レセプト債ファンド破綻から学ぶこと
そういえば数日前、レセプト債を発行するファンド3社と運用会社が破綻し、配当停止しておりましたね。
(参考リンク)
レセプト債4社が破綻、227億円償還不能か
レセプト債とは、医療機関の診療報酬請求権を債券化した金融商品だそうですが。
利益は保険者から支払われる「診療報酬」だから取りっぱぐれなくて比較的安全なのかなって思っちゃいますが、実際はお金だけ集めて肝心の運用が破綻していた。
今回はレセプト債自体が悪いのではなく、運用しているところがおかしいとこうなることもあるってケースですよね。
理由がわからないのに高利回りのものは疑えとはよく言われますが、高利回りだけではなく投資先の安全性を謳って資金を集めるものもあるのか。
仕組みがよくわからないなあ、聞いたことないなあと思うものにはお金は出さない方が無難ですよね。
それがどんなに良さそうなものでも。
(参考リンク)
レセプト債4社が破綻、227億円償還不能か
レセプト債とは、医療機関の診療報酬請求権を債券化した金融商品だそうですが。
利益は保険者から支払われる「診療報酬」だから取りっぱぐれなくて比較的安全なのかなって思っちゃいますが、実際はお金だけ集めて肝心の運用が破綻していた。
今回はレセプト債自体が悪いのではなく、運用しているところがおかしいとこうなることもあるってケースですよね。
理由がわからないのに高利回りのものは疑えとはよく言われますが、高利回りだけではなく投資先の安全性を謳って資金を集めるものもあるのか。
仕組みがよくわからないなあ、聞いたことないなあと思うものにはお金は出さない方が無難ですよね。
それがどんなに良さそうなものでも。
牛もしかり、海老もしかり、こういった案件に共通しているのは、「何に投資しているのかわからない/どんな運用をしているのかわからない状態でお金を出させて持ち逃げする」ということです。
運用が不透明。
「わからないもの、一般的でないものには投資してはいけないよ」と口を酸っぱくして多くの先輩投資家がおっしゃる理由の一端はこういうこともあるのですよね。
(この言葉の意味はもっと広義だと思うが)
転換社債詐欺や未公開株詐欺も「それが何なのか」さえ理解してない人を標的にしていましたし、円天(詐欺電子マネー)の被害者は100万出資すれば元本保証で3か月ごとに9万円増えるという異常な利率に惹かれた人達でした。
詐欺に引っかかった出資者の中に、「その異常な高利率の原資は何なのか」を考えた人はいるだろうか。
利回りが市場金利を大幅に上回って高いようなものは、相応のリスクが隠れています。
リスクなくお金が得られるものを「親切」で他人に渡す人はいないのです。
きっと世の中このような商品が泡沫のように出ては消え、出ては消えとしているのでしょう。
投資においてはリスクを取らなければリターンはありませんが、リスクを取りさえすればそれに見合うリターンが得られるということではありません。
あくまでリスクはリターンに見合う範囲にとどめ、不必要なリスクを負うことは避けたいものです。
不当な危険に遭遇する確率を下げるには何を考えればよいのか、素人ながらにいくつか考えてみました。
今持っている資産や行っている投資についても見直しをしたいと思います。
◆前提条件を確認する
運用報告書をきちんと作成している/運用成績・配当実績を公開しており、それに整合性があるものかどうか。
口約束やHP上の記載ではなく、きちんと書面で約束しているもの(契約になっているもの)かどうか。
その書面に書かれている内容は自分の認識している内容と整合しているかどうか。
それを運用する運用会社・証券会社・銀行が破綻したとき、自分の資産がどの程度法的に保全されるか。
破綻時の損失額が許容内におさまっているか。
◆どんなリスクがあるのか確認する
契約直前まで(購入後も?)一切の不都合なことを隠している商品は実際にあります。
投資とは価値の変動するものに財を投じる行為。
リスクが伴います。
当然ながら高い利率や利回りを謳う商品には、それに伴うリスクが必ず付随しています。
例外はありません。
販売側は「売りたい」ので、もちろん商品説明には「良いこと(メリット)」が書いてあります。
