珍妙なネットワークビジネスに遭遇した話2
珍妙なネットワークビジネスに遭遇した話1の続きです。
試着室の中には、私、紹介者の知人、美人さん、陽気なお姉さんの4名。
美容関連の勧誘は、まず「アナタこれじゃダメよ!〇年後にはこんなふうにたるんじゃう!なりたくなかったらウチの商品を使わないと!」と不安を煽るという手口が使われるので、ボロクソ言われるのではないかと思っていたのですが、ここは違いました。
私のサイズを測定した時に「スゴ~イ、ITTINさん、細いよね~!」「ITTINさんって、かわいいよね~!」と褒めてくれました。
試着室もおしゃれでかわいい小物が置いてあり、おかげで試着室の雰囲気は和やかなもの。
「今のあなたもかわいいけど、これを使うともっと素敵な理想の自分になれるよ!」という方針のようです。
マニュアルで「最初は褒めろ」となっているんでしょうが わかっていても褒められて悪い気はしません。
「これを身につけていれば、下着に合った体型になってくるのよ~」
「これを着けるとリンパの流れが良くなってむくみも取れるのよ~」
「脂肪が邪魔をして、背中に筋肉がつきにくくなってるの。これはそれを矯正してくれるから、筋肉がついて姿勢が良くなるよ」
「〇〇さんはO脚が治ったし、△△さんは、ウエストすごく細くなったんだよ~」
ここまでは「ふむふむ」で済む話だったのですが。
「これを着けると体型が補整されるだけでなく、いろんな病気が治るのよ~内臓が正しい位置に来るからね」
「〇〇ちゃんはこれで▲▲の病気が治ったし、■■ちゃんは性格が明るくなって転職できたのよ!」
「△△さんは、がんまで治ったんだって!健康にもなるんだよ。本当にこれは人を幸せにする商品なの!」
そ…そうか。それはハッピーになったようで何より。
「こんなに幸せになった人がいるの。ITTINさんもこれを着たら、絶対に幸せになれるよ!」
「本当にいいものだから、信頼できる人に勧めたいの。いくらでも払うからぜひ売ってくれって頼まれることもあるけど、お金を積むような信用できない人は断ることもあるの。
私たちは、ITTINさんにも幸せになってもらいたいな」
「みんなこれを買って健康になったり、自分の求める体型になって幸せになったって、喜んでるのよ~」
幸せを語る彼女達。
思わず「本当にそうなのかな?」と思わせるほど、自信に満ちています。
科学的な根拠はありませんし、パンフレットに目を通しても一切病気が治るなんて書いてませんが。
「たまに買わない子がいるけど、本当にもったいないと思う。すごくいいものなのに、使うことができないなんてかわいそう」
「市販の下着なんて、ただのかわいいだけの布」
「こんなすごいものを買わない方がオカシイ」
「みんな買って喜んでる」
「健康と美はお金じゃ買えないのに、これを買わないなんて本当に損してる」
彼女たちにとって、「これを着ると健康になり、美しくなる」のが大前提です。
これは本当に彼女たち自身が心の底から思っていること。
なお、その根拠については事前に数えきれない体験談を聞かされています。
病気が治ったとか、やせたとか、カップが大きくなったとか、性格が変わったとか、その商品を購入した人の幸せ体験談を誰かが話すと、それに別の2人が「本当そうだよね~」「そうなんだ、スゴーイ!」とキャッキャします。
いくつかは「関係ないんじゃないか」と思いつつ同意しないといけなさそうな雰囲気なので私もそれに倣って申し訳程度に頷いておきました。
話す人が3人もいて商品を買った人の「成功体験」を順番に話すものですから、頷いているだけで首が痛くなってしまいました。
いろいろ突っ込みたいところはありましたが、商品や先生の批判は決して許されない雰囲気です。
私の稚拙な文章力では雰囲気をお伝えするのが難しいですが、
そこは商品と先生を崇拝するサロンというコミュニティで、彼女たちは「仲間」「同志」なのです。
例えば、女性に人気の某アイドルのコンサートにわざわざ行って、女性が黄色い声援を送っているアイドルのことを、コンサートステージに上がって批判する勇気はないでしょう?
