世間が夏休みの中、仕事が増える要因を考えてみる
世間は夏休みとな。
えっ 私の夏休みですか?
えっ 私の夏休みですか?
やめて!会社の通達の強制能力で、日祝以外の休みを焼き払われたら、社畜ゲームでお盆と繋がってる私の夏休みまで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないで夏休み!あんたが今ここで倒れたら、旅行に行く約束はどうなっちゃうの? 有給は超残ってる。ここを耐えれば、権力に勝てるんだから!
次回「夏休み死す」。デュエルスタンバイ!
という現世のみならず前世の恨みつらみまで凝縮したかのような鬼畜のごとき所業に遭遇しましてな。
私の夏休みは無事死亡しました。
この時の筆舌に尽くしがたい心情をあえて例えるのであれば、突然「蟲毒にな~れ☆」とけたたましく笑いながら殺戮に走る魔法少女(32)に遭遇するくらい理不尽と言えば、いくばくかは伝わろうかと思います。
まあ夏休みの件は憤るものの、仕事をすること自体はしゃーないんですよ。だってお給料もらってるんですから。
私は会社員、雇われの身なので仕事がなくなるはずはない。
例え決められていることを粛々とこなすだけの仕事でも、それが勤務時間内に完了しているとなれば余裕があるとみなされ、「さらに少ない人員で」、「より効率よく短時間/低費用で」業務を回すための指令が出る。人を引き抜かれたり、新しい仕事を与えられたりする。
より効率的に利益を出さなければ、企業は存続・成長できないからだ。
んでその構成員たる会社員である限り、「もういいんだよ、頑張ったね、パトラッシュ…」などという言葉は病んだり辞めたりする時まで言ってもらえないということはもちろんわかっている。
だがしかしだ。
「なんか仕事多くね?」と思ってこっそり数えてみたらなぜか自分が受け持っているタスクの数が、他の人より、どう見ても、明らかに、多いんですよ。
数だけ数えたら他の人の3倍以上ある。
反して残業時間は少ないので人の3倍働いているわけではないが、本務と関係ない雑用ばかりが増えていく。
なぜだ。魔法上司(43)の呪いか?
取り出してみると、
「他にできる人いないからITTINさんお願い」の案件がやたらあって、
「タスクメンバー選ぶことになったんだけど、やってくれる?」でOKしたものが次点、
「これゆくゆくは新任の子に任せようと思うんだけど難しいから、落ち着くまで代わりに、一ヶ月だけ、一ヶ月だけお願い!」
で「一ヶ月だけならいいですよ」と一時的に面倒事を引き受けて、「ごめん、今月も」「新任じゃハードモードすぎる、今月も…」と言われつつ半年が経つものも。
半年もやっていれば他の人から「このタスクの担当はITTINさん」みたいに認識され始め、様々な要望が各所から”私充てに”寄せられるようになってきとる。
ちなみに、私は決して仕事がデキる女ではない。
得手不得手はあるものの、早くもなければ丁寧でもない。
有能なわけではないのになぜ仕事(雑用)が集まってしまうのか考えてみる。
◆報告がマメ
まあ未報告だと何か起きた時に自分が問われる責任が増えるから、…すなわち自己保身のために報告するのだが、上司いわく私の報告はマメらしいのだ。
「こういうことがあったから注意な!」
「こういう資料作ったから要る人は使ってええで」
「こういうことが懸念されるので今のうちにこれやっといた方が良くないっすか?」
という情報共有や提案も確かによくしている。
いずれも「発生してから対処する方がめんどくさいから芽は潰しておこう」「共有しておけば二度手間が回避できる」というめんどくさがり的思考から来る行動なのだ。
仕事に限らず家計などもそうだが、潰せる問題の芽は早く潰しておくに越したことはない。
余計な仕事を減らして楽をしたいと思えば、リスクマネジメントを行って「そもそも問題が発生しないような環境にしていく」ことが肝要なのだ。
事故やクレーム対応、ミスのフォローなどの、”本来発生さえしなければ行わなくても良い仕事”が減る。
ただこれは自分一人だけ気をつけていたって無理な話で。
ヒューマンエラーは誰にでも起こりうるから(もちろん私にも)、情報伝達が必要なのだ。
ただ、そんなことを頻繁に行っていればその分、目立ってしまうのである。
◆世話焼きかもしれない
