ほったらかし投資は「何もしないでいい」けど、「何も見ないでいい」わけではないのでは、という話
とりとめもない駄文がつらつらと続きます。
最近は楽天証券でDC(確定拠出年金)専用の超・低コストインデックスファンドが一般向けに解禁されるなど、投資ブログ界隈がざわつく革命的な一件もありました。
んだば、件のファンドの中にはまだ純資産総額が少なかったりで「あれっ…」と思うものもあり、慌てて食いつかずに「こういう選択肢も出たんだねえ、ありがたやありがたや」くらいで留めておこうと思います。
機動的に売買するものでもないので、必要になってから動けばいいんじゃないかと思考。
他のシリーズも追随して何かいいもの出してくれるかもしれないし、インデックス投資なんて特に1月や2月程度遅れても変わらんので、カメさんカメさんで許されるのが良いところです。
セゾン投信もフィデューシャリー宣言(受益者のために頑張っちゃうぜ宣言)なんて出してコスト低減に踏み切りました。
欲を言えばもうちょっと下げてほしいですが、FOFのファンドだから致し方ない…のかな?
うっかりビッグウェーブに乗り損ねてはしゃぐタイミングを逃してしまったのですが、選択肢が増えるということはありがたいことです。
ところで、今回の件を受けて続々と今後も超・低コストなファンドが発売される可能性がありますよね。
最近も低コストバランスファンド発売されたし。
それならそれで、ありがてえありがてえ。
決めた配分で、決めた分買い付けていくだけ。特に何もすることはありません。
でも、こういうのを見て思うんですが、
「ほったらかし投資」でも、環境や情報って変わっていくんですよね。
6年前に調べた時、バランスファンドの筆頭はセゾン・バンガード・グローバル・バランスファンドでした。
あの時は、「0.78%の信託報酬はバランスファンドでは良心的価格、選ぶとしても長期投資なら目安として信託報酬年1%以下のものを選びましょう」と言われていました。
今同じこと言ったらぶっ叩かれますよね。
でも、あれからたった6年しか経っていない。
ベテランインデックス投資家さんのブログを拝見すると、インデックスファンドの取り扱い中止によって煮え湯を飲まされた歴史を持つ方もいらっしゃる。
しかも、基本四大資産の一つである外国株式のインデックスファンドでだ。
市場が大きく流動性の高い資産クラスのはずなのに、それを扱うファンドが泡沫のように儚いとはこれいかに。
今では信じられないけど、確かにこの「今では信じられないこと」は、過去にあったことなのだ。
この「黎明期」がおおよそ10年前であることを考えると、まだインデックス投資も日本においては「投資環境が整備されつつある」というだけで投資環境が確立されたものではないのだろうと思います。
まー来るかはわからんのですが、現在は成長期だとしたら、この後全盛期が来て、その後は淘汰されてくるものが出てくる可能性を頭に入れておくのもありかなあ。
これを踏まえて我々個人の長期投資家が留意しておくのは、これから20年も30年も40年もお付き合いするものだというのに、たった数年で「環境」「常識」がこんなに変わってしまうことかなーと思います。
いや、芯の部分(投資家の投資方針)は変わってないんですけど、環境や使う道具に変化が出てくるのです。
現在は「低コストで、純資産総額が多くて、(人によるが)トラッキングエラーが小さい」ファンドが好まれる傾向があり、おおよそ選ばれる(資金が集まる)ファンドにもそこまで偏りもないと思うんですよ。
数も多くありませんし、純資産総額が多ければまず償還まで追い込まれることはないと思います。
まあここらへんは素人の戯言なのですが、どんどん低コストで優良なファンドが発売されてくると、今までもてはやされてきた既存のインデックスファンドがコスト競争で「淘汰」されて、資金が流出(もしくは停滞)し、今すぐではないにせよ何年、何十年後、最終的に「はやらない」インデックスファンドの繰り上げ償還や取り扱い中止という事態になったりしないのかなあ、と以前からちょっとだけ懸念しています。
繰り上げ償還とは、設定償還期日より早く(もしくは運用無期限のものが)、一方的に償還(返還)されてしまうことです。
こうなってしまったら償還前に解約(売却)するか償還を待つかしないといけないのですが、これまで積み立ててきたものを一度日本円に戻さないといけなくなります。
純資産総額が少なくなると償還されるリスクが高まるので、最初に選ぶ時には純資産総額が少ないものや、「革新的(ユニーク)」なものを選ぶのは避けた方が良いと思います。
インデックス投資はハンドル握らなくていい自動運転の車に乗ってるようなもんですが、カーナビの情報が更新されていないと舗装されていない旧道に分け入っていくかも。
