高金利通貨の金利は利益(小遣い)だと思わないようにしている
私が今持っている「高金利」通貨は3つあります。
NZ(ニュージーランド)ドル。
南アフリカランド。
トルコリラ。
私は持ってないけど、豪(オーストラリア)ドルなどもそうですね。
もともと持っているのが大した額でもないので微々たるものですが、持っていると毎日金利がもらえます。
思わず利益だと拝みたくなるものですが、必ずしも利益だとは思わないようにしたいものです。
NZ(ニュージーランド)ドル。
南アフリカランド。
トルコリラ。
私は持ってないけど、豪(オーストラリア)ドルなどもそうですね。
もともと持っているのが大した額でもないので微々たるものですが、持っていると毎日金利がもらえます。
思わず利益だと拝みたくなるものですが、必ずしも利益だとは思わないようにしたいものです。
スワップとは、対になっている2国間の金利差。
通貨なので対円で高金利の国の通貨を持つと日本が低金利であるため、金利がついて毎日お金がもらえます。
逆にその通貨を「売る」と、毎日こちらが金利を払わなければなりません。
高金利通貨を保有すると毎日金利が発生するため、FXではこれを得ることを目的とした「スワップ派」という派閥があります。
金利を目的に高金利通貨を保有し続ける手法を「スワップトレード」と言われることがあります。
私が「FXってなんぞや?」と調べた時、主婦の方が運営されているブログなどで「高金利通貨でスワップを貰い続けよう!」「毎日副収入を得るんだ!目標はスワップだけで月10万!」といったような文言を数多く見ました。
今も多くの方が実践されていると思いますし、どんなもんなのだろうかと私も結構調べました。
自分も外貨を買っておいてなんですが、高金利通貨はマイナスの方に動いていくと言われています。
期待リターンは良くてもトントン(ゼロ)であるかと思います。いや、スプレッド(手数料)分マイナスか。
ただ相場ガン無視でコツコツ積み立ててほったらかしておくだけのインデックス投資と違って、高金利通貨の場合は動向を常にとは言いませんが気にしておく必要があると思います。
【資本(カネ)の流れは水と反対。高い方へ流れる】
カネは高い方へ流れると言われます。
どういうことかと言うと、金利の高い方、運用益へカネは流れやすくなるということです。
「難しい話すんなよ」と思った方は、日本人が高金利通貨を買う理由のほとんどが「高金利だから買っちゃお☆」という理由であると考えると、金利の高い国に問答無用でおカネが流れやすい理由がわかりやすいのではないかと思います。
高金利でなかったら、行ったこともない、将来住む予定もない国の通貨なんて、見向きもしないでしょう。
日本人が外国の資産や通貨を買うと、日本のおカネが日本から出ていくことになり、円の価値が下がり、”円安”になります。
逆に、買われた方の国は資金が外国から流入したことになり、通貨の価値が上がり、”通貨高”になります。
皆がそれを行っていくと、「高金利通貨は高くなり、日本円は安くなる」。
…はずなのだが、好景気でもなく実態が伴わない国の通貨は信用を失い、価値は下落する。
下落率は、低金利の国より物価上昇率の高い高金利の国の方が顕著。
日本円で高金利通貨を買って金利を毎日貰い続けても、高金利通貨の価値が下落すれば、為替差損が生じて金利を相殺してしまう。
高金利通貨に限ったことではなく、通貨自体の期待リターンはゼロだ。
理論通りなら高金利通貨はトントンまたは手数料分損、ということになりますが、では実際のトレードでもそうなのかというと…そうとも限らず。
というのもこいつらは為替レートの変動が普段から激しいので、一時的にブレまくり、短期的にはこの理論が当てはまらないように見える。
というわけで損益についてはとても単純な話で、もちろん現在のレートより平均購入単価が安ければ利益になるし、高い時に買っていれば損をします。
私にはこれからの為替の動向などわかりませんので、「じゃあ安い時に買っておけばいいじゃない」と言われたら「そ、そだね」としか言いようがありませんが、長期になればなるほど価値が下がる可能性は高くなってくると思います。
【スワップトレードは”成功者”が目立つ】
いつの時代も順調に利益を出している人がいます。
毎月、何万円、何十万円のスワップを貰い続けている。
累計スワップは何百万円にもなっている。
彼ら彼女らはほったらかしで金利を得て、のんびりと日々を送っている。
彼ら”成功者”を見て、「いいなあ」「自分もできそう」「自分は損失から逃げられる」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
スワップトレードは性質上暴落からは逃れられませんので、リーマンショック並の使徒襲来されるとひとたまりもありません。
今は平和でも、セカンド・インパクトの際は皆仲良く殲滅されるということは常に頭に入れておく必要があります。
