。

周りから「あの人は言い訳ばかりして行動しないんだから」と言われたところでその人たちが人生に責任を持ってくれるわけではないので、本人がそれでいい、快適だと思うならそれでいいような気もしますねえ。
行動しても、しなくても、選択の結果は人生に反映されます。喜ぶのも悔やむのも、間違っていないと涙をのむのも人生の妙ではありませんか。

> 車とか手に入れたら手放せませんよね。行動範囲が恐ろしく広がるから東京でもない限りリターンが大きすぎますもんね。
> 手に入れてから手放すのなら賢い選択と言えるのでしょうけど、

車を手に入れたら手放せない、とはよく言いますよね。私はサンデードライバーになりそうですが…。
ところで、「手に入れてから手放すことは賢い選択」なのですか?
手に入れてから手放すでは売却益を鑑みても多大なコストがかかるのと、地域や使用頻度によってはレンタカーやタクシーでも機能的には十分代用可ではあると思うのです。車に乗ってこそ見える景色もありましょうが、レンタカーと自家用車の違いが人生の経験値に差を出すとも思えないのですよね。(まあこれは私が独身だからであって、家族ができたら自家用車バンザイになりそうですが…。)

> そもそもリスクに恐れおののいて行動できない自分を正当化してるのなら、リスクの許容範囲を若いうちに広げる訓練をしておくべきですよ。

ご助言ありがとうございます!読んでくださった方にリスクを恐れて行動できないように思わせてしまうとは、私もまだまだ文章力が足りないようです。
本エントリーは「行動する前にやっておくこと」として書いたつもりでしたが…、精進します!

コメントありがとうございます!

人生自らハードモードな

私です、どうも。

女性が離婚資金なしに結婚するのって、
自転車保険に入らないで、
夜の9時くらいに、
ブレーキが効かなくなったチャリで、
時かけも真っ青な人通りの多い急な坂道を、
ポケモンGOが速度制限警告を出しまくる速度で爆走する事
くらいに思ってる節の記事を、書いたら読者さんに叱られたよ
(嘘、そこまで言ってないよ☆彡)

ITTIN嬢も気が向いたら何かすれば良いと思います。
人というものは、何かする人にも文句を言うし、何もしない人にも文句をいうのです。
全ての人を納得させる難しさってやつですね。
ちなみに私はロバに2人乗せる派です。
資産には健全に仕事して頂かなくてはなりませんから。

Re: 人生自らハードモードな

> mossさん

おはようございます!
mossさんは若くかわいく堅実で料理好き、全然ハードモードな感じしないけどなあ…(笑

> 女性が離婚資金なしに結婚するのって、
> 自転車保険に入らないで、
> 夜の9時くらいに、
> ブレーキが効かなくなったチャリで、
> 時かけも真っ青な人通りの多い急な坂道を、
> ポケモンGOが速度制限警告を出しまくる速度で爆走する事
> くらいに思ってる節の記事を、書いたら読者さんに叱られたよ
> (嘘、そこまで言ってないよ☆彡)

拝見しましたが、mossさんの意図するところと読者さんの解釈の差が浮き彫りになってますねw
mossさんは「離婚リスクのヘッジ」という意味で「離婚資金」という名称を使っているのだと解釈していますが、用途を限定した名前は第三者から見ると「離婚するための資金」(離婚することが決定しているような印象)になるので、「離婚するために結婚するの?」という誤解による指摘も出てきかねません。コメント者さんのちゅーぜつ云々の話もそのニュアンスから派生したものとお見受けします。言葉の解釈に違いがあると、不要な議論になりやすいんですよね。
誤解回避のためには万人にわかりやすく「何かあった時のための資金」に改名するといいかもw「何か」には離婚という憂きケースが含まれるという注釈をつけて…(笑)

> ITTIN嬢も気が向いたら何かすれば良いと思います。
> 人というものは、何かする人にも文句を言うし、何もしない人にも文句をいうのです。
> 全ての人を納得させる難しさってやつですね。

ふむ、するかな、何かを…!(笑)

> ちなみに私はロバに2人乗せる派です。
> 資産には健全に仕事して頂かなくてはなりませんから。

ロバも自分の一部ですから、存分に働いてもらいましょうや…!

コメントありがとうございます!

No title

手に入れてから手放すことは賢い選択か?
手放すことがはじめからわかってるなら手に入れるべきではありません。まあサンデードライバーで仕事が忙しくて、
買っても使用頻度低いと思うならいらないと思います。
重いものは通販、レンタカーやカーシェア、十分代用できるし。プロスペクト理論でも損失や物を手放すことが辛いのはよくわかってますものね。
手に入れないのは情熱の不足。
手放せないのは理性の不足。

私的には常にやってから反省することをお勧めします。迷った時点でやってみる。離婚することを恐れて結婚しないとか、別れが怖くて恋人つくらないとか、事故を恐れて運転しないとか、お金が減るのが怖くてものを買わないとか、本気ですか!

ちょっと熱くなってみました。まあ自戒もこめて。時間は有限で決断は待ってくれません。常に俯瞰しつつ行動は素早くをモットーに生きていきたいですね。


Re: No title

> あきさん

おはようございます!お返事が遅くなりすみません。

> 私的には常にやってから反省することをお勧めします。迷った時点でやってみる。離婚することを恐れて結婚しないとか、別れが怖くて恋人つくらないとか、事故を恐れて運転しないとか、お金が減るのが怖くてものを買わないとか、本気ですか!
> ちょっと熱くなってみました。まあ自戒もこめて。時間は有限で決断は待ってくれません。常に俯瞰しつつ行動は素早くをモットーに生きていきたいですね。

なるほど、それを懸念してのコメントだったのですね。親身なアドバイスありがとうございます!
「最初から持たない選択」というのはあくまでも(ドライブなどの)効果が予測できることに対してのコスト削減についての提案で、(結婚などの)「未知のことややりたいことに対してチャレンジしないでお金を取っておく」ということではありませんのでご安心ください!
むしろ、お金は本当に自分の使いたい機会のために使うためにあるものだと思います。

コメントありがとうございます!
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プロフィール

ITTIN

Author:ITTIN
会社員地味子。2016年12月にひっそりと結婚。
独身時資産は2500万くらいあるよ。
資産公開・内訳
<推移>( )内は前年比
2009年23歳 238万(+202万)
2010年24歳 498万(+260万)
2011年25歳 720万(+222万)
2012年26歳1032万(+312万)
2013年27歳1369万(+337万)
2014年28歳1738万(+369万)
2015年10月2000万円達成

2016年2月、本を出したよ。
素敵なレビューを書いていただき感謝!
書評一覧

29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた




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