「にわか投資家」が短期売買で損する理由

「素人は投資で勝てない」

これは世間でもよく言われることで、もちろん知識も経験も持たない素人が投資に手を出すと火傷する、というのは投資経験の有無に関わらず誰でもそう思うでしょう。

しかし、
未来の相場が読めないのはプロも素人も皆同じこと。

例えるなら、

「FXはゼロサムゲームで相場は上がるか下がるかしかないんだから、知識や経験の無い人でも1/2の確率でプラスになる」

ということです。 極論ですけれど。

厳密には1/2ではなくスプレッド(手数料)分不利ですが、FXでドルを持った時、相場は上がるか下がるかしかありません。1ドルの価値が日本円で円安円高のどちらに、何円動くのか、これは誰にもわかりませんから、何も知識がなくとも1円か1万円かはわかりませんが、いくらであれプラスになる確率は五分に見えます。

という前置きはここまでとして、

これは少額・短期間ながらFX・個別株・インデックス投資・純金積立など、いくつかつまみ食いのように投資をやってみて思うことですが。

この前置きが正しくても、素人は短期売買で勝てません。

なぜなのか、にわか投資家の私の思考で説明したいと思います。




にわか投資家は損をしたくないので、事前に成功例、失敗例、トレーダーのブログ等、事例をたくさん調べます。

そして、一般的には短期的な投資では「損小利大」と言うスタイルのトレーダーが勝つことを知ります。

「損になったらさっさと被害が少ないうちに損を確定して(これを「損切り」と言います)、利益が出ている時はもっと伸びるまで待て。
損を確定するのが嫌だ? んなもん最終的にトータルでプラスならいいんだよォ!」という考え方です。

要は「リスクの管理をしっかり行えて、負けない(相場に残り続ける)人間」が勝てるということです。
負けないということは相対的に勝てるということです。

とっても簡単そうに見えますが、 ”言うは易し行うは難し” です。

いやいや、損小利大の法則を知っていたら、待てるよ。
まめに損を確定して、利益が出ている時は焦らなければいいんでしょ。

にわか投資家はそう思います。

そうして持ったポジションは1/2の確率が当たってプラスになりました。
ある日、2000円の利益。次の日は+3000円。次も+2000円。
上がる上がる、うふふのふ。
もっと育つが良い。

しかし大事に温めていたプラスのポジションは、その後突き抜けることはなく、戻り、マイナスになってしまいます。

昨日まで1万円のプラスだったポジションが、今日はマイナス2000円。
その次はマイナス3000円。次の日も更にマイナスへ。
(金額はわかりやすくするための例です。実際はチキンなので桁がひとつ少ないです)

一度プラスになって調子が良かったポジションがマイナスになると、こう思います。



「利益確定しとけばよかった~~~!」

そうして今度は、「これくらいが適当か」と、ある程度の利鞘で利益確定するようになります。
利益を逃さないようにOCO注文(利益確定と損切りを同時にできる注文のことよ)を利用するなど小技も覚えます。

そうしてコツコツ利益を積み重ねるか、もしくは多少粘って ある程度の利益が出たら決済します。



一方、損が出た時はどうなるでしょう。

損小利大を知っているにわか投資家は、こう思います。

「損切りをしっかりしなければ」

そして、ある程度マイナスになると、損切りします。

しかし、せっかく損切りしたのに、相場はその後回復し、しかも損切りせずに持ち続けていればプラスになるくらいまで上昇。

一度損切りした後にまたもとの相場に戻ってくる、ということを経験すると、こう思います。

もったいないことをしてしまった。
なんだ、損切りする必要なかったじゃないか。損切りライン、早すぎたかな?


