珍妙なネットワークビジネスに遭遇した話 おまけ
珍妙なネットワークビジネスに遭遇した話1
珍妙なネットワークビジネスと遭遇した話2
珍妙なネットワークビジネスに遭遇した話3の続きです。
そういえば前回エントリーを書いたまま すっかり忘れて時が経ってしまいましたが、コメントをいただいて思い出したので書いてみました。
ネットワークビジネスで、補正下着を販売するお姉さん達が崇拝する「先生」に会える集会に参加した(させられた)時のおまけ話です。
(だめだ説明文のはずなのに意味がわからない)
珍妙なネットワークビジネスと遭遇した話2
珍妙なネットワークビジネスに遭遇した話3の続きです。
そういえば前回エントリーを書いたまま すっかり忘れて時が経ってしまいましたが、コメントをいただいて思い出したので書いてみました。
ネットワークビジネスで、補正下着を販売するお姉さん達が崇拝する「先生」に会える集会に参加した(させられた)時のおまけ話です。
(だめだ説明文のはずなのに意味がわからない)
サロンではきれいな女性たちが「先生」の言葉をもらうために大勢待機しており、
延々と「先生」なる人物の素晴らしさを商品の説明より長く説かれるという謎の現象に遭遇しました。
なぜか試着中に「ITTINさん、先生と会えるなんて貴重で、光栄なことなんだよ!今から集会が始まる!行こう!!」と興奮したお姉さん達に連れられ、(試着で疲れてたからお留守番で良かったのに…)勧誘そっちのけでサロンのテラスへ。
強制参加でその他の女性(少なくとも20人はいたかも)に混ざり、「幸運」にも先生とお会いすることができました。
「先生」は(お姉さんや知人の話からするに)恐らくかなりお歳を召されている方なのだけれども、ぴんと伸びた姿勢、そして異様にきれいな肌をしていました。
特にデコルテ(首回り)と手の甲。
お姉さん達の話から想像していたような美魔女(キラッキラに着飾った異様に若い人)と言うわけではなく、「美しい40~60代」に見えました。
肌を見れば40代にも見えるし、服装や立ち振る舞いを見れば60代のようにも見えました。
そして、実年齢は知りませんが実際はもっとお歳のようです。
妙齢とは言ったもの…一体おいくつなのでしょう?
先生が現れると、皆が黄色い声を上げます。
いわく、
「先生、今日もきれいです~!」「すごい、きれいな肌!」「先生みたいになりたいです!」
一瞬、サクラではないかと疑わんほどでしたが、まあ私一人ごとき騙すためにサクラ雇うコストなんてかけないよな。
ということは、ガチです。
先生は満足げに頷き、
「大したことじゃないのよ。私は〇〇(商品の下着)を正しく着けているだけ。化粧品も、エステもいらないの。化粧品なんてなくたって、〇〇(商品名)があれば、誰でもきれいになれるのよ。」
と微笑み、それにまたお姉さん達が歓声を上げるという謎の光景。
私の他に初めてこのサロンに足を踏み入れ、購入を決めた女性がいたらしく。
その集会では、「また一人、仲間が増えました~!」と紹介され、皆から拍手を浴びている女の子がいました。
その場の皆から笑顔で祝福され、すごく嬉しそうにしていました。
そして私のことも先生に紹介する陽気な古株のお姉さん。
「先生。この子は(知人)ちゃんのお友達の、ITTINさんです。今日、初めて来たんですよ~」
そうお姉さんが言うと、先生は私を見て、こう言いました。
「うん、知ってる。 だって、右に傾いているものね。〇〇を着ていない人は体が歪んでいるから、見ればわかるの」
それ以上、先生は私に言及しませんでした。
知人によると、先生は体の歪みを適切に見抜くようなのです。
〇〇を着ていると、それが矯正されてくるので、先生に「治ってきたね」と認められるのも嬉しいのだとか。
私は「右に歪んでいる」と聞いて「ん?」と思ったのですが、
お姉さんはもっと顕著な反応でした。
「スゴーイ!先生、それさっきITTINさん自身が試着室で話してたことなんですよ!一目見ただけで言い当てるなんて!」とお姉さん達がキャッキャ。
実は試着している時に、「最近体のことで気になることはない?」と聞かれ、数日前にとある事情で長距離をウォーキングしなければならなかったことがありまして、靴もしっかりした運動靴を履いたにも関わらず、途中で右膝がイカれたことを思い出したのです。
これは体が右に歪んでいるから、右膝に負荷がかかったのかも~。と笑い話をしていました。
つまり、先生は私が気になっていた体の歪みを「当てた」ことになるのですが、
私の体の歪みが見ただけでわかるのなら、先生は私の体を正面から見るのですから
「左に歪んでいる」が正解ではないでしょうか?
