素人が考える、「投資は自己責任で」
最近相場が良いためか、「投資を始めました」という新しい投資ブログを見かけることが多くなりました。
(なお老舗の投資ブログでは「リーマンショック前では投資ブログの数が増えて、リーマンショック後は減ったなあ」と回想しているのを拝見したことがありますので注意しなくては)
当ブログは「独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ」なので投資に限らずものすごく雑多なことを書いているブログですが、相互リンクさんに投資ブログが多いので投資ブログと認識していただいている場合もあるようです。感謝感謝。
私は投資に関して恐ろしいほどに素人なのですが、しかし「〇〇さんのブログを見てなんだか良さそうだから、私も始めよっと♪」というブログも拝見し、少し注意すべきではないかと思い書いてみることにしました。
いくら相場が良くても、他人が儲かっていても、いかに良さそうなものでも、投資は自己責任ということです。
(なお老舗の投資ブログでは「リーマンショック前では投資ブログの数が増えて、リーマンショック後は減ったなあ」と回想しているのを拝見したことがありますので注意しなくては)
当ブログは「独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ」なので投資に限らずものすごく雑多なことを書いているブログですが、相互リンクさんに投資ブログが多いので投資ブログと認識していただいている場合もあるようです。感謝感謝。
私は投資に関して恐ろしいほどに素人なのですが、しかし「〇〇さんのブログを見てなんだか良さそうだから、私も始めよっと♪」というブログも拝見し、少し注意すべきではないかと思い書いてみることにしました。
いくら相場が良くても、他人が儲かっていても、いかに良さそうなものでも、投資は自己責任ということです。
◆様々な投資手段は「ツール」に過ぎず、個人によって最適なものは異なる
まず、インデックス投資や株式投資、FXなどの「投資(投機も含む)」は、資産形成のためのツールに過ぎないということです。
私にとっては車や包丁と同じ、道具です。
言うなれば、「良い投資方法を教えてくれ」とする疑問・質問は、「とても良いハサミはどれか」というものと全く同じ類の質問です。
私にとっては。
皆さんは良いハサミはどれかと聞かれて、どれを「これが良いハサミだ」と答えるでしょうか。
まず良いハサミを選ぶにも、目的から既に分岐します。
「紙を切りたい」「肉を切りたい」「布を切りたい」…
ハサミを使う人が布を切りたいのなら、一般的に裁ちバサミが最適なハサミであるということになります。
では裁ちバサミを選ぶのに、これも右利きの人と左利きの人、指の細い人、太い人、使いやすいハサミは異なります。
人によっては値段に比して切れ味の良い「コストパフォーマンスの優れているハサミ」を選び、
人によっては人間国宝の職人の作った至高の逸品を「これが優れたハサミだ」とし、
人によっては「ウチには小さい子供がいるし裁縫なんてしないからハサミなんていらない」とハサミ自体の保有を拒否する人もいます。
つまり、「万人にとって最も良いハサミ」は存在しません。
アメトーーク!かなんかで家電芸人に対して宮迫さんが「いっちゃんええやつ頂戴」とリクエストしたら家電芸人のツッチーから「何の機能が要るのか要望を言え!それがなくていっちゃんええやつなんかない!」とキレられていたような。あれと同じです。
どうでもいいけど「いっちゃんええやつ」って響きかわいいよね。
投資も同じ。
人によって運用の目標(いくら増やしたいのか、年率何%を目指すのか)が異なり、
人によって運用想定期間が異なり、
人によって運用資金も収入も貯金も支出も異なり、
人によってライフプランが全然違うし、立っているステージも異なる。
全てが同じ人なんていないので、せいぜい素人にできることは
「自分と資産状況や人生のステージが似た人や、マネーリテラシーや金融知識が高そうな人を探して参考にする」程度のことです。
つまり他人が着ている服が自分に合うかどうかはわからないということ。
これを認識すると、「信頼できそう/頭が良さそうな〇〇さんがやっているから、自分も…」とはならないはずです。
◆「販売者」「情報の提供者」は責任を負わない
金融広報中央委員会が提供している「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成26年)」に、
「金融資産残高が減少した理由(金融資産保有世帯のうち金融資産残高が減った世帯)」、
つまり「投資したお金が元本割れした理由は何だと思うか」という趣旨の問いがありますが、
1.自分の相場についての予想が外れたのであるから、仕方ない 70.7%
2.自分が元本割れするリスクをよく理解していなかったのであるから、それは仕方ない 18.7%
3.相場の変動によって元本割れするリスクを金融機関が十分に説明しなかったためだ 7.2%
4.著しい誤解を招く広告・勧誘を金融機関から受けたためだ 3.3%
大雑把に分けると1と2は自己責任。3と4は売った金融機関のせいだと思っているということです。
10%以上の人間、つまり約10人に1人が「自分のせいじゃなくて、説明しなかった金融機関が悪い」と回答しているということになります。
