セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは預金代わりにならないよ
当ブログの検索ワードを見ていたところ、懸念されるべき検索ワードがちらほら出てきました。
◆セゾン投信 預金がわり
◆セゾン投信は預金の代わり
といった単語です。
これに対し、私は「セゾン投信は預金の代わりにならない」し、「してはならない」と警鐘を鳴らしたいと思います。
投資家の皆様方がご覧になったら「何当然のこと言ってんの?」と言われてしまうタイトルですが、
私は初心者ですので、同じくこれから投資をはじめようと思っている初心者の人向けに初心者の目線で書いています。
投資家さんの中にはリスク承知でリスク資産と無リスク資産を明確に分けずに運用している方もいらっしゃるようですが、こういった検索ワードでいらっしゃる人達はそういった「リスクを承知していて、投資スタイルが決まっている投資家」ではないでしょう。
◆セゾン投信 預金がわり
◆セゾン投信は預金の代わり
といった単語です。
これに対し、私は「セゾン投信は預金の代わりにならない」し、「してはならない」と警鐘を鳴らしたいと思います。
投資家の皆様方がご覧になったら「何当然のこと言ってんの?」と言われてしまうタイトルですが、
私は初心者ですので、同じくこれから投資をはじめようと思っている初心者の人向けに初心者の目線で書いています。
投資家さんの中にはリスク承知でリスク資産と無リスク資産を明確に分けずに運用している方もいらっしゃるようですが、こういった検索ワードでいらっしゃる人達はそういった「リスクを承知していて、投資スタイルが決まっている投資家」ではないでしょう。
これから資産形成をしていこうと考えている人で、預金だけでは金利も低いし不安。しかし、怪しい金融商品に手を出すのも不安。
だから、「信頼できる投資先を探して、これから長期的な資産形成を始めてみたいな」と思い立っている初心者の人がいると思います。
そういった目的の人が様々な金融商品を調べていくうちに、「評判が良く」、「ほったらかしで良く」、「これ一本で」、「世界に分散投資ができ」、「長期的な資産形成を目的とする」、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに目が行くのはごく自然なことです。
初心者は優先されるべき「まず、資産配分をどうするか(何の資産をどれくらい買うか)」ということよりも、「どんなファンドがいいのか」という”ファンドの選定”を優先してしまいがちです。
なぜそう思うかと言うと、私がそうだったからです。
「ポートフォリオがこれ一本で完成していて、投資家からも評判が良い」というのは、それだけで初心者にとっては安心材料なのです。
更に、セゾン投信は2015年8月26日、 フィデューシャリー宣言(fiduciary duty)の公表を行いました。
フィデューシャリー宣言とは何ぞやということですが、詳しくはまんまリンク先を読んでもらえればわかりますが、要は「俺らお客さんのために頑張るぜ宣言」です。
この日本においては「投資家が損失を被る仕組みになっているボッタクリ投信」が横行しているため、これらと決定的な差別化をはかるために「俺らをボッタクリ投信と同じに考えるなよ」という熱いメッセージが込められているものと推測します。
呟くだけで無駄に頭の良さそうに見える素敵単語なので「えっそれって何?」「へえ~」という感じで投信ブログ界隈ではあっという間に拡散されました。
思わずブログやツイッターで呟きたくなる単語です。
「投資家のために」「お客様のために」というセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの設定時から変わらないセゾン投信の姿勢は、投資家には概ね好意的に受け止められ、セゾン投信の評判はますます良くなりました。
先の世界的株安でも、セゾン投信はむしろ流入数が増えたとのことです。
ファンドオブファンズ(投資信託に投資する二重コストの方式)を採っているセゾン投信ですので、コスト面では他の続々と新規に登場した低コストバランスファンドに一も二も劣りますが、信頼は買い支える層や初心者の資金の獲得にもつながり、セゾン投信の資金流出や償還のリスクは他のファンドより低いだろうと私は思っています。
(厳密には続々と登場する低コストファンドとのコスト競争に負けることによる資金流出を懸念していますが、セゾン投信が業界最低水準のコストに進化してくれればもう何も言うことはない。これからちょっとコスト下げてくれるみたいですが…)