頻繁にチェックする必要はないが、カーナビ情報が更新されているかとか、より良いパーツが発売された、くらいの情報を見るくらいはしてもいいのではないでしょうか。
まあ、投資環境が改善される方向に進んでいるので、ここは喜ぶところですが。
これからも、時代は変わるんだろうなあ。ということが予測できます。
i-mizuhoのインデックスファンドとか最近ひっそりと繰り上げ償還になったよね。
i-mizuho 新興国債券インデックスでしたか。
はやらないもの、時代にそぐわないものは例えインデックスファンドでも淘汰されていくのだ。
ましてや、20~40年後なんぞ今持ってるファンドもいくつかはオワコンファンドになってる可能性もあるわけです。
とりわけ新指数や新資産や新興国に投資するものは怪しいのお。
将来的に現行より数倍、数十倍の数のどんぐりの背比べインデックスファンドが発売される可能性もゼロではないし、JPX400みたいな新しい指数が出てくる可能性もあるし、REITみたいな新しい資産クラスが出てくるかもしれない。
選択肢が広がり、それに伴いいろいろなものがこぞって出てきて乱立してくると、さらに数年後は「(販売するための)試行錯誤」、そしてさらに数年後は「(売れなかったものの)淘汰」が始まるかもしれないじゃない。
どう変わるかなんて、わからないけども。
「こういうことって起こる可能性あるのかな~」って思う時は視点を日本に限定せず「外国(特にアメリカ)ではどうだったのかなあ」と探したりするわけなんですが、いかんせん素人の個人なんで「米国では日本みたいに分配型投信なんて売れてなくてインデックスファンドが主流」ってくらいで、「数が増えるとやっぱりインデックスファンドでも淘汰されるのか」というそのへんの事情はやっぱり金融関係に明るい方じゃないと正確な事情がわかりません。
(探すのが下手なだけかも。知ってる人がいたら教えてください)
なので、詳しい方から見ると「インデックスファンドの淘汰なんてそんなこと起こるわけナイじゃない、見当違いだよ」と笑われてしまうかもしれないのですが。(でもまあ実際にあるしなあ)
まあ、万が一保有ファンドが償還されてしまった時は、購入手数料ゼロの、よりコストの安いインデックスファンドに乗り換えをすればいいのかなと思いますが…、これって売却時もしくは償還時に利益が出ていた場合は課税対象になりますし、償還時に損が出ていたのなら一旦損失を確定することになる。
個別株持ってる企業が倒産したような致命的な事態ではないんですけど、好ましいものじゃないんですよね。
思考停止でボケーと積み立ててるだけですが、1年に1回くらいは自分の持っているファンドの状況を見てみて、相対的に高コストになってきて純資産額が償還基準まで減ってきて怪しそうなものがあったら、あれれ~?と思える程度にはアンテナを張って対応を考えておこうと思います。
償還基準はファンドごとに決まっていたりするので(基準を満たしていても償還されるとは限らないが)、純資産総額を見て「あ、こいつぁ怪しいな」っていうのがわかると思います。
インデックスファンドの償還リスクは、なんとなく見て心に留めておくことで事前に対応・軽減できることかもしれないのでね。
今後の税制も変わるかもしれないし、早めに知っておけば対応もしやすい。
思考停止運用法は、臨機応変にとは言わないまでも、我々を取り巻く投資環境のチェックや、保有ファンドのメンテナンスくらいのことはしてもいい。んじゃないかと思ふ。
唯一の仕事はリバランスだなんて言われますが、その実道具の選定でパフォーマンスにも影響出てくると思いますし、早めに知ることで対応できることもあります。
投資ブロガーさんは逐一商品チェックして記事にしてくれているけど、個人のインデックス投資家の大半はプロでもブロガーでもないから、「買って忘れてほったらかし」にしている人も多いだろうからさ。
まあ私も買ったままほったらかしなんですけど。
とまあ、素人の戯言でした。
んだば、件のファンドの中にはまだ純資産総額が少なかったりで「あれっ…」と思うものもあり、慌てて食いつかずに「こういう選択肢も出たんだねえ、ありがたやありがたや」くらいで留めておこうと思います。
機動的に売買するものでもないので、必要になってから動けばいいんじゃないかと思考。
他のシリーズも追随して何かいいもの出してくれるかもしれないし、インデックス投資なんて特に1月や2月程度遅れても変わらんので、カメさんカメさんで許されるのが良いところです。
セゾン投信もフィデューシャリー宣言(受益者のために頑張っちゃうぜ宣言)なんて出してコスト低減に踏み切りました。
欲を言えばもうちょっと下げてほしいですが、FOFのファンドだから致し方ない…のかな?
