物価連動国債について
eMAXISから信託報酬0.432%/年の物価連動国債ファンドが発売されるということで、賑わっていますね。
2015年1月には、個人向け物価連動国債も買えるようになることですし。
扱う証券会社や、個人向けの条件自体もまだわからないので現時点では何とも言えませんが…
不勉強で恐縮ですが、物価連動国債についてメモしておこうと思います。
あとで自分が見直すためのメモです。
「それ間違ってるよ!」と気づいた方はコメントいただければ修正しますので教えてください(笑)
2015年1月には、個人向け物価連動国債も買えるようになることですし。
扱う証券会社や、個人向けの条件自体もまだわからないので現時点では何とも言えませんが…
不勉強で恐縮ですが、物価連動国債についてメモしておこうと思います。
あとで自分が見直すためのメモです。
「それ間違ってるよ!」と気づいた方はコメントいただければ修正しますので教えてください(笑)
◆物価連動国債とは?
商品設計は財務省のHPに書いてあります。
これは機関投資家向けの条件ですかね。
2015年に発行される個人向けの期間や金利設定が今後どう決定されるのか気になるところです。
まとめてみました。
元金額:利子等を含まない、もともとの金額
想定元金額:物価連動後の元金額
額面額:債券や手形など有価証券の券面に記載された金額。
券面に100万円と記載されてあれば、額面金額は100万円です。
と単語の意味を理解してご覧ください。
【物価連動国債 概要】
・10年満期が前提
・元金額はCPI(物価)に連動して増減
⇒この増減後の元金額を想定元金額と言い、変動します。
・利払いは年2回。
利子の額は利払時の想定元金額×表面利率(表面利率は発行時に固定)
・償還は額面金額ではなく想定元金額
・平成25年度以降に発行された分は、償還時に連動係数が1を下回る(=額面を下回っていた)場合、額面金額で償還される(フロア)
とのことです。
まとめてもややこしいですよね。
要は年2回の利払いの時と償還の時に物価(CPI)が上がっていると、その上昇%分増えて戻ってきます。
物価が下がっていると受け取る利子が少なくなり(CPI変動率が1を下回ると固定の表面利率より低い利率になる)、償還時も額面金額でしか償還されない。
ただし、フロア(下限)が設定されているので 償還時デフレになっていても、返ってくる金額が額面金額を下回ることはない。
と、いうことかな。
物価が上昇すれば儲かり、物価が下がっても額面は保障される。
元金割れを嫌う日本人にはウケそうな商品です。
◆注意点
償還時に物価がメチャクチャ下がっていても額面金額は保障される=損はしない、という「元金保証」のイメージがありますが、厳密には違います。
額面金額100万の物価連動国債を買っても、100万円では買えません。
直近の第19回物価連動国債は、額面100円に対して発行価格は108.05円でした。
第19回の物価連動国債は、額面100万円買うのに 108万円必要なのです。
我々が出す金額は 額面価格ではなく、この「発行価格」です。
金融機関の入札で決まる発行価格は市場のインフレ予想を反映します。
つまり、インフレを予想する人が多いほど債券の価値が上がり、値段が高くなるのです。
最大損失は限定できますが、厳密には元金割れのリスクはあります。
◆個人向け国債変動10年との比較
基本的に、
物価が上昇するのであれば物価連動国債が有利。
金利が上昇するのであれば個人向け国債変動10年が有利です。
ただし、物価と長期金利は必ずしも連動するとは限りません。
インフレせずに金利が上昇する可能性もあります。
金利が下がると債券の価値は上がります。
金利が上がると債券の価値は下がります。
ややこしくなってきましたね。
まとめると、こういうことです。
※物価=物価連動国債、
変動=個人向け国債変動10年の略です
物価↑、金利↑:物価△ 変動△
物価↑、金利↓:物価〇 変動×
物価↓、金利↑:物価× 変動〇
物価↓、金利↓:物価× 変動×
〇=有利、×=不利
両方持つという手もありますが…
うーん、迷うなー。
◆個人的感想
「額面金額を保障する」フロアあり…は、元金割れを嫌う個人投資家を意識しての商品設計であると考えています。
平成20年までの機関投資家向けの物価連動国債にはフロアありませんでしたからね。
リーマンショックの2008年以降 物価連動国債は新規発行が止まっていましたし、個人がこれを運用したければ物価連動国債ファンドで間接的に保有するしかなかったのが実情です。
新しくインデックスファンドが出て、さらに2015年からは個人でも生債券に手を出せるという選択肢が増えることは個人的には歓迎ですね。