リスクについては残念ながら法律に抵触しない範囲でしか書かれていません。
しかし、裏を返せば目論見書なりなんなり、小さい字で書いてあるものなのです。
契約をする前に紙をもらったり電子データが開くでしょう、あれです。
一体、損をする時は何のリスクで損をしてしまうものなのか。
投資なんて無縁の頃に、某牛牧場の広告をうっかりクリックしてしまい商品説明を見たことがありますが、そういえばあの広告にもリスクの記載、特に見つけられなかったなあ。
(あの頃は牛広告がいたるところに貼ってあった)
投資なのにリスクが書いてない/見当たらない/高いリターンがあるのにリスクが低いものは論外です。
◆そのリターンや価格は妥当な水準なのか考える
今回のレセプト債は年利3%で運用していたようです。
(まあ実際は運用していなかったようだが)
これって妥当な数字なんでしょうか。
「そもそもレセプト債の一般的な利回りがよくわからない」ということなら、はじめから投資してはいかんということなのでしょうね。
(私はわからないです)
投資するものの利益の源泉を考えると、それはどこから来るのかってところですよね。
◆投資するものの流動性や信頼性を考える
流動性が大きいというのは、「買いたい時に買えて、売りたい時に売れる」ということ。
一般的でないものや取引高が少ないもの、現物そのもの(不動産など実物資産)などは流動性が低くなります。
高利率の商品を買って口座内資金がものすごーく増えても、換金できなければ意味がないんです。
1億円分の電子マネーが貯まっても、お金として使えなければ、換金ができなければ価値はゼロなんです。
1万円分の円天を買って1000万円分の円天に増えても、価値はゼロなので1万円分の損失です。
投資の話とは少し異なりますが、先日節約サイトで
「預金よりも効率よくポイントの貯まる電子マネーでお金を貯めて、老後資金にしよう」という趣旨の試みを見ました。
非常に危険じゃないか。
貯めようとしているのが〇タヤポイントなのか〇天ポイントなのか〇マゾンポイントか〇オンか〇ナコかわかりませんが、その電子マネーの発行元が30年後も健全に企業として生き残っていて、そのポイントが正常にお金として老後まで使えるのか、その電子マネーが廃止されるとき相当の日本円に換金できるのかという、電子マネーの通貨としての信頼性を考える必要があるでしょう。
あくまで電子マネーの使用用途は節約の範囲に留めるのが無難かと思います。
さて、投資の話に戻る。
その意味では伝統的四資産(国内外株式、国内外債券)に利があります。
市場が大きく、皆に認識され、世界のどこかでいつでも誰かが売買を行っていて、取引高が多く、流動性が大きいこの資産は「買いたい時に買えて、売りたい時に売れる」んですよね。
ネット証券のログイン画面で決済ボタンを押せば取引が完了するようなものは流動性が大きい資産です。
私は初心者なので、選ぶのであれば流動性の大きい、つまり「すぐに手放せるもの」を選ぶ方が無難だと思っています。
という駄文でした。
運用が不透明。
「わからないもの、一般的でないものには投資してはいけないよ」と口を酸っぱくして多くの先輩投資家がおっしゃる理由の一端はこういうこともあるのですよね。
(この言葉の意味はもっと広義だと思うが)
転換社債詐欺や未公開株詐欺も「それが何なのか」さえ理解してない人を標的にしていましたし、円天(詐欺電子マネー)の被害者は100万出資すれば元本保証で3か月ごとに9万円増えるという異常な利率に惹かれた人達でした。
詐欺に引っかかった出資者の中に、「その異常な高利率の原資は何なのか」を考えた人はいるだろうか。
利回りが市場金利を大幅に上回って高いようなものは、相応のリスクが隠れています。
リスクなくお金が得られるものを「親切」で他人に渡す人はいないのです。
きっと世の中このような商品が泡沫のように出ては消え、出ては消えとしているのでしょう。
投資においてはリスクを取らなければリターンはありませんが、リスクを取りさえすればそれに見合うリターンが得られるということではありません。
あくまでリスクはリターンに見合う範囲にとどめ、不必要なリスクを負うことは避けたいものです。
