「金持ちになりたければ全力でリスク取ろうぜ!」というネタ
ツイッターでこのような内容の記事が回ってきて皆が楽しそうだったので、乗る。
「投資元本100万しかない貧乏人が金持ちになりたければリスクを取りましょう。分散投資を考えるのは1000万超えてから。玉砕覚悟で資産10倍、20倍増を狙う姿勢が大切です。元手が無くなったらまた貯めて出直せばいいのです」
※貧乏人はリスクを取らなければ金持ちになれないより引用
サザエさんじゃないんですけど、ウフフフフフってなりました。
サザエさんじゃないんですけど。
早急に億を超える資産が必要な人がこの日本に何人いるのかはわかりませんが、その記事を見て「ああそうだ、億貯めなきゃー!まずは1000万だな、よっしゃあなけなしの100万突っ込んだれー!」という人は当ブログにいらっしゃる方にはまずいないと思いますので、当ブログでは潔く楽しいネタ記事として扱います。
「投資元本100万しかない貧乏人が金持ちになりたければリスクを取りましょう。分散投資を考えるのは1000万超えてから。玉砕覚悟で資産10倍、20倍増を狙う姿勢が大切です。元手が無くなったらまた貯めて出直せばいいのです」
※貧乏人はリスクを取らなければ金持ちになれないより引用
サザエさんじゃないんですけど、ウフフフフフってなりました。
サザエさんじゃないんですけど。
早急に億を超える資産が必要な人がこの日本に何人いるのかはわかりませんが、その記事を見て「ああそうだ、億貯めなきゃー!まずは1000万だな、よっしゃあなけなしの100万突っ込んだれー!」という人は当ブログにいらっしゃる方にはまずいないと思いますので、当ブログでは潔く楽しいネタ記事として扱います。
◆元手がなくなったらまた貯めて出直せばいいのです
さらりと言ってるこの言葉の破壊力よ。
「失っても100万円なんてまた貯められる」メンタル持ってるなら1000万円貯めるのなんて簡単じゃないですか。
減らない100万円を10回貯めればいいのです。
そうすればノーリスクで、確実に1000万達成です。
あっ終わっちゃった…
でも、「投機的な投資でずっと勝ち続ける」のって、強風吹きすさぶ屋上で羽根のように軽いドミノを根気よく並べてるようなものだと思うんですよね。
精神削りながらリスクと戦って並べたドミノが、ある時自分の関与しない要因でふわっと風に吹かれてコツンと倒れる。
でも、ドミノが倒れた責任は全て自分が負って、また最初から並べ直すのは自分。
100万円分のドミノは、また自分で調達するしかありません。
おきのどくですが ぼうけんのしょ1 は きえてしまいました
に深いトラウマを持つ私には耐えられません。
「今度はビアンカじゃなくてフローラにしようかな」と思うくらいはするかもしれませんが。
倒れたドミノを最初から並べ直す根気、消えたドラクエを最初からプレイする気力があるのなら、100万円の杭10本打ち込む方が楽だなあ。
100万円で10回並べるのはドミノではなく杭なので、地盤沈下などしなければ風が吹いても倒れたり持っていかれることはありません。
まあこの杭、確実な代わりにドミノと比べると一つ打ち込むのに時間かかるんですけど。
◆ハイリスク・ハイリターンの投資は世間が思っているよりも多くない
投資においてよく勘違いされているのではないかと思うのが、「リスクとリターンは比例していて、大きいリスクを取れば高いリターンを期待できる」という認識。
ハイリスク・ハイリターンなんて言葉をよく聞きますが、
「ローリスク・ローリターンの投資」→あるある
「ハイリスク・ハイリターンの投資」→まああるかな
「ローリスク・ハイリターンの投資」→存在しない
「ハイリスク・ローリターンの投資」→世の中死ぬほど溢れている
というのがなんとなくブログやってて思う感想です。
リスク取ったからといってプラスサムまたは丁半博打のゼロサムとは限らんと思うですよ。
リスク取るつもりなら、ハイリスク・ローリターンの詐欺商品でないか考える方が冒険心湧き立たせるよりも重要なことかもしれません。
虎穴に入らずんば…と言いますが、最初から虎児がいなくて猛虎しかいない洞窟にお金払って入らされるものが世の中多すぎると思うの。
謎の仲介人や紹介者がいたり、手数料が高い投資はハイリスク・ローリターン(もしくは詐欺)の可能性が高いのだ。
だって儲けられる投資は仲介や紹介なんぞせんでも自分でやれば確実に儲けられるのだから、どこぞの他人に紹介する必要がない。
※「リスク」は、投資だと「資産価値の変動幅」で表現されるけど、ここでは「危険」という意味の方が適当かな!
