分配型投信、どのように考えるか
多くのインデックス投資ブロガーに、悪だと言わんばかりにものすごく嫌われている分配型投信。
ともあれ、証券会社の投資信託の売り上げランキングや人気ランキングには分配型投信は多くランクインしています。
(本当の人気なのか、証券会社のプッシュ商品なのかは庶民にはわかりませんが…)
今月から、投信のトータルリターンを明記するように義務付けられましたね。
一体、どのように捉えれば良いのでしょうか?
※私は分配型投信を買う予定はありませんが、投資に正解はないと思っているので分配型投信を買う人を否定するつもりはありません。 投資は各々が自分で判断し、責任が取れる範囲で行えば良いことだと思っています。
ともあれ、証券会社の投資信託の売り上げランキングや人気ランキングには分配型投信は多くランクインしています。
(本当の人気なのか、証券会社のプッシュ商品なのかは庶民にはわかりませんが…)
今月から、投信のトータルリターンを明記するように義務付けられましたね。
一体、どのように捉えれば良いのでしょうか?
※私は分配型投信を買う予定はありませんが、投資に正解はないと思っているので分配型投信を買う人を否定するつもりはありません。 投資は各々が自分で判断し、責任が取れる範囲で行えば良いことだと思っています。
まず、インデックス投資家に分配型投信が嫌われる理由を考えてみます。
私のメイン投資はインデックス投資なので、私もインデックス投資家と言えるでしょう。
「私が分配型投信を買わない理由」を挙げます。
つまりデメリットですよね。
・一般的に高コストである
インデックス投資家は基本的に「バイ・アンド・ホールド」。買ったら持ち続ける、というスタンスなので、長期的な目線でコストを非常に重視します。信託報酬が高いというのは論外なのです。
・ファンドが分配金を出すと基準価額が下がる
分配金とは、ファンドが運用の結果得た収益の一部を、ファンド保有者に還元するお金のこと。
ただし、必ずしも運用益とは限らず、配当金とは全く異なるものです。
また、分配金は運用益ではなくファンドの純資産(ファンド全体の資産)から支払われるため、ファンドの成績が芳しくない場合、投資元本を取り崩して分配金が支払われることになります。
これは、純資産が多いから安心でしょ!ということではありません。
純資産は「ファンドの規模」を表すもの、「収益状況」を表すのは基準価額です。
分配金を出すとファンドの基準価額は100%下がります。
これは、「分配金を出すことでファンド自体のプラスリターンが下がる」とインデックス投資家は判断します。
・分配金には税金がかかる
分配金には2種類あり、「普通分配金」と「特別分配金(元本払戻金)」があります。
普通分配金の場合は課税されるため、分配金を受け取ると税制上不利と言えます。
分配金を嫌うインデックス投資家は時間(複利)を目線に入れている再投資派です。
・隠れコストがある
分配金は多くの場合、「円(建て)」で受け取るものですが、投資先が外貨資産の場合、為替手数料がかかります。
毎月分配型の場合は、1年に12回も為替手数料を支払うことに。
・投資対象がハイリスクであるものが多い
投資対象がハイリスクなデリバティブであったり、通貨選択型であったり、カバードコールを組み込むなど初心者には仕組みを理解しづらい構成になっているものが多いです。
というわけで、インデックス投資家のスタンスに分配型投信は性質的に合わないんですよね。
「証券会社が儲かる商品」とも捉えられるものも多い。
--------------------------------------------
では、分配型投信は批判されなければならないものなのでしょうか。
これは「バイ・アンド・ホールドをするつもりで見る」から分配型投信が悪に見えるのだと思います。
分配型投信で利益を上げている人も実際にいるのです。
ハイリスクな対象に投資するアクティブファンドであることも多いからです。
(分配型投信じゃなくて利益を再投資するファンドだったら、もっと…って私なら考えちゃうけれども)
分配型投信にはキャッシュが定期的に手に入るというメリット(インデックス派にはデメリットですが)があります。
分配金の使用用途を「投資以外の用途」にしていてこれをありがたいと思う人もいるでしょう。
私は投資資金と生活資金と今後使う予定のあるお金は完全に分ける派なので分配金のキャッシュは必要ありませんし、
「分配金で新しい投資商品を買おう(二次投資)」ということも考えません。
が、「分配金を出すとファンドの基準価額が下がる」ということを正しく理解した上でキャッシュをいただきながら運用する分には全く問題ないと思います。
インデックス投資家と分配型投資家の論争は、両者に「ほうほう」と思うところあっておもしろいんですけどね。
預言者でもなければどれが正解とかわからないんだから、詳しい人達の意見を参考にしつつ、自分で調べつつ、生活や性格に合った好きなの選べば良いです。
では、「分配型投信を買ってはいけない人」はどんな人なのでしょうか。
・「ファンドが分配金を出すと基準価額が下がる」 という意味がわからない人
仕組みをわかっていないものに投資してはいけません。
・長期での資産形成を目的としている人
理由は上記の通り。
・分配金=運用益だと思っている人
分配金が高い=ファンドが利益を上げている と思っている人
これはよく言われることですが、分配金を配当金と勘違いしている人がいるそうな。