そう思い、次の時は同じラインで損切りしなくなり、損切りラインを引き下げます。

悪いことに、これが高確率で「戻らないまま損になる」のであれば諦めもつくのですが、
実際多くは一度マイナスになっても戻ってくるということを知ってしまいます。

そして多少の損では、こう思います。


またすぐに戻るかもしれない。

相場が思惑と違う方に動いても、待っていれば一度マイナスに転じても回復する。
多くはそれでうまくいくのです。

そして損切りの頻度は減ります。
なぜなら、「損を確定する回数」は少しでも少ない方が良いからです。

そうして、「失敗の少ないトレード」をコツコツと堅実に行います。



そんな時、やってきます。

恐怖の「コツコツドカン」のお時間。

ある時は、前触れなく、突然に。
またある時は、真綿で首を絞めるかのような緩やかさで。

多くの相場は望みとは違う方に動いても、しばらくすると思惑通りに戻ってくるのですが。
たまに本当に変動したまま戻ってこない相場があります。

一度ドーンと行ってしまうと、今度は損切りするには躊躇するような、後戻りできない損失になる。
ドカンとやられます。

この「ドカン」は、何もレバレッジ取引や信用取引をしていなければ大丈夫ということではありません

ドカンとは、「これまでの利益幅に対して比較にならないほどの損失」ということです。
つまり、何十万という損失を被るということではなく、FXの最少取引単位やミニ株で300円や500円程度で利益確定していた投資家が、突然1万円の損失を被るということもドカンです。

この年一回、数か月に一回の相場変動は、これまでにコツコツ積み重ねた利益を吹き飛ばしてドカンとマイナスになります。
まさにここ数年、数か月の円安の流れ。

もうしばらく、ドルが85円の時代は来ませんよね。

私のバーチャルトラリピもコツコツドカン、やりました。

トラリピがアカンことになっていた

黒田バズーカ発射時、「売り」でやっていてコツコツドカンを一瞬で食らった人もいるはず。
また、世間で言われている通りにこれから円安になると、ゆる~やかに損を積み重ねて結果的にドカンをやる人もいるでしょう。

にわか投資家が勝てないのは、「相場がどちらに動くか読めない」…と言うより、

何%の損失で損切りするのか。
何%の利益で利確するのか。
損切りと利益確定のルールが確立できていないことにより、いつか負けるからです。

私が短期アクティブ投資の上限額を「総資産の5%まで(できれば3%)」としているのは、
心の余裕を持つため、休みたい時にいつでも休めるようにするため、というのがありますが、
短期売買におけるルールが経験がなさすぎて確立できていないという理由もあります。

まあ普段働いていますし、相場にそうそう張り付いてもいられないし、売買経験もそんなにないし、そもそも知識ないし。

そう考えるとやっぱり思考停止できるインデックス投資が生活にも性格にも合ってるのかなと思いますね。
インデックス投資は損切りが必要ないし、素人でもずっと市場に残り続けられるから。


素人の短期投資は多くは投機だと思うから、にわか投資家の皆さんはほどほどにね
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No title

天の声が聞こえてきたので、、にわか投資家仲間のわたくしも、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!(え?呼んでないって?まぁまぁそういわずに(^^ゞ)

わかるわかる、うんうん、そうそう。
これまで何度もやってますヨ、コツコツ、ドカーン&(´・ω・`)ショボーン

ここまで冷静に分析できているITTINさんには、是非、本格的にアクティブ運用100%にチャレンジして欲しいなぁ。(素質あると思いますヨ:my直感)

にわか投資家というよりも

私は基本的にガチンコではプロには絶対勝てないと思います。

プロ投資家はいうなれば情報量も知識量もシステムも投入人数も桁違い。動きが読めないのが同じでも対応力が圧倒的です。

株やFXを本などで勉強します。それで勝てるような気になりますが、本を書いているのは元プロや現役のプロなので、本で勉強した手法をそのまま実践するとプロに出し抜かれて必ず負けると思いますね。(*^_^*)