スワップレートの異なる2業者で「買い」と「売り」を行い為替変動を相殺する、”異業者間両建て(スワップただどりと言われる方法)”も挑戦したことあるけど、これもXデーの時には全くフィルターにならず駆逐されるので、リスクの許容範囲を超えたと判断し完全撤退しました。
買いとか売りとか関係なく、動かしたお金の分だけリスクを取ると思っていた方が良い。
というわけでインパクトによる全消滅を防ぐすべは一つだけ。
リスク許容範囲を超えて買わないこと。
エヴァのパイロットではない私にとっては大事だと思います。
【高金利には理由がある】
高いものには理由あり。
高金利の国には高金利である(高金利にせざるを得ない)理由があります。
高金利じゃないと誰も買わないような、信用されていない通貨は金利が上がります。
なぜ高金利なのか、保有する前に国の情勢など調べるべき。
景気がいいから…という理由とは限らない。
テロ・治安悪化などでドカンと暴落します。
また、高金利通貨は変動が激しいのが特徴。
ハイリスク通貨とも言われます。
でも、嘆かわしいことに金利分為替変動はマイナス方向だから、ハイリスクではあってもハイリターン通貨ではない。
数か月程度貯めたスワップなど為替変動によっては一瞬で吹き飛びます。
「ゆるやかに上がってズドンと落ちる」動きをするものが多く、ズドン時に買っておけば安値で仕込めるかもしれないけど、逆に言うと高値掴みするといつまでも高値掴みなのだ。
「いつか戻ってくるんじゃないの?」と気になる人はトルコリラの10年チャートを見てみると良い。
【金利は変動する】
高金利通貨がいつまでも高金利であるとは限りません。
毎日金利は変動していきますし、高金利が続く保障はどこにもありません。
まあ逆に言うと金利が下がると為替変動はプラスに動くからあんまり関係ないかもしれないけど、金利目的だけで保有する人にとっては知っておかないとダメージが出ると思う。
こういったことを考えると、ブラジルレアル建て債券なんぞ手を出す気が起きませんな。
以上のことから、高金利通貨を相手取るスワップトレードは高度な技だと思います。
私は素人ですが、やるならやるで「かなりのリスクを取っている」ことを踏まえた上で実践すべき手法かなあ…と個人的には思います。
逆の説もあって、「豪ドル持っててリーマンショックで多大な為替差損を出したけど、数十年にわたるスワップの積み重ねで利益に」という話も聞いたことがありますので、「金利で為替差損を補う」パターンもある。
理論上期待リタ-ンがゼロであればあり得る話なので、まあ…損失を被った時はこういった話を思い出そうかな。
いずれにせよ、リスク許容範囲を超えないように管理していきたいものですな。
※素人の戯言なので鵜呑みにしないように。
通貨なので対円で高金利の国の通貨を持つと日本が低金利であるため、金利がついて毎日お金がもらえます。
逆にその通貨を「売る」と、毎日こちらが金利を払わなければなりません。
高金利通貨を保有すると毎日金利が発生するため、FXではこれを得ることを目的とした「スワップ派」という派閥があります。
金利を目的に高金利通貨を保有し続ける手法を「スワップトレード」と言われることがあります。
私が「FXってなんぞや?」と調べた時、主婦の方が運営されているブログなどで「高金利通貨でスワップを貰い続けよう!」「毎日副収入を得るんだ!目標はスワップだけで月10万!」といったような文言を数多く見ました。
今も多くの方が実践されていると思いますし、どんなもんなのだろうかと私も結構調べました。
自分も外貨を買っておいてなんですが、高金利通貨はマイナスの方に動いていくと言われています。
期待リターンは良くてもトントン(ゼロ)であるかと思います。いや、スプレッド(手数料)分マイナスか。
ただ相場ガン無視でコツコツ積み立ててほったらかしておくだけのインデックス投資と違って、高金利通貨の場合は動向を常にとは言いませんが気にしておく必要があると思います。
【資本(カネ)の流れは水と反対。高い方へ流れる】
カネは高い方へ流れると言われます。
どういうことかと言うと、金利の高い方、運用益へカネは流れやすくなるということです。
「難しい話すんなよ」と思った方は、日本人が高金利通貨を買う理由のほとんどが「高金利だから買っちゃお☆」という理由であると考えると、金利の高い国に問答無用でおカネが流れやすい理由がわかりやすいのではないかと思います。
高金利でなかったら、行ったこともない、将来住む予定もない国の通貨なんて、見向きもしないでしょう。
日本人が外国の資産や通貨を買うと、日本のおカネが日本から出ていくことになり、円の価値が下がり、”円安”になります。
逆に、買われた方の国は資金が外国から流入したことになり、通貨の価値が上がり、”通貨高”になります。
皆がそれを行っていくと、「高金利通貨は高くなり、日本円は安くなる」。