しかし、「ファンドの信頼性」と「金融商品としての性質」は全く別物として捉えるべきです。
セゾン投信は「投資」なので元本保証はされません。また、「年率〇%」という約束されるリターンもありません。
つまり、当然ながら「減る可能性がある」のです。
特に初心者の場合、このリスクを十分に理解した上で投資に臨む必要があると思います。
「元本保証で、かつ利率が確定している」預金のようなファンドではなく、一時的にも長期的にも減る可能性がある。
預金とは確実に一線を引くべき性質の商品です。
2015年8月31日時点の目論見書から抜粋したセゾン投信の資産配分はこのようになります。

資産配分を拝見すると、日本株式は3.8%、日本債券は8%という比率です。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは「世界分散投資」であるため、日本は「世界の一部」に過ぎません。
8資産均等型や4資産均等型のファンドの配分と比べると国内の株・債券の比率が少なく、外国資産の割合が高いのです。
そして、米国株式は27%。米国債券は21.6%です。
これがどういうことかというと、私は「ドル/円の為替リスクを他のファンドより受けやすいのだろう」と思いました。
事実、リーマンショック時ではセゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、資産を回復するまで他のバランスファンドと比べて時間を要したと記憶しています。
これは別に難しい話ではなく。
「外国の資産が多いんだから、円高時は円資産が多く組み込まれている他のファンドよりも資産の減少率が大きい」というごく単純な結果が推測されます。
勘違いしてはいけないのは、これは「デメリット」ではありません。
世界経済が成長すればセゾン投信もより成長しますし、不遇の時代を乗り越えて円安になればもっと資産は増えます。
価値が下がると言うことは、たくさん買えるということです。
言うなれば、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがそういう商品だというだけです。
恐ろしいのは「含み損になること」そのものではなく、
「損失になる可能性がある、というごく単純で当たり前の事実を認識しないで預金代わりのものだと思って始める」、ということだと思います。
「信頼できるファンドだから損失にはならないだろう」とか、「皆が絶賛するのだから預金のように安全なのだろう」、と考えている人は申し込む前に今一度、投資家に事前に交付される目論見書に1から10まで目を通すことをお勧めします。
バランスファンドで楽して運用するのは大いに結構で、私もセゾン投信に投資して楽していますが、
「自分が一体何の資産に投資していて、どんなリスクがあって、どんな損失になる可能性が考えられるのか」ということは頭に入れて続けていくべきものです。
長期投資ならなおさら。
投資に使うお金は自分のお金で、投資は自己責任です。
なお蛇足ですが、預金のような「元本保証で、利率が決まっている」金融商品が欲しい人は「まんま預金」か、「個人向け国債」が良いと思います。
だから、「信頼できる投資先を探して、これから長期的な資産形成を始めてみたいな」と思い立っている初心者の人がいると思います。
そういった目的の人が様々な金融商品を調べていくうちに、「評判が良く」、「ほったらかしで良く」、「これ一本で」、「世界に分散投資ができ」、「長期的な資産形成を目的とする」、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに目が行くのはごく自然なことです。
初心者は優先されるべき「まず、資産配分をどうするか(何の資産をどれくらい買うか)」ということよりも、「どんなファンドがいいのか」という”ファンドの選定”を優先してしまいがちです。
なぜそう思うかと言うと、私がそうだったからです。
「ポートフォリオがこれ一本で完成していて、投資家からも評判が良い」というのは、それだけで初心者にとっては安心材料なのです。
更に、セゾン投信は2015年8月26日、 フィデューシャリー宣言(fiduciary duty)の公表を行いました。
フィデューシャリー宣言とは何ぞやということですが、詳しくはまんまリンク先を読んでもらえればわかりますが、要は「俺らお客さんのために頑張るぜ宣言」です。
この日本においては「投資家が損失を被る仕組みになっているボッタクリ投信」が横行しているため、これらと決定的な差別化をはかるために「俺らをボッタクリ投信と同じに考えるなよ」という熱いメッセージが込められているものと推測します。