勉強してもあまり勝てないのはその辺りが原因でしょう。

逆にそのプロに負けないようにと思ったら、プロが絶対しない手法で勝負するゲリラ戦術しかありません。

インデックス投資はプロはしませんから素人でも勝てる手法かもしれません。

ただ、インデックス投資ってもの凄く知識がいるし、運用も結構複雑に思えます。
「誰でもできる」とブログ書いているインデックス投資家の人は、株やFXトレーダーより投資に詳しい人多いですね(*^_^*)

Re: No title

> 悠太郎さん

おはようございます。
いらっしゃいませ。

>ここまで冷静に分析できているITTINさんには、是非、本格的にアクティブ運用100%にチャレンジして欲しいなぁ。

損切り嫌いでコツコツドカン派から、今度はノイズでも損切りしてしまうような損切り貧乏になる気がします(笑)
100%アクティブ運用するぜ!と捻出した資金は今、優待株運用になっているので向いてないんでしょうね。

コメントありがとうございます!

Re: にわか投資家というよりも

> しらいゆうきさん

おはようございます。

投入金額が文字通り桁違いでヘッジ手法も豊富な機関投資家。
おっしゃる通り機関投資家は個人とは一線どころか何線も画した領域にいると思います。
勝負したくはありませんが、小銭だろうが投資した時点で機関投資家と同じ土俵にいるということは忘れてはいけませんね。
しらいさんはFXで残り続けていらっしゃるのですごいなあと思います。

>インデックス投資はプロはしませんから素人でも勝てる手法かもしれません。
インデックス投資は市場に投資し平均を取る投資なので、負けもしない代わりに勝ちもしません。
資産が増えても「プロトレーダーに勝った」ではなく「市場が成長している」ということになります。
勝ち負けがあるとすれば、どこかのアクティブファンドには勝っていますが、どれかには必ず負けています。
ゼロサムの個別投資と異なるところです。

>ただ、インデックス投資ってもの凄く知識がいるし、運用も結構複雑に思えます。
>「誰でもできる」とブログ書いているインデックス投資家の人は、株やFXトレーダーより投資に詳しい人多いですね(*^_^*)

私は思考停止しながら運用していますが、すごい方はトレーダー顔負けの知識ですよね。
彼らには及びませんが、参考にさせていただきつつ私もこれからも勉強しようと思います。

コメントありがとうございます!

No title

機関投資家で働いていましたが、個人とは情報網が違います。
アメリカ、ヨーロッパ、シンガポールなどに拠点があるので、
24時間チェックしてますw。
委託しているファンドマネージャーなどから、個人では到底入手できない情報が個人が知るはるか前にもたらされます。
機関投資家は余程のことがない限り、そんなに頻繁に売り買いしません。(債権部門は特に)
個人も機関投資家も長期保有、分散投資が基本です。

Re: No title

> 名無しさん

こんばんは。
機関投資家の方のコメントをいただけるとは!
お詳しい経験談をありがとうございます。

>機関投資家は余程のことがない限り、そんなに頻繁に売り買いしません。
そうなんですか~、意外でした。参考になります。
イメージとしては機関投資家(戦車)同士で戦争しているところに、個人投資家(歩兵)が爆撃に巻き込まれるか、おこぼれをあずかる印象ですが。

こういうお話を聞くと個人で勝っている(生き残っている)人ってすごいなあと思いますね。

>個人も機関投資家も長期保有、分散投資が基本です。
基本姿勢は一緒なのですね。
コメントありがとうございます!
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プロフィール

ITTIN

Author:ITTIN
会社員地味子。2016年12月にひっそりと結婚。
独身時資産は2500万くらいあるよ。
資産公開・内訳
<推移>( )内は前年比
2009年23歳 238万(+202万)
2010年24歳 498万(+260万)
2011年25歳 720万(+222万)
2012年26歳1032万(+312万)
2013年27歳1369万(+337万)
2014年28歳1738万(+369万)
2015年10月2000万円達成

2016年2月、本を出したよ。
素敵なレビューを書いていただき感謝!
書評一覧

29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた




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