厳密に言えば2の「よく知らずに買っちゃって損した人」が損した人のうち5人に1人はいるってのも結構衝撃だけどさ…
このデータから導けることは、正しくリスクを理解して運用している人間は7割程度に留まるということです。
ちなみにこの調査の「元本割れ経験のある世帯」の母数は1005世帯です。
なお、このうち20代は1の理由が100%。なんと全員「自己責任」を認識している…と思いきや母数4だった、あてにならねえ…
70代以上の方では1が64.1%、2が22.5%、3が8.7%、4は4.3%。
これを見るとやっぱおじいちゃんおばあちゃんが狙われるのかなあと思ったりするわけですが、それはまた別の話だよな。うん。
さて、当然ですが金融機関はただの「販売窓口」です。
「善意で儲けさせてくれる人」ではありません。
つまり、リスクの説明は法的義務の範囲内で行えばよいわけです。
懇切丁寧に顧客を慮って「これダイレクトに為替に連動してるんで、ちょっと円高になったらメッチャクチャ損失を被りますよ」「手数料実はクッソ高いんですよ」なんて説明してくれません。
だって、会社が儲かるノルマ商品を買ってくれる人がいないと困ってしまうわけです。
ある商品の説明ページ見ればクソ高い為替手数料の記載だけすっげーわかりづらい別リンクになってて、ゴミみたいに小さい文字のリンクをクリックして、リンク先の一番下までスクロールしないと出てこなくて、さらに辿り着いた答えはフォントいくつだよってくらい極小の字で記載されている。
都合の悪いことは悉くわからないような構成になっているのですが、でも「書いてある」のですから法的義務は果たしているわけです。
つまり見るところはパンフレットの表紙に書いてある目立つ大きな字じゃありません。
真に読み込まなくてはならないのは目立たないところに書いてある極小文字です。
「金融機関にとっては不都合だから隠したいけど記載しないといけない情報」は小さく目立たないところに書くしかない。
これを読み込んで初めて、損失を被った時に「説明が足りない」と文句を言えるわけです。
この「金融機関のせいだ」と言っている10人に1人は、読んだんですかね。
同様に、投資ブログの運営者に「これこれがわからないので(ただで)教えてください」「売買タイミングや保有銘柄を明示しないのはおかしいではないですか」「あなたが行っているのは本当にいい投資法なんですか」と聞くのは筋違いだということです。
◆投資は「減ることがある」
当然ながら投資は価値の変動するものに財を投じるという行為なので、「減る可能性がある」ということです。
私は素人なんで、「インデックス投資やらドルコスト平均法やらでリスクが変動云々」を論じるのは非常にめんどくさいと思っているので、ごくシンプルに「買った分だけリスクを取る(減る可能性がある)」と思っています。
というわけで投資額はかなり少なめですが、代わりにどのような暴落が来ても生活には支障がありません。
分散投資だろうが集中投資だろうがドルコスト平均法だろうが一括投資だろうが、リスク資産に財を投じる時点でリスクを取っていることには違いない。
また、投資先や手法によりリスクが低減するんだ云々と論じても、投資に伴うリスクそのものが減っているわけではないと思います。
インデックス投資は「複数資産を組み合わせることで資産価値の変動幅が低減する」と”言われている”ということであって、「投資に付随する諸々のリスク」が減るわけではないと思いますんでそこんとこ注意していきたいですね。
どんなリスクがあるかってそりゃ目論見書なりの商品説明にメッチャ小さい字で書いてあります。
自分にとっての最適な方法なんて、誰も教えてくれません。
自分で考えるしかないのだと思います。
あくまで個人の感想ですが。
素人の戯言でした。
まず、インデックス投資や株式投資、FXなどの「投資(投機も含む)」は、資産形成のためのツールに過ぎないということです。
私にとっては車や包丁と同じ、道具です。
言うなれば、「良い投資方法を教えてくれ」とする疑問・質問は、「とても良いハサミはどれか」というものと全く同じ類の質問です。
私にとっては。
皆さんは良いハサミはどれかと聞かれて、どれを「これが良いハサミだ」と答えるでしょうか。
まず良いハサミを選ぶにも、目的から既に分岐します。
「紙を切りたい」「肉を切りたい」「布を切りたい」…
ハサミを使う人が布を切りたいのなら、一般的に裁ちバサミが最適なハサミであるということになります。
では裁ちバサミを選ぶのに、これも右利きの人と左利きの人、指の細い人、太い人、使いやすいハサミは異なります。
人によっては値段に比して切れ味の良い「コストパフォーマンスの優れているハサミ」を選び、
人によっては人間国宝の職人の作った至高の逸品を「これが優れたハサミだ」とし、
人によっては「ウチには小さい子供がいるし裁縫なんてしないからハサミなんていらない」とハサミ自体の保有を拒否する人もいます。
つまり、「万人にとって最も良いハサミ」は存在しません。
アメトーーク!かなんかで家電芸人に対して宮迫さんが「いっちゃんええやつ頂戴」とリクエストしたら家電芸人のツッチーから「何の機能が要るのか要望を言え!それがなくていっちゃんええやつなんかない!」とキレられていたような。あれと同じです。
どうでもいいけど「いっちゃんええやつ」って響きかわいいよね。
投資も同じ。
人によって運用の目標(いくら増やしたいのか、年率何%を目指すのか)が異なり、
人によって運用想定期間が異なり、