◆逃れられないリスクを取るのなら、逃げるための口上や言い訳を用意しないことだ
別に自分のお金をどのように運用しようと、自己責任の範囲でおさまるのであれば自由です。
自己責任のもとに、誰にも迷惑かけず、本人の意思で選択して行っているのだから、例えお金の投入先がハイリスク投資やギャンブルであっても批判されるいわれはないでしょう。
(ただ、世の中には「〇〇は、無益な投資手法だよ」と教えてくれるような親切な人もいるんだぞ)
というわけで、財を投資に投じる場合、多くの投資家は「安全弁」を用意しています。
長期投資家なら、「大暴落が来た時でも耐えられるように」と、最悪のことが起きた時の損失をシミュレーションして許容範囲内の投資額におさめたり、生活防衛資金を用意したり。
短期投資家なら、「損切りラインを決めておく」、「ナンピンは絶対しない」、「感情的にならないよう投資額に余裕をもたせる」など、個人によってリスク管理など自分なりの”退場しないためのルール”を設けているのです。
つまり、投資額を調整したりリスクオフしたりで「何か良くないことが起きた時のための逃げ道」を用意しています。
これに対して、「玉砕覚悟の全力ハイリスク投資」には物理的な逃げ道がありません。
「なくなったらまた貯めて出直そう」という「よし、致命傷で済んだな」のネタみたいな実利的に何の役にも立たん対応策が提示されていることから、安全弁がないことは明らかです。
「地道に貯めるなんてめんどくさいよ貧乏だしできないよ~一攫千金で儲けたいよ~」という人が、果たして100万を溶かした後にまた100万貯めて、1000万、1億になるまで、何度も同じことを繰り返し挑戦できるでしょうか。
できないのであれば物理的に機能しないので安全弁としての機能を果たしません。
「また貯めればいいじゃない」は精神的な逃げ道にはなっても、実際に自身の身を救うことには繋がりませんので、パンがなければお菓子を食べればいいじゃない。と言っていることだと同義だと、断頭台に上がる前に気づくと良いね。
ついでに言うと元本を短期間で倍以上にする投資なんぞレバレッジをかけないと無理です。
レバレッジ投資とはつまり借金をして投資することです。
レバレッジ取引・信用取引は元本以上の損失を被る可能性があるので、100万円の損失で済むとは限りません。
◆自分に必要な額が、必要な時にあれば良いのではないか
これは私個人の考え方なので一般論とは異なります。
それだけのリスクを取ってまで目指す1000万円、1億円を、何に使うのでしょうか。
資産を増やすことは人生の機会や選択肢を増やすことに繋がるので、資産形成を考えることは重要だと思う。
しかし、自分の人生のお金において重要なのは、「いくら貯めるか」ではなく、「何に使うか」を考えて備えていくことなのだと思います。
(実際に必要になるかどうかは別として)
人的資本から稼げるお金は貴重であり、有限のものです。
目先のリターンに惑わされて将来必要になるはずの大事なお金を無用に失わないようにしたいものですね。
「なくなったらまた稼げばいい」というセリフは、自分が大事にする誰かのために有意義な使い方をしたり、人生においてのっぴきならない状況になった時のために取っておくことにします。
ネタ記事なのに長くなってしまったよ。
追記:ちなみに「アキバ系投信自作派」のブログを書かれているタカちゃんさんも言及してました。
→「貧乏人はリスクを取らなければ金持ちになれない」って言うネタについて
当ブログよりわかりやすく、至極まっとうなことを教えてくれており、この方は「間違った投資だと思うことを親切に教えてくれる人」の一人です。
ウフフフフ
さらりと言ってるこの言葉の破壊力よ。
「失っても100万円なんてまた貯められる」メンタル持ってるなら1000万円貯めるのなんて簡単じゃないですか。
減らない100万円を10回貯めればいいのです。
そうすればノーリスクで、確実に1000万達成です。
あっ終わっちゃった…
でも、「投機的な投資でずっと勝ち続ける」のって、強風吹きすさぶ屋上で羽根のように軽いドミノを根気よく並べてるようなものだと思うんですよね。
精神削りながらリスクと戦って並べたドミノが、ある時自分の関与しない要因でふわっと風に吹かれてコツンと倒れる。
でも、ドミノが倒れた責任は全て自分が負って、また最初から並べ直すのは自分。
100万円分のドミノは、また自分で調達するしかありません。
おきのどくですが ぼうけんのしょ1 は きえてしまいました
に深いトラウマを持つ私には耐えられません。
「今度はビアンカじゃなくてフローラにしようかな」と思うくらいはするかもしれませんが。
倒れたドミノを最初から並べ直す根気、消えたドラクエを最初からプレイする気力があるのなら、100万円の杭10本打ち込む方が楽だなあ。
100万円で10回並べるのはドミノではなく杭なので、地盤沈下などしなければ風が吹いても倒れたり持っていかれることはありません。
まあこの杭、確実な代わりにドミノと比べると一つ打ち込むのに時間かかるんですけど。
◆ハイリスク・ハイリターンの投資は世間が思っているよりも多くない
投資においてよく勘違いされているのではないかと思うのが、「リスクとリターンは比例していて、大きいリスクを取れば高いリターンを期待できる」という認識。
ハイリスク・ハイリターンなんて言葉をよく聞きますが、
「ローリスク・ローリターンの投資」→あるある
「ハイリスク・ハイリターンの投資」→まああるかな
「ローリスク・ハイリターンの投資」→存在しない
「ハイリスク・ローリターンの投資」→世の中死ぬほど溢れている
というのがなんとなくブログやってて思う感想です。
リスク取ったからといってプラスサムまたは丁半博打のゼロサムとは限らんと思うですよ。
リスク取るつもりなら、ハイリスク・ローリターンの詐欺商品でないか考える方が冒険心湧き立たせるよりも重要なことかもしれません。
虎穴に入らずんば…と言いますが、最初から虎児がいなくて猛虎しかいない洞窟にお金払って入らされるものが世の中多すぎると思うの。
謎の仲介人や紹介者がいたり、手数料が高い投資はハイリスク・ローリターン(もしくは詐欺)の可能性が高いのだ。
だって儲けられる投資は仲介や紹介なんぞせんでも自分でやれば確実に儲けられるのだから、どこぞの他人に紹介する必要がない。
※「リスク」は、投資だと「資産価値の変動幅」で表現されるけど、ここでは「危険」という意味の方が適当かな!