誰にも言ってないことを言い当てられたのならスゴイと思ったかもしれないんですが、
完全に左右対称な骨格の人間の方がまれですし、
私はスゴイと感心するより先にマイクの存在を疑いましたよ。
とりあえず集会では執拗に勧誘されることもなく、(試着室では勧誘されまくりんぐ) 記念品をもらって帰してもらいました。
ちなみに、彼女達はもともとサロンの関係者ではなく、購入者。「元・顧客」です。
ダウンなのです。
彼女たちも友人や知人に紹介され、この「本気」に共感し、本当にきれいになって健康になると信じて商品を買い、新しい信者になったのです。
もともと紹介報酬目的で彼女達が自ら商品を購入した、というわけではないでしょう。
私がこれまで書いてきたものと同じような勧誘を受けて、本当に良いと思ったから買ったのです。
私は口コミを大事にする普通の女子とちょっと異なる生態系の生き物なので、
「この商品を使うと内臓も正しい位置に矯正されて健康になる(持病が治る)」というのなら、それを実証する科学的エビデンスや、第三者機関からの正確な検証データを求めます。
お姉さん達の語る口コミだけでは「病気が治る」「がんが治った人がいる」の話を信じることはできず、「なんかうさんくさい」と思ってしまった私ですが。
彼女たちはこれを本当のことだと思い、そうだと信じて広めているんですよね。
とはいえ。
ビジネスモデルは「ネットワークビジネス」ですから、ダウンがいないとビジネスとして成立しません。
「今はね、紹介競争期間中なの。多く紹介してくれた人にはプレゼントがもらえるのよ~」
紹介者制度を教えてくれるお姉さん。
もちろんビジネスとか、ダウンとか、コミッションといういやらしい単語ではなく、「お友達紹介」「この素晴らしい商品を他の人にもすすめよう」「プレゼント」という言い方です。
「へえ~いいなあ。何がもらえるんですか?」って聞いたら秘密☆って返事が返ってきました。
今でも知人は先生とお話をしたいという一心で、そのサロンに通っています。
それは自由。
何を信じるかも、人それぞれ。
ただ…
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延々と「先生」なる人物の素晴らしさを商品の説明より長く説かれるという謎の現象に遭遇しました。
なぜか試着中に「ITTINさん、先生と会えるなんて貴重で、光栄なことなんだよ!今から集会が始まる!行こう!!」と興奮したお姉さん達に連れられ、(試着で疲れてたからお留守番で良かったのに…)勧誘そっちのけでサロンのテラスへ。
強制参加でその他の女性(少なくとも20人はいたかも)に混ざり、「幸運」にも先生とお会いすることができました。
「先生」は(お姉さんや知人の話からするに)恐らくかなりお歳を召されている方なのだけれども、ぴんと伸びた姿勢、そして異様にきれいな肌をしていました。
特にデコルテ(首回り)と手の甲。
お姉さん達の話から想像していたような美魔女(キラッキラに着飾った異様に若い人)と言うわけではなく、「美しい40~60代」に見えました。
肌を見れば40代にも見えるし、服装や立ち振る舞いを見れば60代のようにも見えました。
そして、実年齢は知りませんが実際はもっとお歳のようです。
妙齢とは言ったもの…一体おいくつなのでしょう?