新入社員や後輩などはきちんと休みを申請できているかや、教育が計画通りに進んでいるかの進捗確認、体調不良時の申し出に遠慮していないか、わからないことを気軽に聞ける環境か、などに配慮する。
(こういう空気を作れるかは先輩の態度によるものが大きい)
まあ私は夏休みなくなりましたが。
あと数年もやっていると部署全体で取り組むべき仕事がそれぞれどこまで進んでいるかが、否応なく見えてくるようになる。
「この仕事がこの時点までにここまで終わっていないと、これから回らなくなるぞ…」という勘が働き、、それについて然るべき時に然るべき動きが無いと「大丈夫か…?」と担当者をチラ見しつつハラハラし、ときたま進捗を確認する。
進捗が遅れているどころか、あまつさえ担当者が忘れていたりする時は手順を共有したり、勝手のわからないだろう業務の場合はコツや注意点を教えてあげたりする。
つい最近も「ここまでにスケジュールの情報共有、ここまでに資料を作っておかないと、このタスクは部署ごと死ぬぞ」と口を酸っぱくして再三忠告していた仕事をやっていなかった後輩君がいてだな。
案の定期日に間に合わず、もちろん誰かがやってくれているはずもなく、部署全体で「どうする…」と葬式みたいな空気になっていたので、老婆心で保険として作っておいた資料を差し上げたところ、「うおおお助かった!良かった、良かったねええ」と後輩君の肩を叩いて喜んでました。上司が。タスクの責任者は厳密には後輩ではなく上司だからな…。
んでそれのせいで超苦手なプレゼン(休日出勤)が増え、要らん出張を増やして今に至る。
親切心で、貧乏くじを自ら引いてしまったのだ。
書いてて気づいたんだけど、私、メッチャ親切すぎませんか。
リアルでは誰も褒めてくれないからネットでこっそり書いておくけど、わざわざ部署のために自分の担当でもない資料作ってあげて休日潰して出張とか、私、メ…ッッチャ親切すぎませんかね。
(2回言う)
◆器用貧乏
仕事が早いわけでも優れているわけでもないが、”できない”業務もなく、全部が「そこそこ」なのだ。
そつがないと、つまり「仕事の一時避難所」になりやすく、難しげなことやよくわからんことは「とりあえず」あの人に預けておこうという”なんでも屋”になってしまい、仕事は増える。
思い起こせばそのような仕事が、私が持っているタスクの数に多分に含まれている。
「いい人」をやめれば仕事は減るか。
仕事が増える要因を思い起こせば、間違いなく私の業務態度にも一因があるのだ。
さようなら夏休み。
また会う日まで。
お願い、死なないで夏休み!あんたが今ここで倒れたら、旅行に行く約束はどうなっちゃうの? 有給は超残ってる。ここを耐えれば、権力に勝てるんだから!
次回「夏休み死す」。デュエルスタンバイ!
という現世のみならず前世の恨みつらみまで凝縮したかのような鬼畜のごとき所業に遭遇しましてな。
私の夏休みは無事死亡しました。
この時の筆舌に尽くしがたい心情をあえて例えるのであれば、突然「蟲毒にな~れ☆」とけたたましく笑いながら殺戮に走る魔法少女(32)に遭遇するくらい理不尽と言えば、いくばくかは伝わろうかと思います。
まあ夏休みの件は憤るものの、仕事をすること自体はしゃーないんですよ。だってお給料もらってるんですから。
私は会社員、雇われの身なので仕事がなくなるはずはない。
例え決められていることを粛々とこなすだけの仕事でも、それが勤務時間内に完了しているとなれば余裕があるとみなされ、「さらに少ない人員で」、「より効率よく短時間/低費用で」業務を回すための指令が出る。人を引き抜かれたり、新しい仕事を与えられたりする。
より効率的に利益を出さなければ、企業は存続・成長できないからだ。
んでその構成員たる会社員である限り、「もういいんだよ、頑張ったね、パトラッシュ…」などという言葉は病んだり辞めたりする時まで言ってもらえないということはもちろんわかっている。
だがしかしだ。
「なんか仕事多くね?」と思ってこっそり数えてみたらなぜか自分が受け持っているタスクの数が、他の人より、どう見ても、明らかに、多いんですよ。
数だけ数えたら他の人の3倍以上ある。
反して残業時間は少ないので人の3倍働いているわけではないが、本務と関係ない雑用ばかりが増えていく。
なぜだ。魔法上司(43)の呪いか?