◆逃れられないリスクを取るのなら、逃げるための口上や言い訳を用意しないことだ
別に自分のお金をどのように運用しようと、自己責任の範囲でおさまるのであれば自由です。
自己責任のもとに、誰にも迷惑かけず、本人の意思で選択して行っているのだから、例えお金の投入先がハイリスク投資やギャンブルであっても批判されるいわれはないでしょう。
(ただ、世の中には「〇〇は、無益な投資手法だよ」と教えてくれるような親切な人もいるんだぞ)
というわけで、財を投資に投じる場合、多くの投資家は「安全弁」を用意しています。
長期投資家なら、「大暴落が来た時でも耐えられるように」と、最悪のことが起きた時の損失をシミュレーションして許容範囲内の投資額におさめたり、生活防衛資金を用意したり。
短期投資家なら、「損切りラインを決めておく」、「ナンピンは絶対しない」、「感情的にならないよう投資額に余裕をもたせる」など、個人によってリスク管理など自分なりの”退場しないためのルール”を設けているのです。
つまり、投資額を調整したりリスクオフしたりで「何か良くないことが起きた時のための逃げ道」を用意しています。
これに対して、「玉砕覚悟の全力ハイリスク投資」には物理的な逃げ道がありません。
「なくなったらまた貯めて出直そう」という「よし、致命傷で済んだな」のネタみたいな実利的に何の役にも立たん対応策が提示されていることから、安全弁がないことは明らかです。
「地道に貯めるなんてめんどくさいよ貧乏だしできないよ~一攫千金で儲けたいよ~」という人が、果たして100万を溶かした後にまた100万貯めて、1000万、1億になるまで、何度も同じことを繰り返し挑戦できるでしょうか。
できないのであれば物理的に機能しないので安全弁としての機能を果たしません。
「また貯めればいいじゃない」は精神的な逃げ道にはなっても、実際に自身の身を救うことには繋がりませんので、パンがなければお菓子を食べればいいじゃない。と言っていることだと同義だと、断頭台に上がる前に気づくと良いね。
ついでに言うと元本を短期間で倍以上にする投資なんぞレバレッジをかけないと無理です。
レバレッジ投資とはつまり借金をして投資することです。
レバレッジ取引・信用取引は元本以上の損失を被る可能性があるので、100万円の損失で済むとは限りません。
◆自分に必要な額が、必要な時にあれば良いのではないか
これは私個人の考え方なので一般論とは異なります。
それだけのリスクを取ってまで目指す1000万円、1億円を、何に使うのでしょうか。
資産を増やすことは人生の機会や選択肢を増やすことに繋がるので、資産形成を考えることは重要だと思う。
しかし、自分の人生のお金において重要なのは、「いくら貯めるか」ではなく、「何に使うか」を考えて備えていくことなのだと思います。
(実際に必要になるかどうかは別として)
人的資本から稼げるお金は貴重であり、有限のものです。
目先のリターンに惑わされて将来必要になるはずの大事なお金を無用に失わないようにしたいものですね。
「なくなったらまた稼げばいい」というセリフは、自分が大事にする誰かのために有意義な使い方をしたり、人生においてのっぴきならない状況になった時のために取っておくことにします。
ネタ記事なのに長くなってしまったよ。
追記:ちなみに「アキバ系投信自作派」のブログを書かれているタカちゃんさんも言及してました。
→「貧乏人はリスクを取らなければ金持ちになれない」って言うネタについて
当ブログよりわかりやすく、至極まっとうなことを教えてくれており、この方は「間違った投資だと思うことを親切に教えてくれる人」の一人です。
ウフフフフ
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