…はずなのだが、好景気でもなく実態が伴わない国の通貨は信用を失い、価値は下落する。
下落率は、低金利の国より物価上昇率の高い高金利の国の方が顕著。
日本円で高金利通貨を買って金利を毎日貰い続けても、高金利通貨の価値が下落すれば、為替差損が生じて金利を相殺してしまう。
高金利通貨に限ったことではなく、通貨自体の期待リターンはゼロだ。
理論通りなら高金利通貨はトントンまたは手数料分損、ということになりますが、では実際のトレードでもそうなのかというと…そうとも限らず。
というのもこいつらは為替レートの変動が普段から激しいので、一時的にブレまくり、短期的にはこの理論が当てはまらないように見える。
というわけで損益についてはとても単純な話で、もちろん現在のレートより平均購入単価が安ければ利益になるし、高い時に買っていれば損をします。
私にはこれからの為替の動向などわかりませんので、「じゃあ安い時に買っておけばいいじゃない」と言われたら「そ、そだね」としか言いようがありませんが、長期になればなるほど価値が下がる可能性は高くなってくると思います。
【スワップトレードは”成功者”が目立つ】
いつの時代も順調に利益を出している人がいます。
毎月、何万円、何十万円のスワップを貰い続けている。
累計スワップは何百万円にもなっている。
彼ら彼女らはほったらかしで金利を得て、のんびりと日々を送っている。
彼ら”成功者”を見て、「いいなあ」「自分もできそう」「自分は損失から逃げられる」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
スワップトレードは性質上暴落からは逃れられませんので、リーマンショック並の使徒襲来されるとひとたまりもありません。
今は平和でも、セカンド・インパクトの際は皆仲良く殲滅されるということは常に頭に入れておく必要があります。
スワップレートの異なる2業者で「買い」と「売り」を行い為替変動を相殺する、”異業者間両建て(スワップただどりと言われる方法)”も挑戦したことあるけど、これもXデーの時には全くフィルターにならず駆逐されるので、リスクの許容範囲を超えたと判断し完全撤退しました。
買いとか売りとか関係なく、動かしたお金の分だけリスクを取ると思っていた方が良い。
というわけでインパクトによる全消滅を防ぐすべは一つだけ。
リスク許容範囲を超えて買わないこと。
エヴァのパイロットではない私にとっては大事だと思います。
【高金利には理由がある】
高いものには理由あり。
高金利の国には高金利である(高金利にせざるを得ない)理由があります。
高金利じゃないと誰も買わないような、信用されていない通貨は金利が上がります。
なぜ高金利なのか、保有する前に国の情勢など調べるべき。
景気がいいから…という理由とは限らない。
テロ・治安悪化などでドカンと暴落します。
また、高金利通貨は変動が激しいのが特徴。
ハイリスク通貨とも言われます。
でも、嘆かわしいことに金利分為替変動はマイナス方向だから、ハイリスクではあってもハイリターン通貨ではない。
数か月程度貯めたスワップなど為替変動によっては一瞬で吹き飛びます。
「ゆるやかに上がってズドンと落ちる」動きをするものが多く、ズドン時に買っておけば安値で仕込めるかもしれないけど、逆に言うと高値掴みするといつまでも高値掴みなのだ。
「いつか戻ってくるんじゃないの?」と気になる人はトルコリラの10年チャートを見てみると良い。
【金利は変動する】
高金利通貨がいつまでも高金利であるとは限りません。
毎日金利は変動していきますし、高金利が続く保障はどこにもありません。
まあ逆に言うと金利が下がると為替変動はプラスに動くからあんまり関係ないかもしれないけど、金利目的だけで保有する人にとっては知っておかないとダメージが出ると思う。
こういったことを考えると、ブラジルレアル建て債券なんぞ手を出す気が起きませんな。
以上のことから、高金利通貨を相手取るスワップトレードは高度な技だと思います。
私は素人ですが、やるならやるで「かなりのリスクを取っている」ことを踏まえた上で実践すべき手法かなあ…と個人的には思います。
逆の説もあって、「豪ドル持っててリーマンショックで多大な為替差損を出したけど、数十年にわたるスワップの積み重ねで利益に」という話も聞いたことがありますので、「金利で為替差損を補う」パターンもある。
理論上期待リタ-ンがゼロであればあり得る話なので、まあ…損失を被った時はこういった話を思い出そうかな。
いずれにせよ、リスク許容範囲を超えないように管理していきたいものですな。
※素人の戯言なので鵜呑みにしないように。
- 関連記事
-
- 高金利通貨の金利は利益(小遣い)だと思わないようにしている
- トラリピがアカンことになっていた
- 噂のトラリピを三週間バーチャルトレードした結果