先生が現れると、皆が黄色い声を上げます。
いわく、
「先生、今日もきれいです~!」「すごい、きれいな肌!」「先生みたいになりたいです!」
一瞬、サクラではないかと疑わんほどでしたが、まあ私一人ごとき騙すためにサクラ雇うコストなんてかけないよな。
ということは、ガチです。
先生は満足げに頷き、
「大したことじゃないのよ。私は〇〇(商品の下着)を正しく着けているだけ。化粧品も、エステもいらないの。化粧品なんてなくたって、〇〇(商品名)があれば、誰でもきれいになれるのよ。」
と微笑み、それにまたお姉さん達が歓声を上げるという謎の光景。
私の他に初めてこのサロンに足を踏み入れ、購入を決めた女性がいたらしく。
その集会では、「また一人、仲間が増えました~!」と紹介され、皆から拍手を浴びている女の子がいました。
その場の皆から笑顔で祝福され、すごく嬉しそうにしていました。
そして私のことも先生に紹介する陽気な古株のお姉さん。
「先生。この子は(知人)ちゃんのお友達の、ITTINさんです。今日、初めて来たんですよ~」
そうお姉さんが言うと、先生は私を見て、こう言いました。
「うん、知ってる。 だって、右に傾いているものね。〇〇を着ていない人は体が歪んでいるから、見ればわかるの」
それ以上、先生は私に言及しませんでした。
知人によると、先生は体の歪みを適切に見抜くようなのです。
〇〇を着ていると、それが矯正されてくるので、先生に「治ってきたね」と認められるのも嬉しいのだとか。
私は「右に歪んでいる」と聞いて「ん?」と思ったのですが、
お姉さんはもっと顕著な反応でした。
「スゴーイ!先生、それさっきITTINさん自身が試着室で話してたことなんですよ!一目見ただけで言い当てるなんて!」とお姉さん達がキャッキャ。
実は試着している時に、「最近体のことで気になることはない?」と聞かれ、数日前にとある事情で長距離をウォーキングしなければならなかったことがありまして、靴もしっかりした運動靴を履いたにも関わらず、途中で右膝がイカれたことを思い出したのです。
これは体が右に歪んでいるから、右膝に負荷がかかったのかも~。と笑い話をしていました。
つまり、先生は私が気になっていた体の歪みを「当てた」ことになるのですが、
私の体の歪みが見ただけでわかるのなら、先生は私の体を正面から見るのですから
「左に歪んでいる」が正解ではないでしょうか?
誰にも言ってないことを言い当てられたのならスゴイと思ったかもしれないんですが、
完全に左右対称な骨格の人間の方がまれですし、
私はスゴイと感心するより先にマイクの存在を疑いましたよ。
とりあえず集会では執拗に勧誘されることもなく、(試着室では勧誘されまくりんぐ) 記念品をもらって帰してもらいました。
ちなみに、彼女達はもともとサロンの関係者ではなく、購入者。「元・顧客」です。
ダウンなのです。
彼女たちも友人や知人に紹介され、この「本気」に共感し、本当にきれいになって健康になると信じて商品を買い、新しい信者になったのです。
もともと紹介報酬目的で彼女達が自ら商品を購入した、というわけではないでしょう。
私がこれまで書いてきたものと同じような勧誘を受けて、本当に良いと思ったから買ったのです。
私は口コミを大事にする普通の女子とちょっと異なる生態系の生き物なので、
「この商品を使うと内臓も正しい位置に矯正されて健康になる(持病が治る)」というのなら、それを実証する科学的エビデンスや、第三者機関からの正確な検証データを求めます。
お姉さん達の語る口コミだけでは「病気が治る」「がんが治った人がいる」の話を信じることはできず、「なんかうさんくさい」と思ってしまった私ですが。
彼女たちはこれを本当のことだと思い、そうだと信じて広めているんですよね。
とはいえ。
ビジネスモデルは「ネットワークビジネス」ですから、ダウンがいないとビジネスとして成立しません。
「今はね、紹介競争期間中なの。多く紹介してくれた人にはプレゼントがもらえるのよ~」
紹介者制度を教えてくれるお姉さん。
もちろんビジネスとか、ダウンとか、コミッションといういやらしい単語ではなく、「お友達紹介」「この素晴らしい商品を他の人にもすすめよう」「プレゼント」という言い方です。
「へえ~いいなあ。何がもらえるんですか?」って聞いたら秘密☆って返事が返ってきました。
今でも知人は先生とお話をしたいという一心で、そのサロンに通っています。
それは自由。
何を信じるかも、人それぞれ。
ただ…
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