うっかりビッグウェーブに乗り損ねてはしゃぐタイミングを逃してしまったのですが、選択肢が増えるということはありがたいことです。
ところで、今回の件を受けて続々と今後も超・低コストなファンドが発売される可能性がありますよね。
最近も低コストバランスファンド発売されたし。
それならそれで、ありがてえありがてえ。
決めた配分で、決めた分買い付けていくだけ。特に何もすることはありません。
でも、こういうのを見て思うんですが、
「ほったらかし投資」でも、環境や情報って変わっていくんですよね。
6年前に調べた時、バランスファンドの筆頭はセゾン・バンガード・グローバル・バランスファンドでした。
あの時は、「0.78%の信託報酬はバランスファンドでは良心的価格、選ぶとしても長期投資なら目安として信託報酬年1%以下のものを選びましょう」と言われていました。
今同じこと言ったらぶっ叩かれますよね。
でも、あれからたった6年しか経っていない。
ベテランインデックス投資家さんのブログを拝見すると、インデックスファンドの取り扱い中止によって煮え湯を飲まされた歴史を持つ方もいらっしゃる。
しかも、基本四大資産の一つである外国株式のインデックスファンドでだ。
市場が大きく流動性の高い資産クラスのはずなのに、それを扱うファンドが泡沫のように儚いとはこれいかに。
今では信じられないけど、確かにこの「今では信じられないこと」は、過去にあったことなのだ。
この「黎明期」がおおよそ10年前であることを考えると、まだインデックス投資も日本においては「投資環境が整備されつつある」というだけで投資環境が確立されたものではないのだろうと思います。
まー来るかはわからんのですが、現在は成長期だとしたら、この後全盛期が来て、その後は淘汰されてくるものが出てくる可能性を頭に入れておくのもありかなあ。
これを踏まえて我々個人の長期投資家が留意しておくのは、これから20年も30年も40年もお付き合いするものだというのに、たった数年で「環境」「常識」がこんなに変わってしまうことかなーと思います。
いや、芯の部分(投資家の投資方針)は変わってないんですけど、環境や使う道具に変化が出てくるのです。
現在は「低コストで、純資産総額が多くて、(人によるが)トラッキングエラーが小さい」ファンドが好まれる傾向があり、おおよそ選ばれる(資金が集まる)ファンドにもそこまで偏りもないと思うんですよ。
数も多くありませんし、純資産総額が多ければまず償還まで追い込まれることはないと思います。
まあここらへんは素人の戯言なのですが、どんどん低コストで優良なファンドが発売されてくると、今までもてはやされてきた既存のインデックスファンドがコスト競争で「淘汰」されて、資金が流出(もしくは停滞)し、今すぐではないにせよ何年、何十年後、最終的に「はやらない」インデックスファンドの繰り上げ償還や取り扱い中止という事態になったりしないのかなあ、と以前からちょっとだけ懸念しています。
繰り上げ償還とは、設定償還期日より早く(もしくは運用無期限のものが)、一方的に償還(返還)されてしまうことです。
こうなってしまったら償還前に解約(売却)するか償還を待つかしないといけないのですが、これまで積み立ててきたものを一度日本円に戻さないといけなくなります。
純資産総額が少なくなると償還されるリスクが高まるので、最初に選ぶ時には純資産総額が少ないものや、「革新的(ユニーク)」なものを選ぶのは避けた方が良いと思います。
インデックス投資はハンドル握らなくていい自動運転の車に乗ってるようなもんですが、カーナビの情報が更新されていないと舗装されていない旧道に分け入っていくかも。
頻繁にチェックする必要はないが、カーナビ情報が更新されているかとか、より良いパーツが発売された、くらいの情報を見るくらいはしてもいいのではないでしょうか。
まあ、投資環境が改善される方向に進んでいるので、ここは喜ぶところですが。
これからも、時代は変わるんだろうなあ。ということが予測できます。
i-mizuhoのインデックスファンドとか最近ひっそりと繰り上げ償還になったよね。
i-mizuho 新興国債券インデックスでしたか。