呟くだけで無駄に頭の良さそうに見える素敵単語なので「えっそれって何?」「へえ~」という感じで投信ブログ界隈ではあっという間に拡散されました。
思わずブログやツイッターで呟きたくなる単語です。
「投資家のために」「お客様のために」というセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの設定時から変わらないセゾン投信の姿勢は、投資家には概ね好意的に受け止められ、セゾン投信の評判はますます良くなりました。
先の世界的株安でも、セゾン投信はむしろ流入数が増えたとのことです。
ファンドオブファンズ(投資信託に投資する二重コストの方式)を採っているセゾン投信ですので、コスト面では他の続々と新規に登場した低コストバランスファンドに一も二も劣りますが、信頼は買い支える層や初心者の資金の獲得にもつながり、セゾン投信の資金流出や償還のリスクは他のファンドより低いだろうと私は思っています。
(厳密には続々と登場する低コストファンドとのコスト競争に負けることによる資金流出を懸念していますが、セゾン投信が業界最低水準のコストに進化してくれればもう何も言うことはない。これからちょっとコスト下げてくれるみたいですが…)
しかし、「ファンドの信頼性」と「金融商品としての性質」は全く別物として捉えるべきです。
セゾン投信は「投資」なので元本保証はされません。また、「年率〇%」という約束されるリターンもありません。
つまり、当然ながら「減る可能性がある」のです。
特に初心者の場合、このリスクを十分に理解した上で投資に臨む必要があると思います。
「元本保証で、かつ利率が確定している」預金のようなファンドではなく、一時的にも長期的にも減る可能性がある。
預金とは確実に一線を引くべき性質の商品です。
2015年8月31日時点の目論見書から抜粋したセゾン投信の資産配分はこのようになります。

資産配分を拝見すると、日本株式は3.8%、日本債券は8%という比率です。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは「世界分散投資」であるため、日本は「世界の一部」に過ぎません。
8資産均等型や4資産均等型のファンドの配分と比べると国内の株・債券の比率が少なく、外国資産の割合が高いのです。
そして、米国株式は27%。米国債券は21.6%です。
これがどういうことかというと、私は「ドル/円の為替リスクを他のファンドより受けやすいのだろう」と思いました。
事実、リーマンショック時ではセゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、資産を回復するまで他のバランスファンドと比べて時間を要したと記憶しています。
これは別に難しい話ではなく。
「外国の資産が多いんだから、円高時は円資産が多く組み込まれている他のファンドよりも資産の減少率が大きい」というごく単純な結果が推測されます。
勘違いしてはいけないのは、これは「デメリット」ではありません。
世界経済が成長すればセゾン投信もより成長しますし、不遇の時代を乗り越えて円安になればもっと資産は増えます。
価値が下がると言うことは、たくさん買えるということです。
言うなれば、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがそういう商品だというだけです。
恐ろしいのは「含み損になること」そのものではなく、
「損失になる可能性がある、というごく単純で当たり前の事実を認識しないで預金代わりのものだと思って始める」、ということだと思います。
「信頼できるファンドだから損失にはならないだろう」とか、「皆が絶賛するのだから預金のように安全なのだろう」、と考えている人は申し込む前に今一度、投資家に事前に交付される目論見書に1から10まで目を通すことをお勧めします。
バランスファンドで楽して運用するのは大いに結構で、私もセゾン投信に投資して楽していますが、
「自分が一体何の資産に投資していて、どんなリスクがあって、どんな損失になる可能性が考えられるのか」ということは頭に入れて続けていくべきものです。
長期投資ならなおさら。
投資に使うお金は自分のお金で、投資は自己責任です。
なお蛇足ですが、預金のような「元本保証で、利率が決まっている」金融商品が欲しい人は「まんま預金」か、「個人向け国債」が良いと思います。
- 関連記事
-
- セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは預金代わりにならないよ
- 密やかにセゾン投信の積み立てが始まっていた