不当な危険に遭遇する確率を下げるには何を考えればよいのか、素人ながらにいくつか考えてみました。
今持っている資産や行っている投資についても見直しをしたいと思います。
◆前提条件を確認する
運用報告書をきちんと作成している/運用成績・配当実績を公開しており、それに整合性があるものかどうか。
口約束やHP上の記載ではなく、きちんと書面で約束しているもの(契約になっているもの)かどうか。
その書面に書かれている内容は自分の認識している内容と整合しているかどうか。
それを運用する運用会社・証券会社・銀行が破綻したとき、自分の資産がどの程度法的に保全されるか。
破綻時の損失額が許容内におさまっているか。
◆どんなリスクがあるのか確認する
契約直前まで(購入後も?)一切の不都合なことを隠している商品は実際にあります。
投資とは価値の変動するものに財を投じる行為。
リスクが伴います。
当然ながら高い利率や利回りを謳う商品には、それに伴うリスクが必ず付随しています。
例外はありません。
販売側は「売りたい」ので、もちろん商品説明には「良いこと(メリット)」が書いてあります。
リスクについては残念ながら法律に抵触しない範囲でしか書かれていません。
しかし、裏を返せば目論見書なりなんなり、小さい字で書いてあるものなのです。
契約をする前に紙をもらったり電子データが開くでしょう、あれです。
一体、損をする時は何のリスクで損をしてしまうものなのか。
投資なんて無縁の頃に、某牛牧場の広告をうっかりクリックしてしまい商品説明を見たことがありますが、そういえばあの広告にもリスクの記載、特に見つけられなかったなあ。
(あの頃は牛広告がいたるところに貼ってあった)
投資なのにリスクが書いてない/見当たらない/高いリターンがあるのにリスクが低いものは論外です。
◆そのリターンや価格は妥当な水準なのか考える
今回のレセプト債は年利3%で運用していたようです。
(まあ実際は運用していなかったようだが)
これって妥当な数字なんでしょうか。
「そもそもレセプト債の一般的な利回りがよくわからない」ということなら、はじめから投資してはいかんということなのでしょうね。
(私はわからないです)
投資するものの利益の源泉を考えると、それはどこから来るのかってところですよね。
◆投資するものの流動性や信頼性を考える
流動性が大きいというのは、「買いたい時に買えて、売りたい時に売れる」ということ。
一般的でないものや取引高が少ないもの、現物そのもの(不動産など実物資産)などは流動性が低くなります。
高利率の商品を買って口座内資金がものすごーく増えても、換金できなければ意味がないんです。
1億円分の電子マネーが貯まっても、お金として使えなければ、換金ができなければ価値はゼロなんです。
1万円分の円天を買って1000万円分の円天に増えても、価値はゼロなので1万円分の損失です。
投資の話とは少し異なりますが、先日節約サイトで
「預金よりも効率よくポイントの貯まる電子マネーでお金を貯めて、老後資金にしよう」という趣旨の試みを見ました。
非常に危険じゃないか。
貯めようとしているのが〇タヤポイントなのか〇天ポイントなのか〇マゾンポイントか〇オンか〇ナコかわかりませんが、その電子マネーの発行元が30年後も健全に企業として生き残っていて、そのポイントが正常にお金として老後まで使えるのか、その電子マネーが廃止されるとき相当の日本円に換金できるのかという、電子マネーの通貨としての信頼性を考える必要があるでしょう。
あくまで電子マネーの使用用途は節約の範囲に留めるのが無難かと思います。
さて、投資の話に戻る。
その意味では伝統的四資産(国内外株式、国内外債券)に利があります。
市場が大きく、皆に認識され、世界のどこかでいつでも誰かが売買を行っていて、取引高が多く、流動性が大きいこの資産は「買いたい時に買えて、売りたい時に売れる」んですよね。
ネット証券のログイン画面で決済ボタンを押せば取引が完了するようなものは流動性が大きい資産です。
私は初心者なので、選ぶのであれば流動性の大きい、つまり「すぐに手放せるもの」を選ぶ方が無難だと思っています。
という駄文でした。