まあ、不勉強なもんでもうちょっとちゃんと勉強してからじゃないと手を出せないけどね…
物価連動国債は個人的に前から注目していたので、ぜひ勉強して検討したいところ。
ただ、投信で運用するか、直接買うか。
その判断は個人向け物価連動国債の条件が提示されて、全て出揃ってからでも遅くないでしょう。

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商品設計は財務省のHPに書いてあります。
これは機関投資家向けの条件ですかね。
2015年に発行される個人向けの期間や金利設定が今後どう決定されるのか気になるところです。
まとめてみました。
元金額:利子等を含まない、もともとの金額
想定元金額:物価連動後の元金額
額面額:債券や手形など有価証券の券面に記載された金額。
券面に100万円と記載されてあれば、額面金額は100万円です。
と単語の意味を理解してご覧ください。
【物価連動国債 概要】
・10年満期が前提
・元金額はCPI(物価)に連動して増減
⇒この増減後の元金額を想定元金額と言い、変動します。
・利払いは年2回。
利子の額は利払時の想定元金額×表面利率(表面利率は発行時に固定)
・償還は額面金額ではなく想定元金額
・平成25年度以降に発行された分は、償還時に連動係数が1を下回る(=額面を下回っていた)場合、額面金額で償還される(フロア)
とのことです。
まとめてもややこしいですよね。
要は年2回の利払いの時と償還の時に物価(CPI)が上がっていると、その上昇%分増えて戻ってきます。
物価が下がっていると受け取る利子が少なくなり(CPI変動率が1を下回ると固定の表面利率より低い利率になる)、償還時も額面金額でしか償還されない。
ただし、フロア(下限)が設定されているので 償還時デフレになっていても、返ってくる金額が額面金額を下回ることはない。
と、いうことかな。
物価が上昇すれば儲かり、物価が下がっても額面は保障される。
元金割れを嫌う日本人にはウケそうな商品です。
◆注意点
償還時に物価がメチャクチャ下がっていても額面金額は保障される=損はしない、という「元金保証」のイメージがありますが、厳密には違います。
額面金額100万の物価連動国債を買っても、100万円では買えません。
直近の第19回物価連動国債は、額面100円に対して発行価格は108.05円でした。
第19回の物価連動国債は、額面100万円買うのに 108万円必要なのです。
我々が出す金額は 額面価格ではなく、この「発行価格」です。
金融機関の入札で決まる発行価格は市場のインフレ予想を反映します。
つまり、インフレを予想する人が多いほど債券の価値が上がり、値段が高くなるのです。
最大損失は限定できますが、厳密には元金割れのリスクはあります。
◆個人向け国債変動10年との比較
基本的に、
物価が上昇するのであれば物価連動国債が有利。
金利が上昇するのであれば個人向け国債変動10年が有利です。
ただし、物価と長期金利は必ずしも連動するとは限りません。
インフレせずに金利が上昇する可能性もあります。
金利が下がると債券の価値は上がります。
金利が上がると債券の価値は下がります。
ややこしくなってきましたね。
まとめると、こういうことです。
※物価=物価連動国債、
変動=個人向け国債変動10年の略です
物価↑、金利↑:物価△ 変動△
物価↑、金利↓:物価〇 変動×
物価↓、金利↑:物価× 変動〇
物価↓、金利↓:物価× 変動×
〇=有利、×=不利
両方持つという手もありますが…
うーん、迷うなー。
◆個人的感想
「額面金額を保障する」フロアあり…は、元金割れを嫌う個人投資家を意識しての商品設計であると考えています。
平成20年までの機関投資家向けの物価連動国債にはフロアありませんでしたからね。
リーマンショックの2008年以降 物価連動国債は新規発行が止まっていましたし、個人がこれを運用したければ物価連動国債ファンドで間接的に保有するしかなかったのが実情です。
新しくインデックスファンドが出て、さらに2015年からは個人でも生債券に手を出せるという選択肢が増えることは個人的には歓迎ですね。
まあ、不勉強なもんでもうちょっとちゃんと勉強してからじゃないと手を出せないけどね…
物価連動国債は個人的に前から注目していたので、ぜひ勉強して検討したいところ。
ただ、投信で運用するか、直接買うか。
その判断は個人向け物価連動国債の条件が提示されて、全て出揃ってからでも遅くないでしょう。

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