よくインデックス投資家の人達が 「買っている人は、よく知らずに騙されている人が多いのでは!?」 と推測しているのを見ますが、分配型投信を買っている人を実際周りで見たわけじゃないからわからないですね。
言われるほど分配型派で「仕組みを根本的に理解してない」「騙されている」人ってそんなにいるのかしら。
銀行に高利回りって言われて言われるままに買っちゃった~みたいな人は一定数はいるでしょうけれど。
私は買いませんが、投資はストレスフリーであることも大事だと思います。
投資は自己責任で

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私のメイン投資はインデックス投資なので、私もインデックス投資家と言えるでしょう。
「私が分配型投信を買わない理由」を挙げます。
つまりデメリットですよね。
・一般的に高コストである
インデックス投資家は基本的に「バイ・アンド・ホールド」。買ったら持ち続ける、というスタンスなので、長期的な目線でコストを非常に重視します。信託報酬が高いというのは論外なのです。
・ファンドが分配金を出すと基準価額が下がる
分配金とは、ファンドが運用の結果得た収益の一部を、ファンド保有者に還元するお金のこと。
ただし、必ずしも運用益とは限らず、配当金とは全く異なるものです。
また、分配金は運用益ではなくファンドの純資産(ファンド全体の資産)から支払われるため、ファンドの成績が芳しくない場合、投資元本を取り崩して分配金が支払われることになります。
これは、純資産が多いから安心でしょ!ということではありません。
純資産は「ファンドの規模」を表すもの、「収益状況」を表すのは基準価額です。
分配金を出すとファンドの基準価額は100%下がります。
これは、「分配金を出すことでファンド自体のプラスリターンが下がる」とインデックス投資家は判断します。
・分配金には税金がかかる
分配金には2種類あり、「普通分配金」と「特別分配金(元本払戻金)」があります。
普通分配金の場合は課税されるため、分配金を受け取ると税制上不利と言えます。
分配金を嫌うインデックス投資家は時間(複利)を目線に入れている再投資派です。
・隠れコストがある
分配金は多くの場合、「円(建て)」で受け取るものですが、投資先が外貨資産の場合、為替手数料がかかります。
毎月分配型の場合は、1年に12回も為替手数料を支払うことに。
・投資対象がハイリスクであるものが多い
投資対象がハイリスクなデリバティブであったり、通貨選択型であったり、カバードコールを組み込むなど初心者には仕組みを理解しづらい構成になっているものが多いです。
というわけで、インデックス投資家のスタンスに分配型投信は性質的に合わないんですよね。
「証券会社が儲かる商品」とも捉えられるものも多い。
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では、分配型投信は批判されなければならないものなのでしょうか。
これは「バイ・アンド・ホールドをするつもりで見る」から分配型投信が悪に見えるのだと思います。
分配型投信で利益を上げている人も実際にいるのです。
ハイリスクな対象に投資するアクティブファンドであることも多いからです。
(分配型投信じゃなくて利益を再投資するファンドだったら、もっと…って私なら考えちゃうけれども)
分配型投信にはキャッシュが定期的に手に入るというメリット(インデックス派にはデメリットですが)があります。
分配金の使用用途を「投資以外の用途」にしていてこれをありがたいと思う人もいるでしょう。
私は投資資金と生活資金と今後使う予定のあるお金は完全に分ける派なので分配金のキャッシュは必要ありませんし、
「分配金で新しい投資商品を買おう(二次投資)」ということも考えません。
が、「分配金を出すとファンドの基準価額が下がる」ということを正しく理解した上でキャッシュをいただきながら運用する分には全く問題ないと思います。
インデックス投資家と分配型投資家の論争は、両者に「ほうほう」と思うところあっておもしろいんですけどね。
預言者でもなければどれが正解とかわからないんだから、詳しい人達の意見を参考にしつつ、自分で調べつつ、生活や性格に合った好きなの選べば良いです。
では、「分配型投信を買ってはいけない人」はどんな人なのでしょうか。
・「ファンドが分配金を出すと基準価額が下がる」 という意味がわからない人
仕組みをわかっていないものに投資してはいけません。
・長期での資産形成を目的としている人
理由は上記の通り。
・分配金=運用益だと思っている人
分配金が高い=ファンドが利益を上げている と思っている人
これはよく言われることですが、分配金を配当金と勘違いしている人がいるそうな。
よくインデックス投資家の人達が 「買っている人は、よく知らずに騙されている人が多いのでは!?」 と推測しているのを見ますが、分配型投信を買っている人を実際周りで見たわけじゃないからわからないですね。
言われるほど分配型派で「仕組みを根本的に理解してない」「騙されている」人ってそんなにいるのかしら。
銀行に高利回りって言われて言われるままに買っちゃった~みたいな人は一定数はいるでしょうけれど。
私は買いませんが、投資はストレスフリーであることも大事だと思います。
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