それと同じ感じです。
大人の女性が、盲目的に一つの商品と一人の人物を皆で崇めて、お互いに同意し合って、信じきっている。
しかしそこはそういう場所なのです。
しかも商品を買ってしまったら、「買ってサヨウナラ」とはならなさそうな雰囲気。
「ITTINさんもこの素晴らしい商品を大事な人に勧めようよ!」と言われることは間違いないです。
キャッキャしたお友達みたいな雰囲気ですが、根本のビジネスモデルは「ネットワークビジネス」ですから、ダウン(紹介されて購入した人)が新たなダウンを生まないと成立しないのです。
とはいえ怯えていてもまあ、契約書が出てきてもサインしなければ良いのです。
よくサインするまで帰さない、という勧誘方法も聞きますが
購入の意思がない場合、私は何時間かかろうとサインしない覚悟で来ていますから問題ありません。
さーて、ここまで引っ張って値段が気にならないわけがない。
実は、お値段に関しては今まで一度も、教えてもらっていなかったのです。
気になる価格、皆様はいくらだと予想されるでしょうか。
続きます。

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美容関連の勧誘は、まず「アナタこれじゃダメよ!〇年後にはこんなふうにたるんじゃう!なりたくなかったらウチの商品を使わないと!」と不安を煽るという手口が使われるので、ボロクソ言われるのではないかと思っていたのですが、ここは違いました。
私のサイズを測定した時に「スゴ~イ、ITTINさん、細いよね~!」「ITTINさんって、かわいいよね~!」と褒めてくれました。
試着室もおしゃれでかわいい小物が置いてあり、おかげで試着室の雰囲気は和やかなもの。
「今のあなたもかわいいけど、これを使うともっと素敵な理想の自分になれるよ!」という方針のようです。
マニュアルで「最初は褒めろ」となっているんでしょうが わかっていても褒められて悪い気はしません。
「これを身につけていれば、下着に合った体型になってくるのよ~」
「これを着けるとリンパの流れが良くなってむくみも取れるのよ~」
「脂肪が邪魔をして、背中に筋肉がつきにくくなってるの。これはそれを矯正してくれるから、筋肉がついて姿勢が良くなるよ」
「〇〇さんはO脚が治ったし、△△さんは、ウエストすごく細くなったんだよ~」
ここまでは「ふむふむ」で済む話だったのですが。
「これを着けると体型が補整されるだけでなく、いろんな病気が治るのよ~内臓が正しい位置に来るからね」
「〇〇ちゃんはこれで▲▲の病気が治ったし、■■ちゃんは性格が明るくなって転職できたのよ!」
「△△さんは、がんまで治ったんだって!健康にもなるんだよ。本当にこれは人を幸せにする商品なの!」
そ…そうか。それはハッピーになったようで何より。
「こんなに幸せになった人がいるの。ITTINさんもこれを着たら、絶対に幸せになれるよ!」
「本当にいいものだから、信頼できる人に勧めたいの。いくらでも払うからぜひ売ってくれって頼まれることもあるけど、お金を積むような信用できない人は断ることもあるの。
私たちは、ITTINさんにも幸せになってもらいたいな」
「みんなこれを買って健康になったり、自分の求める体型になって幸せになったって、喜んでるのよ~」
幸せを語る彼女達。
思わず「本当にそうなのかな?」と思わせるほど、自信に満ちています。
科学的な根拠はありませんし、パンフレットに目を通しても一切病気が治るなんて書いてませんが。
「たまに買わない子がいるけど、本当にもったいないと思う。すごくいいものなのに、使うことができないなんてかわいそう」
「市販の下着なんて、ただのかわいいだけの布」
「こんなすごいものを買わない方がオカシイ」
「みんな買って喜んでる」
「健康と美はお金じゃ買えないのに、これを買わないなんて本当に損してる」
彼女たちにとって、「これを着ると健康になり、美しくなる」のが大前提です。
これは本当に彼女たち自身が心の底から思っていること。
なお、その根拠については事前に数えきれない体験談を聞かされています。
病気が治ったとか、やせたとか、カップが大きくなったとか、性格が変わったとか、その商品を購入した人の幸せ体験談を誰かが話すと、それに別の2人が「本当そうだよね~」「そうなんだ、スゴーイ!」とキャッキャします。
いくつかは「関係ないんじゃないか」と思いつつ同意しないといけなさそうな雰囲気なので私もそれに倣って申し訳程度に頷いておきました。
話す人が3人もいて商品を買った人の「成功体験」を順番に話すものですから、頷いているだけで首が痛くなってしまいました。
いろいろ突っ込みたいところはありましたが、商品や先生の批判は決して許されない雰囲気です。
私の稚拙な文章力では雰囲気をお伝えするのが難しいですが、
そこは商品と先生を崇拝するサロンというコミュニティで、彼女たちは「仲間」「同志」なのです。
例えば、女性に人気の某アイドルのコンサートにわざわざ行って、女性が黄色い声援を送っているアイドルのことを、コンサートステージに上がって批判する勇気はないでしょう?
それと同じ感じです。
大人の女性が、盲目的に一つの商品と一人の人物を皆で崇めて、お互いに同意し合って、信じきっている。
しかしそこはそういう場所なのです。
しかも商品を買ってしまったら、「買ってサヨウナラ」とはならなさそうな雰囲気。
「ITTINさんもこの素晴らしい商品を大事な人に勧めようよ!」と言われることは間違いないです。
キャッキャしたお友達みたいな雰囲気ですが、根本のビジネスモデルは「ネットワークビジネス」ですから、ダウン(紹介されて購入した人)が新たなダウンを生まないと成立しないのです。
とはいえ怯えていてもまあ、契約書が出てきてもサインしなければ良いのです。
よくサインするまで帰さない、という勧誘方法も聞きますが
購入の意思がない場合、私は何時間かかろうとサインしない覚悟で来ていますから問題ありません。
さーて、ここまで引っ張って値段が気にならないわけがない。
実は、お値段に関しては今まで一度も、教えてもらっていなかったのです。
気になる価格、皆様はいくらだと予想されるでしょうか。
続きます。

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