人によって運用資金も収入も貯金も支出も異なり、
人によってライフプランが全然違うし、立っているステージも異なる。
全てが同じ人なんていないので、せいぜい素人にできることは
「自分と資産状況や人生のステージが似た人や、マネーリテラシーや金融知識が高そうな人を探して参考にする」程度のことです。
つまり他人が着ている服が自分に合うかどうかはわからないということ。
これを認識すると、「信頼できそう/頭が良さそうな〇〇さんがやっているから、自分も…」とはならないはずです。
◆「販売者」「情報の提供者」は責任を負わない
金融広報中央委員会が提供している「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成26年)」に、
「金融資産残高が減少した理由(金融資産保有世帯のうち金融資産残高が減った世帯)」、
つまり「投資したお金が元本割れした理由は何だと思うか」という趣旨の問いがありますが、
1.自分の相場についての予想が外れたのであるから、仕方ない 70.7%
2.自分が元本割れするリスクをよく理解していなかったのであるから、それは仕方ない 18.7%
3.相場の変動によって元本割れするリスクを金融機関が十分に説明しなかったためだ 7.2%
4.著しい誤解を招く広告・勧誘を金融機関から受けたためだ 3.3%
大雑把に分けると1と2は自己責任。3と4は売った金融機関のせいだと思っているということです。
10%以上の人間、つまり約10人に1人が「自分のせいじゃなくて、説明しなかった金融機関が悪い」と回答しているということになります。
厳密に言えば2の「よく知らずに買っちゃって損した人」が損した人のうち5人に1人はいるってのも結構衝撃だけどさ…
このデータから導けることは、正しくリスクを理解して運用している人間は7割程度に留まるということです。
ちなみにこの調査の「元本割れ経験のある世帯」の母数は1005世帯です。
なお、このうち20代は1の理由が100%。なんと全員「自己責任」を認識している…と思いきや母数4だった、あてにならねえ…
70代以上の方では1が64.1%、2が22.5%、3が8.7%、4は4.3%。
これを見るとやっぱおじいちゃんおばあちゃんが狙われるのかなあと思ったりするわけですが、それはまた別の話だよな。うん。
さて、当然ですが金融機関はただの「販売窓口」です。
「善意で儲けさせてくれる人」ではありません。
つまり、リスクの説明は法的義務の範囲内で行えばよいわけです。
懇切丁寧に顧客を慮って「これダイレクトに為替に連動してるんで、ちょっと円高になったらメッチャクチャ損失を被りますよ」「手数料実はクッソ高いんですよ」なんて説明してくれません。
だって、会社が儲かるノルマ商品を買ってくれる人がいないと困ってしまうわけです。
ある商品の説明ページ見ればクソ高い為替手数料の記載だけすっげーわかりづらい別リンクになってて、ゴミみたいに小さい文字のリンクをクリックして、リンク先の一番下までスクロールしないと出てこなくて、さらに辿り着いた答えはフォントいくつだよってくらい極小の字で記載されている。
都合の悪いことは悉くわからないような構成になっているのですが、でも「書いてある」のですから法的義務は果たしているわけです。
つまり見るところはパンフレットの表紙に書いてある目立つ大きな字じゃありません。
真に読み込まなくてはならないのは目立たないところに書いてある極小文字です。
「金融機関にとっては不都合だから隠したいけど記載しないといけない情報」は小さく目立たないところに書くしかない。
これを読み込んで初めて、損失を被った時に「説明が足りない」と文句を言えるわけです。
この「金融機関のせいだ」と言っている10人に1人は、読んだんですかね。
同様に、投資ブログの運営者に「これこれがわからないので(ただで)教えてください」「売買タイミングや保有銘柄を明示しないのはおかしいではないですか」「あなたが行っているのは本当にいい投資法なんですか」と聞くのは筋違いだということです。
◆投資は「減ることがある」
当然ながら投資は価値の変動するものに財を投じるという行為なので、「減る可能性がある」ということです。
私は素人なんで、「インデックス投資やらドルコスト平均法やらでリスクが変動云々」を論じるのは非常にめんどくさいと思っているので、ごくシンプルに「買った分だけリスクを取る(減る可能性がある)」と思っています。
というわけで投資額はかなり少なめですが、代わりにどのような暴落が来ても生活には支障がありません。
分散投資だろうが集中投資だろうがドルコスト平均法だろうが一括投資だろうが、リスク資産に財を投じる時点でリスクを取っていることには違いない。
また、投資先や手法によりリスクが低減するんだ云々と論じても、投資に伴うリスクそのものが減っているわけではないと思います。
インデックス投資は「複数資産を組み合わせることで資産価値の変動幅が低減する」と”言われている”ということであって、「投資に付随する諸々のリスク」が減るわけではないと思いますんでそこんとこ注意していきたいですね。
どんなリスクがあるかってそりゃ目論見書なりの商品説明にメッチャ小さい字で書いてあります。
自分にとっての最適な方法なんて、誰も教えてくれません。
自分で考えるしかないのだと思います。
あくまで個人の感想ですが。
素人の戯言でした。