はやらないもの、時代にそぐわないものは例えインデックスファンドでも淘汰されていくのだ。
ましてや、20~40年後なんぞ今持ってるファンドもいくつかはオワコンファンドになってる可能性もあるわけです。
とりわけ新指数や新資産や新興国に投資するものは怪しいのお。
将来的に現行より数倍、数十倍の数のどんぐりの背比べインデックスファンドが発売される可能性もゼロではないし、JPX400みたいな新しい指数が出てくる可能性もあるし、REITみたいな新しい資産クラスが出てくるかもしれない。
選択肢が広がり、それに伴いいろいろなものがこぞって出てきて乱立してくると、さらに数年後は「(販売するための)試行錯誤」、そしてさらに数年後は「(売れなかったものの)淘汰」が始まるかもしれないじゃない。
どう変わるかなんて、わからないけども。
「こういうことって起こる可能性あるのかな~」って思う時は視点を日本に限定せず「外国(特にアメリカ)ではどうだったのかなあ」と探したりするわけなんですが、いかんせん素人の個人なんで「米国では日本みたいに分配型投信なんて売れてなくてインデックスファンドが主流」ってくらいで、「数が増えるとやっぱりインデックスファンドでも淘汰されるのか」というそのへんの事情はやっぱり金融関係に明るい方じゃないと正確な事情がわかりません。
(探すのが下手なだけかも。知ってる人がいたら教えてください)
なので、詳しい方から見ると「インデックスファンドの淘汰なんてそんなこと起こるわけナイじゃない、見当違いだよ」と笑われてしまうかもしれないのですが。(でもまあ実際にあるしなあ)
まあ、万が一保有ファンドが償還されてしまった時は、購入手数料ゼロの、よりコストの安いインデックスファンドに乗り換えをすればいいのかなと思いますが…、これって売却時もしくは償還時に利益が出ていた場合は課税対象になりますし、償還時に損が出ていたのなら一旦損失を確定することになる。
個別株持ってる企業が倒産したような致命的な事態ではないんですけど、好ましいものじゃないんですよね。
思考停止でボケーと積み立ててるだけですが、1年に1回くらいは自分の持っているファンドの状況を見てみて、相対的に高コストになってきて純資産額が償還基準まで減ってきて怪しそうなものがあったら、あれれ~?と思える程度にはアンテナを張って対応を考えておこうと思います。
償還基準はファンドごとに決まっていたりするので(基準を満たしていても償還されるとは限らないが)、純資産総額を見て「あ、こいつぁ怪しいな」っていうのがわかると思います。
インデックスファンドの償還リスクは、なんとなく見て心に留めておくことで事前に対応・軽減できることかもしれないのでね。
今後の税制も変わるかもしれないし、早めに知っておけば対応もしやすい。
思考停止運用法は、臨機応変にとは言わないまでも、我々を取り巻く投資環境のチェックや、保有ファンドのメンテナンスくらいのことはしてもいい。んじゃないかと思ふ。
唯一の仕事はリバランスだなんて言われますが、その実道具の選定でパフォーマンスにも影響出てくると思いますし、早めに知ることで対応できることもあります。
投資ブロガーさんは逐一商品チェックして記事にしてくれているけど、個人のインデックス投資家の大半はプロでもブロガーでもないから、「買って忘れてほったらかし」にしている人も多いだろうからさ。
まあ私も買ったままほったらかしなんですけど。
とまあ、素人の戯言でした。
- 関連記事
-
- 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015雑感
- 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015に投票しました~独女編~
- ひふみ投信とひふみプラスの違いとは?
- ほったらかし投資は「何もしないでいい」けど、「何も見ないでいい」わけではないのでは、という話
- 続々登場したバランスファンド達。初心者が気をつけること
- 謎の商品説明「投資信託はプロが運用するから知識は必要ない」
- 投信のコストを0.1%/年でも下げたい理由