取り出してみると、
「他にできる人いないからITTINさんお願い」の案件がやたらあって、
「タスクメンバー選ぶことになったんだけど、やってくれる?」でOKしたものが次点、
「これゆくゆくは新任の子に任せようと思うんだけど難しいから、落ち着くまで代わりに、一ヶ月だけ、一ヶ月だけお願い!」
で「一ヶ月だけならいいですよ」と一時的に面倒事を引き受けて、「ごめん、今月も」「新任じゃハードモードすぎる、今月も…」と言われつつ半年が経つものも。
半年もやっていれば他の人から「このタスクの担当はITTINさん」みたいに認識され始め、様々な要望が各所から”私充てに”寄せられるようになってきとる。
ちなみに、私は決して仕事がデキる女ではない。
得手不得手はあるものの、早くもなければ丁寧でもない。
有能なわけではないのになぜ仕事(雑用)が集まってしまうのか考えてみる。
◆報告がマメ
まあ未報告だと何か起きた時に自分が問われる責任が増えるから、…すなわち自己保身のために報告するのだが、上司いわく私の報告はマメらしいのだ。
「こういうことがあったから注意な!」
「こういう資料作ったから要る人は使ってええで」
「こういうことが懸念されるので今のうちにこれやっといた方が良くないっすか?」
という情報共有や提案も確かによくしている。
いずれも「発生してから対処する方がめんどくさいから芽は潰しておこう」「共有しておけば二度手間が回避できる」というめんどくさがり的思考から来る行動なのだ。
仕事に限らず家計などもそうだが、潰せる問題の芽は早く潰しておくに越したことはない。
余計な仕事を減らして楽をしたいと思えば、リスクマネジメントを行って「そもそも問題が発生しないような環境にしていく」ことが肝要なのだ。
事故やクレーム対応、ミスのフォローなどの、”本来発生さえしなければ行わなくても良い仕事”が減る。
ただこれは自分一人だけ気をつけていたって無理な話で。
ヒューマンエラーは誰にでも起こりうるから(もちろん私にも)、情報伝達が必要なのだ。
ただ、そんなことを頻繁に行っていればその分、目立ってしまうのである。
◆世話焼きかもしれない
新入社員や後輩などはきちんと休みを申請できているかや、教育が計画通りに進んでいるかの進捗確認、体調不良時の申し出に遠慮していないか、わからないことを気軽に聞ける環境か、などに配慮する。
(こういう空気を作れるかは先輩の態度によるものが大きい)
まあ私は夏休みなくなりましたが。
あと数年もやっていると部署全体で取り組むべき仕事がそれぞれどこまで進んでいるかが、否応なく見えてくるようになる。
「この仕事がこの時点までにここまで終わっていないと、これから回らなくなるぞ…」という勘が働き、、それについて然るべき時に然るべき動きが無いと「大丈夫か…?」と担当者をチラ見しつつハラハラし、ときたま進捗を確認する。
進捗が遅れているどころか、あまつさえ担当者が忘れていたりする時は手順を共有したり、勝手のわからないだろう業務の場合はコツや注意点を教えてあげたりする。
つい最近も「ここまでにスケジュールの情報共有、ここまでに資料を作っておかないと、このタスクは部署ごと死ぬぞ」と口を酸っぱくして再三忠告していた仕事をやっていなかった後輩君がいてだな。
案の定期日に間に合わず、もちろん誰かがやってくれているはずもなく、部署全体で「どうする…」と葬式みたいな空気になっていたので、老婆心で保険として作っておいた資料を差し上げたところ、「うおおお助かった!良かった、良かったねええ」と後輩君の肩を叩いて喜んでました。上司が。タスクの責任者は厳密には後輩ではなく上司だからな…。
んでそれのせいで超苦手なプレゼン(休日出勤)が増え、要らん出張を増やして今に至る。
親切心で、貧乏くじを自ら引いてしまったのだ。
書いてて気づいたんだけど、私、メッチャ親切すぎませんか。
リアルでは誰も褒めてくれないからネットでこっそり書いておくけど、わざわざ部署のために自分の担当でもない資料作ってあげて休日潰して出張とか、私、メ…ッッチャ親切すぎませんかね。
(2回言う)
◆器用貧乏
仕事が早いわけでも優れているわけでもないが、”できない”業務もなく、全部が「そこそこ」なのだ。
そつがないと、つまり「仕事の一時避難所」になりやすく、難しげなことやよくわからんことは「とりあえず」あの人に預けておこうという”なんでも屋”になってしまい、仕事は増える。
思い起こせばそのような仕事が、私が持っているタスクの数に多分に含まれている。
「いい人」をやめれば仕事は減るか。
仕事が増える要因を思い起こせば、間違いなく私の業務態度にも一因があるのだ。
さようなら夏休み。
また会う日まで。
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